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 ▼ジャケット温調について  悩める凡才 08/11/9(日) 14:10
   ┣Re:ジャケット温調について  masa 08/11/9(日) 15:17
   ┃  ┗Re:ジャケット温調について  悩める凡才 08/11/9(日) 16:29
   ┗Re:ジャケット温調について  鉄人60号 08/11/9(日) 16:25
      ┗Re:ジャケット温調について  悩める凡才 08/11/9(日) 16:42
         ┗Re:ジャケット温調について  鉄人60号 08/11/9(日) 20:04
            ┗Re:ジャケット温調について  悩める凡才 08/11/10(月) 20:46

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 ■題名 : ジャケット温調について
 ■名前 : 悩める凡才
 ■日付 : 08/11/9(日) 14:10
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   はじめまして。私普段はCADで設備図面を書いております。
原稿を受け、修正をしていたのですが、ふと疑問に思い
独自に調べましたがわからず、皆様にご教示いただきたく
思いました。無知故にしっかりお伝え出来るかが不安ですが、
下記に記します。

タンク容量2m3・6基のジャケット温調用にボイラー蒸気1.9kとチラー
(空冷式約13トン)をそれぞれ冷・温水槽(容量1.5m3)を設け循環
させています。ジャケット付タンクの槽内温度を検出し、温水、冷水の
各調節弁にて混合させる方式で、戻りは槽内温度により戻す側
を自動弁で切替えとしている設備で、保温30度、60度までの昇温を
6時間以内を目指しています。

温調用設備はそのままに、ジャケット付タンクを倍に増やす計画をしています。
温水・冷水量が足りているかを調べるには、どのような方法があるのでしょうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ジャケット温調について  ■名前 : masa  ■日付 : 08/11/9(日) 15:17  -------------------------------------------------------------------------
   2m3×6×2=24m3、仮に24m3が水だとすると、水の密度:1,000kg/m3、水の比熱:4.186kJ/kgとして、30℃→60℃に加熱するための熱量=24m3×1,000kg/m3×4.186kJ/kg・K×(60-30)K=3,000,960kJ→3,001MJとなります。
昇温時間は、6時間なので、昇温装置の加熱容量=3,001MJ÷(6h×3,600s/h)≒0.139MJ/s→139kwとなります。
ボイラー蒸気1.9kとありますが、仮に蒸気圧力が1.9kgf/cm2とすると、ボイラー蒸気1.9kgf/cm2の加熱能力(蒸気潜熱)は、約2.2MJ/kgなので、必要蒸気量=0.139MJ/s÷2.2MJ/kg×3,600s/h≒227.45kg/hとなります。
冷水も同様に、6時間で60℃→30℃にするなら、チラーの冷却能力=139kwとなり、USRT(米式冷凍トン)で表すと、冷却能力=139kw×860kcal/h÷3,024kcal/h・USRT≒39.53USRTとなります。
冷水については、温水の温度調整用なら、冷却能力は上記ほど必要では無いでしょう。(蒸気調整弁の閉止時のリーク量の数倍の冷却能力があればいいのかもしれません)
循環ポンプや、温水槽・冷水槽の容量などにより、システムの応答性能が違ってきますので、単純に熱量だけで確認しても、要求性能を満たせるかは不明です。
設計者に聞いてみてはいかがでしょうか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ジャケット温調について  ■名前 : 悩める凡才  ■日付 : 08/11/9(日) 16:29  -------------------------------------------------------------------------
   masa様
私のつたない文章の質問にお答えいただき、誠に有難うございます。
ご教示いただいたことを元に、設計者にも確認してみます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ジャケット温調について  ■名前 : 鉄人60号  ■日付 : 08/11/9(日) 16:25  -------------------------------------------------------------------------
   >温調用設備はそのままに、ジャケット付タンクを倍に増やす計画をしています。
>温水・冷水量が足りているかを調べるには、どのような方法があるのでしょうか。

元工場設備屋です。
増設タンクと既設タンクが、同時刻に同操業をするという条件であれば、
現在のボイラとチラーの負荷率を調べれは、その能力の過不足は判明します。
大まかには、各時刻での負荷率が50%を超えていれば2倍にすることは無理でしょう。
但し、負荷に変動があり、
最高負荷の時刻を増設・既設で重ならないようずらして操業できるのであれば
クリアーできる可能性があります。確認して下さい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ジャケット温調について  ■名前 : 悩める凡才  ■日付 : 08/11/9(日) 16:42  -------------------------------------------------------------------------
   鉄人60号様
ご回答ありがとうございます。
既存と増設の操業状況にもよる訳ですね。
こちらも確認してみます。
ちなみにボイラーとチラーの現在の負荷率を調べるには、
どのような方法があるのでしょうか。
恐れ入りますがご教示いただけたら幸いです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ジャケット温調について  ■名前 : 鉄人60号  ■日付 : 08/11/9(日) 20:04  -------------------------------------------------------------------------
   >ちなみにボイラとチラーの現在の負荷率を調べるには、
>どのような方法があるのでしょうか。

例えば、単位時間当たり100の能力(定格能力)を持っている設備が
測定時点で50の能力(実動能力)で運転されていれば、その時点の設備負荷率は50%です。
細かなことは設備全体を考慮して要所の温度・流量を測定する必要がありますが、
手始めとしては、
ボイラの場合は単位時間当たりの燃焼量、チラーは消費電力を計測・記録すれば
大まかなことは大体わかると思います。細かなことはそれからでしょう。
測定方法の詳細は設備(ボイラ・チラー)担当者と相談して決めたらいかがでしょうか。
また、温水・冷水循環ポンプの電流等も記録する必要があります。
熱量がクリアできても、循環ポンプが能力不足の場合もあると思います。
省エネ的には、
無駄な同時加熱冷却等が行われていないか制御方法のチェックも必要でしょう。
これをやれば、必要設備能力の低減にもなります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:ジャケット温調について  ■名前 : 悩める凡才  ■日付 : 08/11/10(月) 20:46  -------------------------------------------------------------------------
   鉄人60号様
ご返事が遅れてすみません。
詳しい御説明をいただき、誠に有難うございました。

少しは設計に口を出せる様、頑張ってまいります。

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