初学者向けの建築教科書「図説テキスト」シリーズの第2弾。本書では、私たちを取り巻く地球環境の枠組みとして、人間と環境の調和をめざした環境設計の基本的なあり方や、具体的な建築環境として光の機能と照明設計の仕組み、暑さと寒さの関係など気候風土に適応した建築的工夫の大切さ、音環境の計画など、建築の環境にはどんなものがあって、どう関わっているのか、そして、よりよい環境づくりにどう取り組んでいけばよいのかを、イラストを多用し、わかりやすくまとめている。
今回の第二版では、第2、4章でJISの改訂による内容の一部修正を行った。
目 次
まえがき
第1章 私たちを取り巻く地球環境
1.1 安全,衛生と快適
安全,衛生と快適を提供する建物
安全,衛生と快適を脅かす要素
環境制御の目標と原理
建物と建築設備による環境制御
1.2 人間と環境の調和を目指す室内環境設計
システム
線形システム
入力関数の直交関数展開
知覚
環境を変える
1.3 波の性質をもつ音と光
波の性質1 波の重ね合わせと干渉
波の性質2 回折と屈折 ホイヘンスの原理
波としての音
波としての光
1.4 熱と風
熱とは何か
熱の伝わり方/伝導と対流と放射
運動の法則
流れの原理
1.5 太陽と地球
太陽位置と地球の公転,自転
日照と日影
太陽からの放射と地球放射
地球の大気と気象
1.6 建築と地球
建物にかかわる地球温暖化とオゾン層破壊
サステイナブルな循環社会
都市環境
環境共生建築
第2章 光の美 光の機能
2.1 光の知覚と物理量
光の知覚
光の物理量
2.2 明るさと快適性
快適な視環境のために
視環境に影響する諸現象
光源の種類と特徴
電灯照明の方式
昼光照明の方式
2.3 照明の設計
照明の設計手順
電灯照明による室内の明るさ
昼光照明による室内の明るさ
2.4 建築の色彩設計
色の名前
色彩の心理
色彩設計
第3章 熱と空気
3.1 暑さ,寒さと人間
人体の熱収支と快適方程式
寒さ,暑さに対する人間の反応
温熱快適性の6要素
3.2 建築と熱
熱の流出入と発熱
断熱と蓄熱
3.3 湿気と結露
湿気
結露と,その防止法
3.4 室内空気汚染と換気
室内空気汚染
換気の目的と必要換気量
換気の原理と種類
3.5 気候風土に適応した建築的工夫と建築の熱環境設計
寒い地方の建築的工夫
暑い地方の建築的工夫
これからの建築熱環境設計
第4章 音を生かす 音を防ぐ
4.1 音の強さ
音の物理量
音の知覚
音の伝播
4.2 音環境の計画
必要な音と不要な音
音の評価
空気音の予測と防止
環境振動と固体音
4.3 音の響きと計画
響きと知覚
特異現象のいろいろ
索引
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