Page 159 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼病院リハビリ室の採光とプライバシーについて だいすけ 03/10/3(金) 0:16 ┣Re:病院リハビリ室の採光とプライバシーについて 歩惟パパ 03/10/3(金) 2:58 ┗Re:病院リハビリ室の採光とプライバシーについて masa 03/10/3(金) 3:03 ┗Re:病院リハビリ室の採光とプライバシーについて だいすけ 03/10/3(金) 7:23 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 病院リハビリ室の採光とプライバシーについて ■名前 : だいすけ ■日付 : 03/10/3(金) 0:16 -------------------------------------------------------------------------
病院の建替えに伴いリハビリ室の設計をしている理学療法士です。 当院は450床の総合病院で、リハビリには入院、外来の患者さんが来ます。立つのがやっとの片麻痺や骨折の方から糖尿病やダイエット目的で自転車やウォーキング運動をするかたまで様々です。リハビリ室は1階の南西の角、南に面する病院の主出入り口のすぐ横に位置し、目の前に駐車場と通路があり、かなり人通りも多い場所に配置される予定です。 リハビリ室の面積は概ね400平方メートル、外に面している壁は南側12m、西側18mです。現在の図面では幅50cm、高さ2.5mの窓が1mおきに配置され1階部分の外観は縦じまのデザインになる予定ですが(南側に8個、西側に12個)、採光が十分にとれているといえるのでしょうか?個人的には窓が小さいのでは?と思っています。建築基準法では居室の採光は開口部の有効面積/居室の床面積が1/5〜1/10と様々ですが、リハビリ室の場合は居室に含まれるのでしょうか、含まれるとすればどの比率が適応されるべきかわかりません。法規云々もありますが、一般的にはどのくらいの窓の大きさがあればよいのでしょうか? また我々のコンセプトは「オープンな雰囲気のリハビリ室」と考えています。新しい医療の流れは病院が「(病人の)収容、非日常」→「非収容、日常」なものへと変化していると感じます。障害からの回復過程であるリハビリも「隠すリハビリ(実際現在は病院の離れのような場所にあり中で何をやっているか誰もわからないのですが)」から「オープンなリハビリ(在宅や職場に復帰するといった前向きな過程)」であっても良いのではないかと思っています。ここで問題となってくるのが患者さんのプライバシーです。状態の悪い患者さんもいるからなるべく(リハ室が人通りの多い場所に面しているので)不特定多数の人が見ることのできる場所にさらされないようにという意見もあります。どんな患者もいずれは退院し外に出るわけでですが、それが早いか遅いかという違いのような気もします。とりあえず対策として状態の悪い方は病室や病棟にあるリハビリスペースである程度リハを行い、その後1階のリハビリ室でリハを行うこと、窓際には自転車運動やマット運動ができる元気な患者さんが運動するように器具を配置しています。 ほぼ建築計画もまとまり今から全体の外観を崩さず窓について変更するとすれば、南側の窓を全面ガラスにするか50cmの窓の幅を少しずつ広げることは可能かと思っています。建築に関しては素人なのでどなたかいいアドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。 |
全くの畑違いの方からの質問、嬉しく思います。 また、かなり詳しい説明、ありがとうございます。 この道のプロからでも、状況説明が足らない質問が多いので、恐縮するばかりです。 プロのみなさん、見習いましょうね。 さて本題、 数年前に、とある国立病院のリハビリセンターの施工にかかわりました。 そこは「オープンな雰囲気のリハビリ室」で、外に接する面も、廊下に接する面も 全て窓と言う状況でした。外窓にはブラインドもありますが、あくまで日除けの 意味合いが強かったと思います。(全て外来駐車場に面してました。) ただ、各種療法を受けるスペースはカーテンで囲える様にはなっています。 運用後もしばらく常駐していたのですが、特に隠す様子もなく、 本当にオープンな雰囲気で運用されてました。 >採光が十分にとれているといえるのでしょうか?窓が小さいのでは? 十分かどうかは文章からでは計れませんが、必要最小限は満足しているはずです。 たぶんどんなに天気が良い昼間でも、照明を点ける運用が普通だとおもいます。 その辺を考えると、自然採光に頼った設計はしてないとおもいます。 >ほぼ建築計画もまとまり今から全体の外観を崩さず窓について変更することは可能かと >思っています。 窓の形状まで決まっているということは、少なくても基本設計は終わってますよね。 普通なら変更は難しいとおもいます。 設計に入る前に施主の要望を聞きます。病院なら各科・各病棟毎にヒアリングしている はずです。今回の希望の「オープンな雰囲気のリハビリ室」は その時に要望すべき基本的内容だとおもいます。 設計する側からいえば、「今更、そこまで戻るのか」と言った感じで快くはないでしょう 特に、窓の配置が意匠的に凝っているようなので、意匠設計された方は嫌がるでしょうね また、窓が増えるということは建築工事にとってはコストアップになるはずです。 設備においても、空調負荷も増えるので空調設備・電気設備でコストアップです。 総予算が決まっていれば、代わりにどこか諦めなければならないかもしれません。 が、早いに越したことはありません。希望を伝えてみましょう。 わざわざ探してここに書きこんだ程の熱意が伝われば、希望は叶うかもしれません。 私達設備屋も、いつも意匠設計屋さんと闘ってます。 患者さんの為にも、ふんばってみてください。 ちなみに、現実的な対応するなら、窓にフィルムを貼る、アコーディオンカーテン等で 目隠しをするエリアを作るなどになるのかなあ。 |
建築基準法上は病院の病室以外の居室に該当すると思われますので、採光上有効な開口部は床面積の1/10以上必要です。 建築確認申請を出す以上法規違反はないでしょうから、現在の窓で1/10以上は満たしているはずです。(法規違反があれば建築確認がおりません) ただし建築基準法はあくまで最低基準ですので、建築主がそれ以上に窓面積を要求すれば1/10を超えるのになんの支障もありません。 設計を依頼している相手に要望をのべて窓のデザインのプレゼンを行ってもらった方が良いでしょう。 |
早速アドバイスいただきありがとうございます。たいへん参考になりました。 設計事務所と何回かヒアリングをしましたが、最初窓は腰上ガラスをずっと配置してもらうということになり図面にもおちていたのですが、何回かやり取りしいるうちに最終の図面には窓がなく不思議に思い聞いてみたところそのようなデザインになったとのことで、こちらとしては聞いてないよ〜って感じでびっくりしたしだいです。 窓の大きさは床面積の1/10の位置ということですが、このリハビリ室は少々複雑な形をしていて外に接する面積は南側に12m、西側に18mで、この12×18mの長方形プラス北東側(窓から見ると奥のほうに)にさらに180u近いスペースが続き、合計400u程度の部屋です。窓の大きさは50cm×2.5m×20個=25uです。これは1/10ということになるのでしょうか?申請するのだからきっと基準は満たしているということになるでしょうが‥。 |
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