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まだ今ほどガス消火に使えるものが少なかったころ、イナージェンやN2などのガス消火を特例を取る際の条件としては、規定時間内に配管自体を損傷することなく対象区域に充満させることが必要となっていました。時間内に充満させる理由は、火災拡大に応じて温度上昇有毒ガスの発生が懸念されるためです。
(FM系では消火ガスが化学変化を起こすこともその意味となります。)
配管のSCHなどもそのため、特任条件では細かく計算、認証を受けておりました。
N2ガスでも高圧でガスを放出する必要がります。
断熱をした配管の内部は、断熱膨張状態となるので、膨張速度の意味では好ましいことにはなりません。その反面、やはり断熱をしないと配管表面温度が下がり、結露する可能性が出てきます。滴下等により2次被害が発生しないように、防露をすることは必要になるかもしれませんが、全面的に防露することは対象区域に対するガス充満速度に影響を与えない範囲とする必要があると思います。
ガス消火設備の専門工事担当者の技術者の能力によりますが、貴方が必要と考える対処に対して、対策が適切であるかをちゃんとエビデンスをもって選択することをお勧めします。
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