Page 1983 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ダブルナット GULL 11/2/22(火) 21:55 ┣Re:ダブルナット つなぎの水道屋 11/2/22(火) 23:23 ┃ ┗Re:ダブルナット GULL 11/2/23(水) 19:41 ┣Re:ダブルナット いのさん 11/2/23(水) 8:02 ┃ ┗Re:ダブルナット GULL 11/2/23(水) 19:43 ┗Re:ダブルナット カラスガイ 11/2/24(木) 1:17 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ダブルナット ■名前 : GULL ■日付 : 11/2/22(火) 21:55 -------------------------------------------------------------------------
お世話になります。 今更、初歩的で恥ずかしい質問なのですが ダブルナットにはどういう意図があるのでしょうか? 「振動による緩み防止」というのが一般的な回答でしょうが 受水槽やキュービクルの基礎アンカーでもダブルナットは 指示されます。実際シングルだと問題があるのでしょうか? 個人的な考えではダブルナットは振動する機器(室外機や送風機)と 架台の間に防振ゴム等を設置した場合、ギチギチに締め付けるものでないので ダブルナットは間違いなく必須で、あとは特別必要なものでないと 考えております。(飽くまで個人的な意見ですが) ダブルナットを施工してデメリットに傾くことはナット代くらいなもので 問題はありませんが、ボルトナットの施工箇所は多々あるものです。 ダブルナットの施工範囲の具体的な区分けを教えて頂ければ幸いです。 (振動しない機器の固定はダブルナット不要等の意見) その他にダブルナットについて疑問があります。 ・室外機基礎ボルトはダブル必須なら配管のフレアナットは大丈夫なのか? ・吊バンドのタンのボルトはフリーだがこれでOKなのか? ・車のタイヤホイールはシングルナットなのはどうしてか? ・建物の鉄骨や鉄骨造の橋はナットは1個だが問題ないのか? 社内でも議論しましたが明確な答えが出なかったで投稿させてもらいました。 最後に聞きたいのですが、全ネジボルトの長ナットによる継ぎ足しでは ダブルナットをかけますか? |
解答ではなく、私の感じたことですけど ボルトに対し 軸方向に荷重が掛かる場合「ダブル」で せん断方向に荷重が掛かる場合は「シングル」でよいのではないでしょうか。 車のタイヤや鉄骨はせん断方向なのでシングル 受水槽やキュービクルがダブルなのは、防災等からの考慮ではないでしょうか。 地震時倒れていざ本管、本線が復旧しても水道電気が使えないではまずいと思うので設計者が念のためにダブルにしている タンのボルトや長ナットは軸方向なので理想はダブルではないでしょうか。 フレアの場合はネジ精度がボルトに比べて高いと思うので緩みが少ないので 大丈夫ではないでしょうか |
なるほど せん断方向で考えると納得行くものがあります。 機器のダブルナットは「保険」という意味合いが強いのかも知れませんね。 フレアの件については精度の良いフレアナットがあるなら 精度の良いボルトナットを作ればダブル不要という事になりますが 如何なものでしょうか? 有難うございます。 |
タンのボルトはダブルにすることは多いです。 ドレン配管など勾配が変わるといやなのでダブルがお勧めです。 フレアも螺子ロックやコーキングで緩み防止をすることが有りますよ。 |
有難う御座います。 タンのダブルナットは私は見たことがありません。 地域によって違うのでしょうか。 確かに勾配もそうですが、時間が経てば脱落も考えられますよね? コーキングというのは初めて聞きましたが フレアは確かにネジロックの存在を忘れてました。 何れにせよ参考にさせて頂きます。 |
本来、機械設計上ボルトとナットは適切な軸力管理が成されているならば、振動や外力、熱等が加わらない限り緩むことは(理論上)永久にありません。適切な軸力が与えられて、かつ上記の要素がなければ、シングルでも緩みません。 ただ、難しいのはこの軸力管理なんです。 トルクレンチで締付ければいいという考えもありますが、これはナットや被締付物面精度、ねじ摩擦力に大きく左右されてしまい、厳密に言うと軸力管理の点では精度に劣ります。その為に絶対に緩んではならない機械部品の締付けボルトは角度締付法や場合によってはボルトの伸びを計測してまで予張力を管理しています。 (この辺、調べると面白いです。この辺全てそういうところの受け売りです^^;) 実際設備機器でボルトの軸力管理までして締付を行うことは稀だと思いますので、主要機器類にダブルナットを使うというのは保険というか・・・締付管理しない代わりとしてのいい落とし所ではないでしょうか。 厳密に言えば、特に振動が加わる機器類はダブルナットをしたから緩まないという保証もないんです。振動で軸力が変移しますし、場合によっては座面の磨耗も起こります。 また、Oリングで水密を保つメタルタッチのフランジ以外のフランジボルトは、長期的に見るとパッキンのクリープで予張力が低下します。時間が経つとフランジのボルトは緩んでしまうんです。 挙げたらキリがありませんが、機械設計をやってるような方々から見れば設備の施工や施工管理なんてイイカゲンなのかもしれません。 冷媒配管等のフレアナットは、ちゃんとメーカーの施工要領を読むと、実は締付トルクが指定されています。誰もトルク管理なんてしていないと思いますが。 タン付吊バンドが配管を吊っていない状態で緩んだり、場合によっては落ちてしまったりした事を何度も経験していますが、私はダブルナットの施工を行った事はありません。 ただ、某現場で一緒に仕事をした電気設備工事で、インサートから吊下ろす吊ボルトのインサート側にナットを取り付けていたのを見たことがあります。 何の為のナットかと伺うと、脱落防止だと聞いてナルホドと思った事はあります。 車のホイールナットは(本来は)日常点検項目ですので、車を走らせる前に緩んでいないかを確認するのが運転者の義務です(誰もやっていませんが)。 シングルであるのはそういう前提があるからだと思います。 また、大抵のカーショップ等ではトルクレンチで締付管理していますね。 鉄骨に使う高力ボルトはトルシア形が殆どだと思いますが、一定の締付トルクを与えるとボルト先端が破断して所定の締付トルクが与えられた(軸力が与えられた)と判断するボルトを使用していますので、理論上は二度と緩まないです。 ただし、火災等で被災すると緩むことがあるそうですが。 個人的には長ナットには上下にナットを使ってもらっています。 |
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