Page 558 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼HTVPについて教えてください。 ほっほっほ~ 04/11/22(月) 17:06 ┣Re:HTVPについて教えてください。 stein 04/11/22(月) 20:17 ┃ ┣Re:HTVPについて教えてください。 ほっほっほ~ 04/11/24(水) 9:39 ┃ ┗Re:HTVPについて教えてください。 ほっほっほ~ 04/11/24(水) 10:43 ┃ ┗Re:HTVPについて教えてください。 stein 04/11/24(水) 15:38 ┃ ┗Re:HTVPについて教えてください。 ほっほっほ~ 04/11/24(水) 17:57 ┣Re:HTVPについて教えてください。 masa 04/11/22(月) 23:02 ┃ ┣Re:HTVPについて教えてください。 stein 04/11/23(火) 6:47 ┃ ┗メーカーの標準施工要領 ほっほっほ~ 04/11/24(水) 9:49 ┃ ┗Re:メーカーの標準施工要領 masa 04/11/25(木) 1:13 ┗Re:HTVPについて教えてください。 シリュー@元修理屋 04/11/22(月) 23:58 ┗Re:HTVPについて教えてください。 ほっほっほ~ 04/11/24(水) 9:53 ─────────────────────────────────────── ■題名 : HTVPについて教えてください。 ■名前 : ほっほっほ~ ■日付 : 04/11/22(月) 17:06 -------------------------------------------------------------------------
初めて投稿します。(こんな風にインターネットで投稿すること自体が初めてです。うまく返信できるかも自信ないのですが)担当者は違うのですが、同じ会社で1年以上前に施工した浴室の物件で漏水がありまして、防水層上のシンダーコンクリートにHTVPの給湯管を打ち込んだところから3箇所漏水があったそうです。特に保温もしていなかった(不要とは思いますが)のでコンクリートに拘束され圧縮の熱応力が発生して配管が破損したのかなと考えています。HTVPの熱応力を算出するために物性値(膨張率・ヤング係数)を調べようと思ったのですが適当なものが見つかりません、どなたか破壊判定式含めてご存じないですか?ついでに給湯管としてHTVPをコンクリート打ち込みされてトラブルを経験された方居られませんか? |
>初めて投稿します。(こんな風にインターネットで投稿すること自体が初めてです。うまく返信できるかも自信ないのですが)担当者は違うのですが、同じ会社で1年以上前に施工した浴室の物件で漏水がありまして、防水層上のシンダーコンクリートにHTVPの給湯管を打ち込んだところから3箇所漏水があったそうです。特に保温もしていなかった(不要とは思いますが)のでコンクリートに拘束され圧縮の熱応力が発生して配管が破損したのかなと考えています。HTVPの熱応力を算出するために物性値(膨張率・ヤング係数)を調べようと思ったのですが適当なものが見つかりません、どなたか破壊判定式含めてご存じないですか?ついでに給湯管としてHTVPをコンクリート打ち込みされてトラブルを経験された方居られませんか? ネットで塩ビ管の物性値がヒットしました。 http://www.ppfa.gr.jp/seihin/yogo/yogo6.htm また、理科年表によると、コンクリートの膨張率数は1×10^(-5)/℃でした。 検討の結果が出たら教えて下さいね。 |
早速の御回答ありがとうございます。今から調べてみます。 |
こんな計算で良いのでしょうか? 1)コンクリートと塩ビ管のギャップ 昇温が10℃→60℃のΔt=50℃ 実際コンクリートの昇温は配管廻りだけなので同じ温度差では膨張しないと思いますが ここは同じ温度差と仮定して1mあたりでは 7×10^(-5)/℃(塩ビ管の膨張率)×50℃ = 3.5×10^(-3) 1mで3.5mmの膨張! コンクリートの膨張分を 1×10^(-5)/℃(コンクリートの膨張率)×50℃ = 0.5×10^(-3) 1mで0.5mmの膨張 よって両者のギャップは3.0×10^(-3)つまり1mで3mmとなります。 2)熱応力 実際には拘束するコンクリートの引張熱応力も発生すると思いますが、配管に比べて 遥かに大きい断面積となるのでこれを無視すると 3.4×10^3MPa(塩ビ管のヤング率)× 3.0×10^(-3) =10.2MPa となります。 えぇっ?100㎏/㎝2 になっちゃいました。計算間違いしていないと思うのですが? HTVPを含めた塩ビ管の破壊圧縮強度がいくつか判りませんがおそらく1ケタ位 は上回っていますよね。やっぱりコンクリート直打ち込みは絶対アカンという事です ね。よくわかりました。 |
>2)熱応力 > 実際には拘束するコンクリートの引張熱応力も発生すると思いますが、配管に比べて > 遥かに大きい断面積となるのでこれを無視すると > 3.4×10^3MPa(塩ビ管のヤング率)× 3.0×10^(-3) =10.2MPa となります。 > えぇっ?100㎏/㎝2 になっちゃいました。計算間違いしていないと思うのですが? > HTVPを含めた塩ビ管の破壊圧縮強度がいくつか判りませんがおそらく1ケタ位 > は上回っていますよね。やっぱりコンクリート直打ち込みは絶対アカンという事です 元工場設備屋です。ご報告ありがとうございます。 工場では設備に塩ビ管を用いることがなかったので、現場ノウハウは持ち合わせておりません。 考え方のみ、言及させていただきます。 炭素鋼の熱膨張率は約1×10^-5/℃ですから、 塩ビの熱膨張は思ったより大きいですね。始めて知りました。 管軸方向の圧縮応力を計算されたようです。 コンクリートと管の間に隙間がなく、表面が完全に接着されているか、あるいは エルボ等があって管の軸方向熱膨張が完全拘束されている場合に計算のような応力が生じるのでしょう。 手持ちの機械工学便覧には、硬質塩ビの圧縮強さは55~89MPaとありますから 管本体は、やや危ない状態になるのでしょうか。 しかし、現実的には、masaさんご指摘のように、 強度の弱い接合部分がやられ、水洩れが発生するのでしょう。 この計算結果を頭の片隅に置いて、塩ビ管メーカーの標準施行要領を読んで下さい。 この件に関する理解が深まると良いのですが・・・。 |
>管軸方向の圧縮応力を計算されたようです。 >コンクリートと管の間に隙間がなく、表面が完全に接着されているか、あるいは >エルボ等があって管の軸方向熱膨張が完全拘束されている場合に計算のような応力が生じるのでしょう。 すみません説明不足でした、仰る通り(私が聞いた所では)エルボで数カ所曲がりがあって拘束された状況の様です。 >手持ちの機械工学便覧には、硬質塩ビの圧縮強さは55~89MPaとありますから >管本体は、やや危ない状態になるのでしょうか。 思ったより強度があるのですね、するとクリープ等も考えるべきでしょうね。 >この計算結果を頭の片隅に置いて、塩ビ管メーカーの標準施行要領を読んで下さい。 >この件に関する理解が深まると良いのですが・・・。 標準施工要領は、いろいろなメーカーのサイトを調べたのですが見つかりませんでした。何処までもインターネットのみで調べようとした己の怠慢を反省して、明日から電話でヒアリングしてみます。steinさん、ありがとうございました。最初は自分の担当業務でも無いのに興味だけで中途半端に首を突っ込んでいましたが、回答して頂いた皆さんを見習って本格的に首を突っ込んでみます。 |
HTVPを直接シンダーにクッション材無しに打ち込んだ場合は確実に継手部分に応力がかかり配管割れを起こして漏水します。 メーカーの標準施工要領では継手部にクッション材の施工を指示されているはずですが? |
いつもmasaさんの的確なレスを感心しながら拝見しております元工場設備屋です。 さて VP管の物性値を見て、熱応力の影響かなと思っていました。 半径方向、軸方向のどちらが弱いか興味があったのですが、 回答を見ると、現実には軸方向が厳しいということですね。勉強になりました。 |
>HTVPを直接シンダーにクッション材無しに打ち込んだ場合は確実に継手部分に応力がかかり配管割れを起こして漏水します。 私も同感です。今後、担当者にもこの事を伝え注意換気をしようと思います。 masaさんに教えて戴きたいのですが『メーカーの標準施工要領』のメーカーとは何処のものでしょうか?WEBで調べられる物か、メーカーに直接お願いすれば貰える物でしょうか? |
積水化学はWEB上に施工要領のアイコンはあるんですが、リンクが張られていないですね。 直接メーカーに言えばパンフレットをもらえると思います。 コンクリート埋設の場合の標準施工法と伝えてみてください。 |
以前、「設計のはなし」のなかで、給湯配管についてのツリーがありましたので、 過去ログから見てみてはいかがでしょうか。 他の方のレスにもありましたが、基本的に直埋めはお勧めできません。 コンクリートは必ず収縮します。しかも、打設順や梁位置によって収縮量も 方向もマチマチです。ここに、HTVPを直埋めすれば、予測不能な方向に応力が かかり、破断となります。 必ずサヤ管か、保温筒を用いた緩衝材を使い、コンクリートの歪みから管を 守る必要があります。 更に、貴殿がおっしゃる通り、管自体の膨張もありますから、特にエルボ等 方向が変わる部分は膨張量を考慮した「逃げ」も必要です。 |
早速、過去ログも調べてみます。このサイトが、この目的で存在していることは前から知っていましたが、改めて見ず知らずの者の相談に的確に答えてくださった皆様に感謝いたします。 |
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