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送風量を求める為には、室内顕熱負荷が必要です。
表示されている室内全熱負荷には外気負荷は含まれないので、コイル混合点の空気状態は関係ありません。
コイル混合点の空気状態は、空調器のコイル負荷(外気負荷を含めた冷却負荷)を算出する為に使用されます。
一般的には、以下の手順で空調器の冷却コイルを選定します。
1.室内状態点から顕熱比状態線を空気線図上で左下に延長して、相対湿度90%RH(空調機メーカーによては95%RHの場合あり)の状態線との交点を記入して、コイル出口状態点とする。 この状態の乾球温度と室内温度条件の乾球温度の差が吹出温度差となる。(例題ではコイル出口状態は16℃DB、室内温度条件は26℃DB、吹出温度差=26-16=10℃)
2.室内顕熱負荷と吹出温度差から、送風量を決定する。(例題の場合は、室内全熱負荷から顕熱比0.8で室内顕熱負荷を算出する。 60kW×0.8=48kW)
3.必要外気量から、送風量に対する外気比率を求め、室内還気と外気の混合点の比エンタルピーを求める。
4.3で求めた混合点とコイル出口の比エンタルピー差と送風量から冷却コイル負荷を算出する。
例題の場合は、空気線図に状態変化が全て作図されているので、コイル出口状態点と室内状態点の比エンタルピー差から送風量を算出する事も可能です。(ただし、出題者の意図する回答とは誤差があります)
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