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必ずしも電磁開閉器より下流側で事故が起きるわけではありません。
一番多い事象は、装置の負荷が過大になって、電動機に過負荷電流が
流れることです。
この場合は過負荷継電器とか過電流継電器が検出し、
電磁接触器を開放します。この場合は電磁開閉器の下流でしかおきません。
深刻なのは負荷への電線(ケーブルかも)がMCCBから電磁開閉器の間で
短絡事故を起こすことです。もちろん電磁開閉器の下流でも同じように
短絡事故は起きまづ。起きる原因は電線がフオークリフトなどで
ひっかけられたとか、誤って生きている電線をペンチなどで切ってしまうときに
短絡しゅると、電線がなにかに巻き込まれるとか、つぶされるとか・・・
ありとあらゆる考えられる事故が起きます。電線管に入れて保護していても
起きるときは起きます。
そのときMCCBが数千Aの短絡電流を電線が焼損する前に
遮断します。(設計や施工が正しければですが・・)
電磁開閉器の下流で短絡が起きると電磁開閉器は焼損するでしょう。
接点が溶着する程度ではすまないことがままあります。
真っ黒になって開閉器の半分は吹き飛んでいるなんてことがあります。
MCCBの責務は短絡電流から電路を守ることです。内部機構はうまくできていて、
短絡電流以外でもトリップ値の数倍の電流を時限で切断する機能もあります。
電源の変圧器に近いほど、短絡電流が大きくなるので、MCCBの遮断できる
性能も考えなければなりません。
一般的には変圧器から遠ければ5KAを遮断できればよいように思います。
経済的な設計では2.5kAの遮断電流の製品が選ばれます。
これは盤の中に主幹のMCCBが有って、その下位で使うときに、主幹と
協調して短絡電流を遮断する ように考えてあるからです。
上位に性能のよいMCCBが有れば経済的な選択もできるということです。
過負荷継電器は負荷の保護がもくてきです。
MCCBは電路の保護が目的です。
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