明治以降敷設された上下水道施設(管渠、導管)の老朽化は著しく、近年各地で陥没・漏水・破損・赤水・汚染等の被害が頻発している。
本書は、上下水道施設の抱える問題点を明らかにし、今後、行政機関が何をしなければならないのか、また、民間企業にとって、そこにどのようなビジネスチャンスがあるのかを明らかにする。
1章 管があぶない――上下水道管路の現状
1 目立たない縁の下の力持ち
2 上下水道管は何年もつか
3 上下水道管は老朽化するとどうなるか
4 管路の劣化を早めるわが国の水と土壌の特性
5 計画的な更新の難しさ
2章 破綻に至るシナリオ――上下水道問題の理由
1 増加する管路事故
2 財源不足で更新が追いつかない
3 技術革新や社会の大きな変化に追随できない
4 そして債務の負担が残る
3章 上下水道管の問題を深く理解するための基礎知識
1 上下水道管へのいざない
2 管路のかなめ~継ぎ手と接合部
3 上下水道システムを支える毛細血管~給水管と取付管
4 法定耐用年数
5 代表的な腐食のメカニズム
6 腐食から管を守る方法
7 最適な更新時期を予測する方法論
8 管路内面のクリーニングと更生
4章 破綻を防ぐために――上下水道の処方箋
1 管路の有効利用方策
2 永久企業債を通じた利用者の経営参画
3 利用者の経営参画による事業運営モデル
4 まとめ~上下水道を次世代に引き継ぐために
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