空気調和・衛生工学会では、京都議定書目標達成への具体的取り組みとして、2005年7月に「京都議定書目標達成に関する空調・エネルギーシステムの調査委員会」を設置している。
本書は、京都議定書目標達成計画および同参考資料に記載されている建築・都市設備に対応した対策案の具現化を検討し、学会としての提言としてまとめたもの。
建物・都市エネルギーシステムでのCO2排出量は、空調機器などの最終的な機能だけでなく、発電などエネルギー供給の上流までたどった一次エネルギーベースで評価する必要があり、そのため建築および都市システムの視点から地球環境問題への対応を解説している。
また、建物のエネルギー消費特性を考慮した各種熱源機器の組合せ利用に言及し、ガス・電気熱源機器を組み合わせた「ベストミックス空調システム」などを紹介し、エネルギー消費のみでなく空調のもたらす生産性、快適性など次世代空調の“質”やヒートアイランド対策についても記されている。
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