配管トラブル(事故)を抑止するポイントは、未然防止と再発防止の2つ。本書は、多くのトラブル事例をあげながら、この2つの視点からトラブル抑止の実践的方法を提案、解説する。
はじめに
第1章 トラブルは隙を窺っている
1-1 事故、トラブル、不具合、そして失敗
1-2 真の原因究明が不可欠
1-3 新しい技術には隙がある
第2章 トラブルを未然に防ぐ
2-1 直感を働かせる
2-2 バランス感覚が大事
2-3 イメージ力を高める
2-4 仮想演習をする
2-5 想像力と恐怖心
2-6 掠め去るものの前髪を掴め
2-7 メリットの裏にデメリット
2-8 図面を読む
2-9 技術変更点を洗い出す
2-10 デザインレビューの実施
2-11 配管を横から見る
2-12 ラインチェックの実施
2-13 コンピュータO/Pのレビュー
2-14 トラブル未然防止のための各種手法
第3章 同じトラブルは二度起こさない
3-1 トラブルが起きてしまったら
3-2 過去を記憶しないものは
3-3 トラブルが起きたらすぐ記録
3-4 類似トラブルの共通点抽出
3-5 トラブルに敏感な職場風土
3-6 真の原因を究める
3-7 トラブルの効用
第4章 トラブルから学ぶ配管技術
4-1 配管で生じるトラブルの原因
4-2 配管トラブルの代表事例
第5章 トラブル事例 / 配管エンジニアリング編
5-1 圧力損失
1 圧力損失の関連で起きるトラブル
2 圧力損失が大きすぎる、小さすぎる
3 ポンプ有効NPSH不足によるキャビテーション
4 並列運転機器の流量アンバランス
5 入口管の圧力損失による安全弁の不安定作動
6 ヘッダの背圧が大きすぎる
5-2 荷重・圧力・差圧
1 ベントラインの閉塞
2 絞り弁前後の差圧が大きすぎる
3 2次側が1次側圧力になる
4 強度のみ考えて、たわみを考慮しない設計
5 伸縮管継手に生じる推力
6 バルブの異常昇圧
7 管路の液封
5-3 流れの偏流と乱れ
1 流れの偏流による不具合
2 合流部の配管形状により振動発生
5-4 重力流れ・飽和水の流れ
1 気泡発生による流れの閉塞
2 重力流れにおけるベント不良
3 重力流れにおける水平管の位置
4 負圧のドレンラインにおけるUシールの破封
5 サイホントラップの自己サイホン
5-5 振動
1 振動とはどんなトラブルか
2 フレキシビリティのありすぎる配管
3 圧力脈動による配管振動
4 気液二相流による配管振動
5 配管の機械的共振
6 励振源なしに共振する自励振動
7 弁の自励振動と配管の気柱共振
8 カルマン渦によって起こる脈動
9 振動によるナットのゆるみと脱落
10 ポンプのサージングと配管系
5-6 ウォータハンマ(水撃)
1 ウォータハンマはどんな原因で起こるか
2 バルブ急閉によるウォータハンマ
3 ポンプ起動によるウォータハンマ
4 ポンプ停止によるウォータハンマ
5 蒸気凝縮によるウォータハンマ
6 蒸気流駆動ハンマ
5-7 熱膨張と相対変位
1 運転モードが複数ある系のフレキシビリティ評価
2 要注意、小径枝管の熱膨張
3 フレキシブルメタルホースの経年後の干渉
4 ボウイングという配管の変形
5 熱膨張差で起きるフランジ締結部の漏洩
5-8 劣化・疲労
急冷で起きる熱衝撃
1 すみ肉溶接部の高サイクル疲労
2 クリープ損傷による割れの発生
5-9 腐食・浸食
1 腐食にはどんなトラブルがあるか
2 絞りの下流で起きるエロージョン
3 ポンプキャビテーションによるエロージョン
4 流れ加速腐食(FAC)と減肉管理
5 同じ金属内の電位差で起こる孔食と隙間腐食
6 減肉が非常に速く進む異種金属接触腐食
7 電気防食によるチタンの水素脆化
8 高温高圧の水素雰囲気中における割れ
9 溶接残留応力が影響する応力腐食割れ(SCC)
10 溶接二番に発生する粒界腐食
11 埋設管で起きるマクロセル腐食
12 保温材の下で起きる配管外部腐食(CUI)
第6章 トラブル事例 / 配管接続・配管配置編
6-1 配管接続
1 相フランジとのボルト穴が不一致
2 取合い部における突合せ溶接開先の不一致
3 配管を誤った機器ノズルに接続
6-2 配管配置
1 他の配管と干渉して勾配配管が通せない
2 床スリーブのために配管の現場溶接ができない
3 防災上安全でない配管
第7章 トラブル事例 / 調達・製造・据付編
7-1 調達・製造・据付
1 「ブラックボックス」と「暗黙の了解」という落とし穴
2 年度ごとに改訂される基準類
3 溶接すれば部材は変形する
4 溶接施工法確認試験記録がないと溶接できない
5 フランジはもっとも漏れやすい箇所
6 アスベストフリーのジョイントシートは熱で硬化する
第8章 トラブル事例 / 配管コンポーネント編
8-1 バルブ
仕切弁で起こるトラブル
1 スイング逆止弁で起こるトラブル
2 バルブにもっとも多いシートリーク
3 弁体回転による弁体脱落
4 流れ方向のあるバルブ
5 仕切弁、ボール弁の中間開度での使用
6 絞り弁のオーバーサイジング
7 逆止弁のチャタリング、フラッタリング
8 ラバーライナ付フランジレス形バタフライ弁とガスケット
9 倒立姿勢のバルブ
8-2 配管スペシャルティ
1 ストレーナ金網の振動による疲労破壊
2 伸縮管継手ベローズの振動
3 内圧による伸縮管継手ベローズの座屈
4 芯のずれた二組の伸縮管継手(Flixboroughの事故)
5 スチームトラップのベーパーロック
6 スチームトラップの不適切なタイプ選定
7 破裂板は設置場所の運転温度が大事
8 流量計前後の直管長さが不足
9 圧力計導管を取り出す方向
10 P&IDと異なる温度計位置
8-3 ハンガ・サポート
1 ハンガ形式選定とポンプ、機器への転移荷重
2 サポート固定金具の外し忘れ
3 レストレントに要求される最小必要強度
4 ハンガロッドねじ部に曲げモーメント
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