|
室内状態点は、室内顕熱負荷と室内潜熱負荷が処理された点です。
コイル入口状態は、室内状態点の風量と外気風量の混合店です。
室内状態点は、吸出空気により室内全熱負荷が処理された点なので、室内全熱負荷は処理済みです。
したがって、コイル入口状態点と室内状態点では、室内全熱負荷の計算は出来ません。
室内状態点とコイル出口状態点の比エンタルピー差と送風量から室内全熱負荷は算出できます。
コイル入口状態点とコイル出口状態点の比ンタルピー差と送風量からコイル負荷が算出出来ます。
設問の空気線図より、コイル出口状態点と室内状態点の比エンタルピー差から送風量を算出すると、送風量=60kW÷(52ー40)÷1.2(空気の密度)×3600s/h=15,000m3/hとなります。(後の顕熱負荷から算出した送風量とは誤差があります)
室内顕熱負荷から算出する場合は、顕熱比=0.8から、室内顕熱負荷=60kW×0.8=48kW、吹出温度差=(26-16)=10℃、送風量=48kW÷(1.0(空気の比熱)×10℃)÷1.2(空気の比重)×1,000=14,400m3/hとなります。
冷却コイル負荷は、室内・外気混合点状態点=コイル入口の空気状態点とコイル出口の空気状態点と送風量から算出されます。
冷却コイル負荷=14,400m3/h×1.2×(60ー40)÷3,600s/h=96kWとなります。
ちなみに、コイル出口状態点と室内状態点の比エンタルピー差から算出した送風量=15,000m3/hの場合は、質問のとおり、冷却コイル負荷=15,000m3/h×1.2×(60-40)÷3,600s/h=100kWとなります。
設問の選択肢の中では96kWが一番近いので、回答は96kWを選択する事になると思います。
|
|
|