Page 120 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼吸収式冷温水機の振動燃焼抑制について やすBoo 03/6/5(木) 14:02 ┗Re:吸収式冷温水機の振動燃焼抑制について yoshi 03/6/12(木) 22:01 ┗煙道には絞りダンパーが必要? やすBoo 03/6/14(土) 3:32 ┗煙道には絞りダンパーが必要です! やすBoo 03/6/20(金) 23:21 ┗Re:煙道には絞りダンパーが必要です! ネット初心者 03/6/22(日) 8:28 ┗Re:煙道には絞りダンパーが必要です! やすBoo 03/6/22(日) 17:50 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 吸収式冷温水機の振動燃焼抑制について ■名前 : やすBoo ■日付 : 03/6/5(木) 14:02 -------------------------------------------------------------------------
はじめて質問させていただきます。 この度、日○製作所製ガス焚吸収式冷温水機400USRT(都市ガス13A)を設置したの ですが、試運転で振動燃焼が発生してしまいまして、メーカー調整マン曰く、煙道 の設計が悪く排ガスの抜けが悪いという見解を受けました。ガス供給配管側の 不具合(流量,圧力)はないようです。 もちろん煙道・煙突の通風力計算をして、通風力34Pa>通風抵抗18Paを確認して いたのですが、局所的にガス流速が1.5m/s程度となる部位があるので、そこに ガスが滞留して抜けが悪くなっている。これは通風力の計算数値では表れない 部分で・・・と、なんとも曖昧な説明をされてしまいました。 流速が遅くなる部位(長さ1m)については、急拡大,漸縮小の局部抵抗として ζ=1.5ほど見込んでいたのですが、これでは不十分なのでしょうか。仮にζ=3.0を 見込んでも、局部抵抗は8Pa程度でドラフト力がマイナスになるに至らないのではあるのですが。 更にメーカー調整マンは、流速が遅くなる(急拡大の)手前に絞りダンパーを 入れて排ガス流速を上げると抜けが良くなる。他の物件でもそれで改善した例がある。 と言うのですが、そんな事って有り得るのでしょうか。 計算の数値に表れない部分と言われてしまうと、なんとも言い様がないのです。 煙道・煙突のドラフト力(通風力−通風抵抗)が34Pa−18Pa=16Paで振動燃焼が 発生する原因として、他に何か考えられる事はありませんでしょうか。 メーカーの推奨ドラフト力は 0Pa〜49Paでクリアしているはずなのですが、絞り ダンパーを付ければ改善するという見解に、どうも納得がいきません。 メーカーは、煙道・煙突のドラフト力推奨値が 0Pa〜49Paと言っているのですが、 実は、通風力がありすぎる(49Pa以下でも)と燃焼が安定しないので排ガスレギュ レーターが必要となるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。 私は冷温水機設置経験が乏しいため、理解、判断が困難な部分が多いのですが、 どなたか、アドバイス頂けたらと思います。 長文失礼いたしました。 宜しくお願い致します。 |
>はじめて質問させていただきます。 > >この度、日○製作所製ガス焚吸収式冷温水機400USRT(都市ガス13A)を設置したの >ですが、試運転で振動燃焼が発生してしまいまして、メーカー調整マン曰く、煙道 >の設計が悪く排ガスの抜けが悪いという見解を受けました。ガス供給配管側の >不具合(流量,圧力)はないようです。 >もちろん煙道・煙突の通風力計算をして、通風力34Pa>通風抵抗18Paを確認して >いたのですが、局所的にガス流速が1.5m/s程度となる部位があるので、そこに >ガスが滞留して抜けが悪くなっている。これは通風力の計算数値では表れない >部分で・・・と、なんとも曖昧な説明をされてしまいました。 > >流速が遅くなる部位(長さ1m)については、急拡大,漸縮小の局部抵抗として >ζ=1.5ほど見込んでいたのですが、これでは不十分なのでしょうか。仮にζ=3.0を >見込んでも、局部抵抗は8Pa程度でドラフト力がマイナスになるに至らないのではあるのですが。 > >更にメーカー調整マンは、流速が遅くなる(急拡大の)手前に絞りダンパーを >入れて排ガス流速を上げると抜けが良くなる。他の物件でもそれで改善した例がある。 >と言うのですが、そんな事って有り得るのでしょうか。 >計算の数値に表れない部分と言われてしまうと、なんとも言い様がないのです。 > >煙道・煙突のドラフト力(通風力−通風抵抗)が34Pa−18Pa=16Paで振動燃焼が >発生する原因として、他に何か考えられる事はありませんでしょうか。 >メーカーの推奨ドラフト力は 0Pa〜49Paでクリアしているはずなのですが、絞り >ダンパーを付ければ改善するという見解に、どうも納得がいきません。 >メーカーは、煙道・煙突のドラフト力推奨値が 0Pa〜49Paと言っているのですが、 >実は、通風力がありすぎる(49Pa以下でも)と燃焼が安定しないので排ガスレギュ >レーターが必要となるのではないかと思うのですが、どうでしょうか。 > >私は冷温水機設置経験が乏しいため、理解、判断が困難な部分が多いのですが、 >どなたか、アドバイス頂けたらと思います。 > >長文失礼いたしました。 >宜しくお願い致します。 技術的な計算について、細かいことはわかりませんが、確かにダンパーで絞りを 入れると振動燃焼がおさまった経験があります。 |
振動燃焼について、メーカーから新しい見解がありました。 煙道・煙突と機器のマッチングの問題で、煙突の持つ固有振動数と燃焼系の持つ固有振動数が一致すると気柱振動として共鳴現象が起こり、自励的に振動燃焼を引き起こす事があり、通風力計算では数値として表れない現象で、事前に予測する事は非常に難しいそうです。 対応策として煙道に絞りを入れるのは、排ガスの流れ状態を強制的に変え、固有振動数を変える事が目的だそうです。 私も気柱振動を疑い、煙突の点検口を開放し煙突内排ガスの流れ状態や圧力場を変える事で固有振動数を変える試みを行ったのですが、それでも振動燃焼は改善されませんでした。このことから、煙突の気柱振動が原因とは考えにくいのですが…。 これはあくまでも私の推測ですが、通風力計算時に機器の排ガス吐出圧力を0Paとしていたが実はそうではなく、通風力が過大となっているので燃焼が安定せず、通風力を抑制するために絞りダンパーが必要となるような気がしてなりません。 通風力計算では、機器の持つ通風力(吐出圧力)を含めて、通風力−通風抵抗=30Pa前後が最適とされています。 改めて考えてみると、排ガス吐出圧力0Paというのも不思議な事なのですが、機器仕様書でそうなっているので、信じるしかありませんし…。 今回の排ガス系は短く煙突の高さも低い事より、計算上では、煙道の構造的に通風力が過大になる事も通風抵抗が過大になる事もなく、複数台の燃焼機器排ガスが合流している訳でもないので極端な煙突内圧力変動も想定しておらず、ドラフト力の調整は不要と考え、煙道にドラフトレギュレーターや絞りダンパーは設置していませんでした。 しかし、振動燃焼対策で、通風力計算段階では想定できない通風抵抗の付加と燃焼室内圧力コントロールを煙道側には要求されるので、絞りダンパーが必要となるのかな?と思っているところですが、今のところ絞りを入れての振動燃焼解消の確認はできてませんので、いろいろ推測はしていますが、本当は【わからない】というのが正直なところです。 このような経験と検証をされた方がいらっしゃればと思い、質問させていただきました。(メーカー関係の方を含めて) |
400USRTに続いて、今度は同メーカー200USRTも振動燃焼を起こしました。 400USRTで懲りていたので、今回は、メーカーの煙道設備要領図には記載ありませんでしたが、煙道に絞りダンパーを付加しておりました。 今回も通風力計算上は、(通風力)67Pa−(通風抵抗)39Pa=28Paで、良好な煙道計画です。 ダンパー開度100%にて燃焼開始。 ものすごい振動燃焼の発生! あわててダンパーを50%程まで絞り、なんとか振動を押さえ込みました。 ダンパーを絞った状態で、計算上は、通風力67Paに対して通風抵抗110Pa、当然ですが、機器〜ダンパー間の煙道内圧力は、脈動ありますが(プラス圧)平均30Pa〜50Pa、メーカーの推奨仕様(マイナス圧)0〜-49Paに対してです。 メーカー調整員は、これで燃焼は正常との事でした。 今回の200USRTは、機器容量も異なりますが、煙突の高さ、長さ、取り回しも、全く異なります。(極端なくらい) 前回400USRTの振動燃焼についてメーカーの見解は、結局、煙道と機器とのマッチングの問題で、稀に起こる気柱振動。事前予測は不可能なので、発生したら振動数を変える為に絞り機構を入れて下さいに終始しています。(責任の所在について協議中なので、未だ対策できてません) また今回もメーカーに原因を問えば、きっと同じ見解が出てくるのでしょう。不運にも機器と煙道の固有振動数が一致したと…。 煙道・煙突の形状が変わっても、煙突途中の点検口を開け、気柱の長さや開口条件を変えても、やはり、煙道と機器とのマッチングに起因する気柱振動に自励された振動燃焼らしいのです。 この、驚くべきフレキシブルな振動燃焼特性に対抗するには、もはや絞りダンパーしか手がないと痛感しました。 どのメーカーの機器でもこのような事が起こるのかどうかわかりませんが、(というか、今まで経験した事がなかったのですが)私は今後、いかなる通風力条件においても、また、図面や仕様書に要求がなくとも、煙道には必ず絞りダンパーを設けようと心に誓ったのでした。 同じような経験された方、あまりいらっしゃらないようですね…。 メーカーの方のレスも少しは期待していたのですが…。 |
当方も、27年位前に経験しています。 若い人は見たこともないかも知れませんが、鋳鉄製セクショナル型ボイラーだったので、発生当時はボイラーがバラバラになってしまうと思うほど恐怖を感じたことを記憶しております。 当時の対策としては、バーナー側の風量調整で済ましました。 原因は不明でしたが、風の強い日に発生したことです。 (山裾の建物で、吹き落ろしの風が強かった。ほとんど突風状態) これを再現するのは現実的ではなかったので、検証できませんでしたが 条件がかさなれば、可能性はあります。その後の経験はありません。 大手サブコンでも、意外と事例が少ない問題です。 ダンパー(保険と同じ)についてですが、図面での記載有無に関係なく、調整の余地を残す意味で無条件で取付けしたほうがよいと思います。(設備全般に言えること) 責任の追及も必要ですが、系全体の問題であり、施工業者責任と捉えて、組織内で水平展開することが重要と考えます。 |
>ダンパー(保険と同じ)についてですが、図面での記載有無に関係なく、調整の余地を残す意味で無条件で取付けしたほうがよいと思います。(設備全般に言えること) >責任の追及も必要ですが、系全体の問題であり、施工業者責任と捉えて、組織内で水平展開することが重要と考えます。 そうなんです。機器側じゃどうすることもできないらしいから、煙道でなんとかしなくてはならないのです。(因みに機器と煙道は分離発注です。) 系全体の問題とすれば、どうしても後工程、施工業者に責任は覆い被さってきますよね。なんとかしてくれと言われるのは大抵の場合、施工業者ですからね。 内心、他メーカー製品だったらこんな事にならなかったかもなんて思ったりもしてるんですがね。 まあ、そんなことはいいとして、 全国組織内の水平展開も準備中です。そのためにも、原因を曖昧なままでなく明確にしておきたいと思いました。 ただ、煙道にはダンパーを付けるべしという事だけは明確です。 原因がどうであれ、通風力がどうであれ、ダンパーで絞りさえすれば振動燃焼は収まるのですから。 私も従前からこの事を知っていたら、ポンプや送風機と同じく、400USRT冷温水機の方もダンパー保険を掛けていたのですけどね…。今まで、どの煙道施工要領書にも無かったので、全くノーマークでした。 ともかく、今回の件はよい勉強になりました。 |
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