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自分で書いて、どうも意を尽くしていない気がして補足をしたいです。
そそもそもMCCBは負荷を保護する機器ではない。電路を保護するのが
目的の機器です。これを誤ると、過負荷保護装置が働けば電流が流れなくなるので、
50ATのMCCBに3.5Sqを接続してもよいのではないかと、思いたくなるのでしょう。
しかし、電路には短絡事故が起きる可能性があります。
短絡事故の場合は負荷電流とは比べ物にならない電流が流れます。
この大電流で電線の絶縁被覆が溶けて電路は使い物にならなくなるし、
ジュール熱で、他の電線や建物を焼くかもしれません。
ですから、短絡電流から電路を守らなくてはなりません。
電線の被覆は非常に熱に弱く、短い時間で短絡電流を遮断しないと
再投入に使えなくなります。
よって、電線の被覆の熱性能とMCCBには短絡電流から電線を守れる特性曲線から
トリップ値が決まっています。
このトリップ値で保護できる電線サイズが決まります。
MCCBのトリップ値は負荷の過負荷電流よりも短絡電流の遮断に
重きをおいた設定になっています。
あくまで、MCCBは電路の保護が目的で、その特性から短絡電流から
守れる電線のサイズが決まります。よって、大きいトリップ値に
細い電線を接続してはいけません。
ちなみに30Aでは3.5Sq以上の電線が守れます。
50Aでは5.5 できれば8Sq以上が守れます。
75Aでは14Sq できれば22Sq以上が 守れる選定です。
どうも狭い記事スペースにシコシュコ書いていると、
意を尽くせません。もっと詳しく書きたいけど、このくらいにします。
わかりますか?
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