海外プロジェクトの建築設備グリーンデザインについて、考え方の基礎から、実際の設計方法、エネルギーシミュレーションソフトの活用方法まで、データを具体的に示しながら解説します。
海外と日本の設計手法を比較解説し、様々な事例も紹介します。特に、LEED(アメリカ),Green Mark(シンガポール)などの海外建築環境認証規格と、そのエネルギー効率評価の理解には欠かせない、ASHRAE 90.1 基準の実用的な使用方法について詳細に解説します。
ASHRAE 90.1 は、アメリカ空調衛生工学会 (ASHRAE) のグリーンビルデザインに関する基準です。LEEDの建築エネルギー効率の点数算定に使用されているため、アメリカ以外の国でも広く活用されています。
エネルギー効率評価の実施例紹介では、米国エネルギー省(DOE)の認証を受けたエネルギーシミュレーションソフト「eQUET」を実際に使用し、例題建築モデルを構築し、どのようにエネルギー効率を評価し、さらに最適建築モデル・設計にたどり着くのか追体験できます。
本書は、海外グリーンプロジェクトに取り組んでいる・関心のある実務技術者に大いに役立ちます。さらに、建築の省エネルギー課題に直面している現場の技術者に対して、海外の方法論を日本国内にフィードバックすることにより、新たな視点とアイディアを与えることも意図しています。
実際、海外の情報に触れるには、言葉の壁が大きな障害です。本書は、英語資料を参照することでしか入手できない情報を、日本語で丁寧に解説し、言葉の壁を取り除くことを意図しており、本書を通して海外の方法論を容易に吸収し活用することができるでしょう。
第1章 最適設計の基本検討事項
第2章 エネルギーシミュレーションによる最適設計の実際
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