Page 131 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼保温について 初心者 03/6/26(木) 23:04 ┣Re:保温について1 どらちゃん 03/6/27(金) 0:50 ┣Re:保温について2 どらちゃん 03/6/27(金) 0:59 ┣Re:保温について mu 03/7/1(火) 9:44 ┗Re:保温について 老婆心 03/7/1(火) 10:58 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 保温について ■名前 : 初心者 ■日付 : 03/6/26(木) 23:04 -------------------------------------------------------------------------
初めて投稿します初心者です。 A.ダクトの保温についてですが、天井いんぺい形空調換気扇(ロスナイ)の場合、 外気取り入れ側の 1.機器通過前部 2.機器通過後室内流入部 排気側の 3.機器通過前室内吸い込み部 4.機器通過後排気部 の4カ所のダクト部に区分できますが、結露等の問題からすべてに保温が必要でしょうか? (ある官庁仕様書には、1の部分のみ保温することと書いているものもありましたが) B.また、たわみ継ぎ手の保温はしないとある官庁の仕様書に書いていましたが、結露等の問題は生じないのでしょうか?(天井内等の空調機、チャンバ−等に用いる場合) C.CD、VD ダンパ−の保温も必要でしょうか? 勉強不足で申し訳ないですが、ご教授願います。 よろしくお願いします。 |
>外気取り入れ側の 1.機器通過前部 2.機器通過後室内流入部 >排気側の 3.機器通過前室内吸い込み部 4.機器通過後排気部 >結露等の問題からすべてに保温が必要でしょうか? まず、ダクトの温度は、ダクト内外の風速をみても、ダクト内面の熱伝達率が圧倒的に大きい事がわかるので、一般的にはダクト温度≒ダクト内空気温度となる。つまり、ダクト内表面温度がダクト内空気の露点温度以下となる事は殆ど無く内面結露の心配は殆ど無い。 次に、ダクト周囲(天井内)温湿度は室内空気条件にほぼ等しいとして、(実際は冷暖共に温度高め)ここに、一般的な条件を基にダクト表面結露の可能性をみてみると、 冷房時 部位1:ダクト表面温度(33℃)>ダクト周囲露点温度(15℃)⇒結露なし 部位2: 〃 (29℃)> 〃 (15℃)⇒結露なし 部位3: 〃 (26℃)> 〃 (15℃)⇒結露なし 部位4: 〃 (30℃)> 〃 (15℃)⇒結露なし 暖房時 部位1:ダクト表面温度(-2℃)<ダクト周囲露点温度(8℃)⇒結露 部位2: 〃 (12℃)> 〃 (8℃)⇒結露なし 部位3: 〃 (22℃)> 〃 (8℃)⇒結露なし 部位4: 〃 ( 8℃)= 〃 (8℃)⇒微妙 となり、明らかに結露の心配が有るのは部位1であり、明らかに結露の心配が無いのは部位3となる。 部位2,4は、実は外気条件、天井内空気条件、全熱交換効率により、結露の可能性が有ったり無かったりする。しかし、一般的にはダクト表面温度と露点温度が比較的近接している事より、微量に結露が発生したしたとしても大きく育つ前に蒸発してしまう可能性が高い。ただ、極端に外気温が低いとか、室内露点温度が高いといった場合には、当然、結露の可能性も大きくなる。このあたりをどう捉えるかによって、防露部位数が変わってくる。部位1のみでも構わないという見解もあれば、部位1,2,4に必要という見解もある。つまり、どういう条件を想定するかと、どれだけの安全率を見込むかという事になります。 |
>B.また、たわみ継ぎ手の保温はしないとある官庁の仕様書に書いていましたが、結露等の問題は生じないのでしょうか? たわみ継ぎ手をガラスクロス等の繊維質材料で施工すれば、結露の心配は殆どありません。 繊維質材料は熱伝導率が小さいこともさることながら、表面繊維が水分の蒸発拡散を促進し、結露水の成長を抑制します。 ただ、極端に給気温度が低いといった場合には対策は必要です。一般空調レベルではまず問題ないでしょう。 >C.CD、VD ダンパ−の保温も必要でしょうか? 必要です。 |
>初めて投稿します初心者です。 >A.ダクトの保温についてですが、天井いんぺい形空調換気扇(ロスナイ)の場合、 >外気取り入れ側の 1.機器通過前部 2.機器通過後室内流入部 >排気側の 3.機器通過前室内吸い込み部 4.機器通過後排気部 > >の4カ所のダクト部に区分できますが、結露等の問題からすべてに保温が必要でしょうか? >(ある官庁仕様書には、1の部分のみ保温することと書いているものもありましたが) > >B.また、たわみ継ぎ手の保温はしないとある官庁の仕様書に書いていましたが、結露等の問題は生じないのでしょうか?(天井内等の空調機、チャンバ−等に用いる場合) > >C.CD、VD ダンパ−の保温も必要でしょうか? > >勉強不足で申し訳ないですが、ご教授願います。 >よろしくお願いします。 ちなみにどらちゃんさんの保温部分に加え、全風換気の機能が付いてるロスナイ機種ではSA側(2ばん)が必要となりますので、注意が必要です。 無論準寒冷地以北ではEA側外壁1〜2メーターも吹き込み結露防止のため、保温が必要です。 |
寒冷地では ロスナイ等以外に通常の外調機でも同じ問題があります。 程度によっては、ケーシング外貼(後施工)もあります。 メーカー製作上での制約があり、保温厚15mm程度がケーシング内貼の標準か。 大型の全熱交換機ユニットでもこの問題があるので、機器納入仕様書を事前に チェックする必要があります。(通常、寒冷地仕様ではない) また、外気ダクトルートでの問題もあります。 基本は計算ですが、保温材の透湿性や接着テープの信頼性等さらには法改正に よる24時間換気を考えると、今まで問題にならなかったことまでクレームとして 発生すると思います。 停止時の吹込み防止としてダンパー設置されていると思いますが、場所に よっては虫が簡単に侵入する例もあります。 |
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