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masa
- 22/9/20(火) 22:29 -
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一般的な換気系のダクト・送風機選択は以下のとおりだと思います。
機器の送風量(排気量)を決定する。
主ダクトの簡易選定として、低圧ダクトの場合、基準摩擦損失を1.0〜1.5Pa/mでダクトサイズを決定する。
最大摩擦損失経路となるダクト系の圧力損失を選定ダクトで計算する。(局部・制気口・吐出口の圧力損失も加算する)
圧力損失は、局部損失を全圧損失基準の圧力損失係数(ζ)で算出している場合は、合計の圧力損失から、送風機の吐出動圧を減ずる。(低圧ダクトの場合は、通常は余裕として減じなくても良い、高圧ダクトの場合は吐出動圧が大きいので減ずる)
得られた圧力損失に余裕係数(1.1〜1.2)を乗じて、送風機静圧を決定する。
なお、排気系で、給気ファンが無い自然給気の場合は、給気系の圧力損失を、排気系の圧力損失に加算する必要があります。(給気系の圧力損失は、ドアなどの開閉に支障があるので、通常は50Pa未満に設定する必要があります)
参考計算例
排気量200m3/h、排気ダクト長さ10m、90°ベンド3か所、給気は自然給気のベンドキャップの場合
給気ベンドキャップの決定
圧力損失50Paで風量200m3/hが得られるベンドキャップサイズを決定
西邦工業 CFX-MS 125Φ 圧力損失 30Pa(200m3/h)を選定
排気ファン主ダクトの選定
200m3/hで1.5Pa/mで選定
ダクト抵抗線図からは、140Φが200m3/hで1.5Pa/m、スパイラルダクトの標準径では150Φとなる。(150Φの場合は、200m3/hで1.1Pa/mとなる)
90°ベンドの局部損失(プレスベンド150Φの場合、ζ=0.25)
ダクト断面積=0.15^2×3.14÷4≒0.0176u
ダクト風速V=200m3/h÷0.0176u÷3600s≒3.16m/s
局部損失=ζ×V^2÷2×1.2=0.25×(3.16)^2÷2×1.2≒1.5Pa/箇所
簡易的に150Φ、R=1.0dの場合の直管相当長さ2.3mを用いても良い。
排気ベンドキャップの圧力損失
西邦工業 CFX-MS 150Φ 圧力損失 18Pa(200m3/h)を選定
排気系の静圧損失の計算
直管損失=10m×1.1Pa/m=11Pa
局部損失
90°プレスベンド 1.5Pa/箇所×3=4.5Pa
排気ベンドキャップ 圧力損失 18Pa
排気系圧力損失合計=11+4.5+18=33.5Pa
給気系圧力損失=30Pa
排気系圧力損失+給気系圧力損失=33.5+30=63.5Pa
排気ファン吐出動圧=(3.16)^2÷2×1.2≒5.9Pa
静圧損失=63.5−5.9=57.6Pa
排気ファン静圧=57.6×1.1=63.36Pa→65Paを選定(送風機吐出動圧を減じない場合は、63.5Pa×1.1=69.85Pa→70Paを選定)
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