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 ▼顕熱交換機について  tetu 09/2/14(土) 10:25
   ┗Re:顕熱交換機について  masa 09/2/14(土) 16:17

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 ■題名 : 顕熱交換機について
 ■名前 : tetu
 ■日付 : 09/2/14(土) 10:25
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   娯楽施設等に設置されている顕熱交換機についての質問です。
暖房と併用して自動換気にしているのですが、暖房が止まると冷たい冷風が
出てきます(顕熱交換機・蒸気使用タイプ)使い方が悪いのかわかりませんが
基本的に顕熱交換機って何でしょうか?仕組みについて何方か教えて下さい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:顕熱交換機について  ■名前 : masa  ■日付 : 09/2/14(土) 16:17  -------------------------------------------------------------------------
   顕熱のみ交換し、潜熱の交換を行わないのが顕熱交換機です。
顕熱交換機の場合は、温度変化だけで、絶対湿度の増加はありません。(熱交換器での結露等による除湿はおこりますが、加湿はありません)
顕熱交換機を利用する場合は、高湿度の部屋で、換気による除湿が必要な場合です。(浴室など、高湿度環境の換気)
方式は、回転式、静止型、ヒートパイプ式、ヒートポンプ型などがあります。
回転式の場合は、熱交換ローターの同一通風経路を排気と外気が交互に流動するので、顕熱のみの交換が可能な温度範囲が限定されます。(ローターで結露が起きる場合は、潜熱の交換が起きます)
静止型の場合は、樹脂製の熱交換素子で、通風経路が分かれているので、潜熱の交換の可能性は、熱交換素子ではほとんどありませんが、熱交換素子のパッキンでのリークにより、10%程度の排気・外気の混合の可能性があります。
ヒートパイプ方式は、完全に排気と外気の通風経路が分かれるので、潜熱の交換はありません。
ヒートポンプ方式も、ヒートパイプ方式同様排気と外気の通風経路が分かれるので、潜熱の交換はありません。
顕熱交換の仕組みは以下のとおりです。
ローター式→細かい通風経路の穴が開いた熱交換ローターを回転させ、排気と外気が通風経路を交互に流動する。 排気により、熱交換ローターは加熱又は冷却され、外気が通過される時、熱交換素子により、外気は加熱又は冷却される。
静止型→熱交換素子は、排気と外気の通風経路を交互に重ね、樹脂製のセパレーターで、排気・外気は仕切られている。 排気と外気は、セパレーターを通じて熱交換を行う。
ヒートパイプ式→排気・外気の熱交換器をヒートパイプで結合したもの、排気・外気の熱交換は、ヒートパイプ内の冷媒の移動により行われる。(ヒートパイプは冷媒の重力移動で熱交換を行うので、熱交換器の高低差により熱移動の方向が変わるので、季節により、熱移動方向が変わる場合は、排気・外気の熱交換の高低差を変える必要がある)
ヒートポンプ式→ヒートポンプにより、排気・外気の加熱・冷却を行う。(ヒートポンプエアコンの室内機を外気側熱交換器とし、室外機を排気側熱交換器としたもの) 熱移動の方向を変える場合は、ヒートポンプの4方弁を切り替えて、冷却器と加熱器を入れ替える。
なお、原理的にヒートポンプ式以外の方式は、外気を室内温度と外気の温度差の中間までしか加熱・冷却できないので、寒冷地の場合は、補助加熱コイルを設置する場合があります。(この場合は、加熱コイルの熱源が停止した場合は、給気温度は低下します)

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