Page 1066 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼排気ファンのインバータ設置について 北の国から設備屋2005 05/7/26(火) 23:33 ┣Re:排気ファンのインバータ設置について @登戸 05/7/27(水) 5:34 ┃ ┗Re:排気ファンのインバータ設置について 北の国から設備屋2005 05/7/27(水) 8:58 ┣Re:排気ファンのインバータ設置について stein 05/7/27(水) 6:10 ┃ ┗Re:排気ファンのインバータ設置について stein 05/7/27(水) 6:24 ┃ ┗Re:排気ファンのインバータ設置について 北の国から設備屋2005 05/7/27(水) 9:07 ┃ ┗Re:排気ファンのインバータ設置について stein 05/7/27(水) 9:56 ┗私も言います。蛇足かもしれませんが。 花見 05/7/27(水) 12:43 ┗Re:私も言います。蛇足かもしれませんが。 北の国から設備屋2005 05/7/27(水) 18:27 ┗Re:私も言います。蛇足かもしれませんが。 stein 05/7/28(木) 9:35 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 排気ファンのインバータ設置について ■名前 : 北の国から設備屋2005 ■日付 : 05/7/26(火) 23:33 -------------------------------------------------------------------------
設備関係の仕事について半年の物です。 もし宜しければ教えて下さい。 工場の排気設備として送風機(ファン)を設置する計画があり、 そこで色々調べていくうちに送風機の制御方法による 省エネルギー方式には色々な方式がある事が分かりました。 ダンパー制御・ベーンコントロール・静翼可変ピッチ・回転数制御・羽根車段数減少 並列運転による台数制御・ON-OFF制御etc こんなに色々な方式が あるのに具体的にどういう物なのかが良く分かりません。 具体的にこれらについて知りたいのですが、良いHPや書籍など ありますでしょうか?とりあえずファンメーカのカタログには簡単な説明 のみなのでしたので。 宜しくお願い致します。 |
送風機の特性を理解できればこれらの方式の意図が ある程度理解できると思います メーカーには社内研修用の技術資料があります 顔見知りのメーカー担当者は居ませんか? |
>送風機の特性を理解できればこれらの方式の意図が >ある程度理解できると思います >メーカーには社内研修用の技術資料があります >顔見知りのメーカー担当者は居ませんか? @登戸様 レスありがとうございます。 顔見知りの方は残念ながらおりません。 手元にあるメーカのハンドブックでは物足りないと思い 書店にも行ったのですが、何分田舎なもので 専門書も少なく投稿いたしました。 |
元工場設備屋です。 空気調和衛生工学会誌に参考となる記事がありました。見てください。 http://www.shasej.org/ また 尾形、改訂ファン・ブロワ、省エネルギーセンター(2003)、3200¥ もあります。 蛇足ですが、 今年の4月から、この学会のHP上で、学会誌の閲覧ができなくなりました。 どういう理由でこうなったのかはよく分かりませんが 巷の設備屋としては、まことに残念です。 このサイトを見ているこの学会員の方は多い筈、 また閲覧できるように働きかけて下さい。お願いします。 |
失礼しました。貼り付けがうまくいっていませんね。 該当記事は、昨年8月、空気調和衛生学会誌に掲載された 小田、省エネルギー改修の要素技術(4) 空気搬送系の省エネルギー、 です。 当該学会のHP上で、「学会誌」→「バックナンバー」と進んでいけば閲覧できます。 この省エネルギー改修の要素技術シリーズは、非常に参考になりました。 |
>失礼しました。貼り付けがうまくいっていませんね。 > >該当記事は、昨年8月、空気調和衛生学会誌に掲載された >小田、省エネルギー改修の要素技術(4) 空気搬送系の省エネルギー、 >です。 > >当該学会のHP上で、「学会誌」→「バックナンバー」と進んでいけば閲覧できます。 >この省エネルギー改修の要素技術シリーズは、非常に参考になりました。 stein様 該当の記事閲覧する事が出来ました。大変参考になりました。 (ちょっと見つけるまで迷いましたが) 初めてこのHPを閲覧させて貰いましたが、とても勉強になります。 この建築設備フォーラムに続く新たなお気に入りに追加する事にしました。 また、書籍の方についても探してみたいと思います。 ありがとうございました。 |
>stein様 >該当の記事閲覧する事が出来ました。大変参考になりました。 >(ちょっと見つけるまで迷いましたが) HP道案内の説明が不十分でしたか、 丁寧に書けば 学会誌→バックナンバー→2004年→講座 でしたね。 蛇足ですが、ブロアの省エネルギー計画のポイントは以下の通りです。 1)登戸さんのおっしゃるように、ブロアの特性理解が基礎になります。 例えて言えば、基礎をしっかり築いておけばいい建物ができますね。 圧力・流量と動力・効率の関係を十分確認してください。 2)次に、ブロアが空気を供給(排気)するユーザー機器の運転状態を確認して下さい。 連続運転・断続運転、 定負荷・変動負荷運転、 必要風量・風圧 この調査が省エネ効果の大きさを左右します。現場をよく観察しましょう。 3)最後に省エネ策を考えます。 これは貴方のスレッドに書かれていますね。思いの他簡単なこと、 例えば運転時間を短縮することによって省エネできる場合もあります。 局排ブロア等は無駄な運転が意外と多いものです。 この場合、手元スイッチをつけ、作業にあわせて小まめにon-off運転すれば 大幅に省エネできます。また運転時間を制限するタイマーを付けるのも良いでしょう。 現場調査結果を基に、具体的な設備イメージを作り いろいろ知恵を出して省エネを進めましょう。頑張って下さい。 |
>ダンパー制御・ベーンコントロール・静翼可変ピッチ・回転数制御・羽根車段数減少 >並列運転による台数制御・ON-OFF制御etc 必要風量が、運転中に変化することに対応して省エネしたいのでしょうか。 余剰能力削減が主目的でしょうか。 ここをきちんと抑えないと、取るべき手法が変わってきます。 @ダンパー制御、ベーンコントロールはダクトの抵抗を変化させて風量を変える方式です。変風量制御が主目的で、省エネ性はあまり高くありません。 送風機自体にこの機構を内蔵している機種もありますが、高価で特殊仕様品なので、あまり一般的ではないようです。 A静翼可変ピッチというのはたぶん、軸流羽根の角度を変えることができる機種だと思います。これは、その角度によって、ファンの能力自体が変わります。 ただ、ファンが停止中でないと、この角度変更ができない筈です。また、作業が特殊技能になります。 (運転中や停止中でも自動で変更できる機種はびっくりするほど高価です。) これも、本来は変風量が主目的のはずで、省エネ効果はあまり高くないと記憶しています。 B回転数制御はインバーターを使いファンの回転数を変える方式が一般的になりました。 ただ、200Vで、30KW以下の機種に言えることで、それ以上の条件では、インバーターの費用や弊害が原因であまり一般的ではありません。 30KW以下、200Vの条件ならば、簡単かつ安価、使用条件もフレキシビリティ満載で、この方式が好まれる理由は枚挙に暇がありません。 インバーター以外の回転数制御は、流体継ぎ手などを使用した可変速ギアや、自動変風量はできませんが、プーリとベルトの交換という御手軽な手法もあります。 C羽根車段数減少は割愛します。 D台数制御は、必要風量に応じ、ファンの数を増減させるもので、最も簡単かつ省エネ効果が高いと言えます。ただ、ファンの機種によってはダクトの抵抗もあわせて変えないといけない場合もあります。 EON-OFF制御は、制御といっていいものかどうか。簡単に言えば、いらないときは停めろというものです。御昼休みは作業がないんだから、停めろよ、っていうようなもんです。 もちろん、省エネ効果と投資の関係ではこれがいちばんです。 変風量はできませんけど。 |
>>ダンパー制御・ベーンコントロール・静翼可変ピッチ・回転数制御・羽根車段数減少 >>並列運転による台数制御・ON-OFF制御etc > >必要風量が、運転中に変化することに対応して省エネしたいのでしょうか。 >余剰能力削減が主目的でしょうか。 >ここをきちんと抑えないと、取るべき手法が変わってきます。 > >@ダンパー制御、ベーンコントロールはダクトの抵抗を変化させて風量を変える方式です。変風量制御が主目的で、省エネ性はあまり高くありません。 >送風機自体にこの機構を内蔵している機種もありますが、高価で特殊仕様品なので、あまり一般的ではないようです。 > >A静翼可変ピッチというのはたぶん、軸流羽根の角度を変えることができる機種だと思います。これは、その角度によって、ファンの能力自体が変わります。 >ただ、ファンが停止中でないと、この角度変更ができない筈です。また、作業が特殊技能になります。 >(運転中や停止中でも自動で変更できる機種はびっくりするほど高価です。) >これも、本来は変風量が主目的のはずで、省エネ効果はあまり高くないと記憶しています。 > >B回転数制御はインバーターを使いファンの回転数を変える方式が一般的になりました。 >ただ、200Vで、30KW以下の機種に言えることで、それ以上の条件では、インバーターの費用や弊害が原因であまり一般的ではありません。 >30KW以下、200Vの条件ならば、簡単かつ安価、使用条件もフレキシビリティ満載で、この方式が好まれる理由は枚挙に暇がありません。 >インバーター以外の回転数制御は、流体継ぎ手などを使用した可変速ギアや、自動変風量はできませんが、プーリとベルトの交換という御手軽な手法もあります。 > >C羽根車段数減少は割愛します。 > >D台数制御は、必要風量に応じ、ファンの数を増減させるもので、最も簡単かつ省エネ効果が高いと言えます。ただ、ファンの機種によってはダクトの抵抗もあわせて変えないといけない場合もあります。 > >EON-OFF制御は、制御といっていいものかどうか。簡単に言えば、いらないときは停めろというものです。御昼休みは作業がないんだから、停めろよ、っていうようなもんです。 >もちろん、省エネ効果と投資の関係ではこれがいちばんです。 >変風量はできませんけど。 花見様 一点・一点丁寧な説明有難う御座います。 文頭の内容についての回答ですが、まず必要風量を変化させたいという 基本的な要望があります。 基本的には連続運転で希望排気風量は30m3/minなのですが、場合によって (これの周期・頻度は不明ですが)60m3/minまで上げたいとの事。 そこでインバータの周波数調節が良いのかなと思いました。(省エネにもなる) また、将来的に排気量の変化(増加の予定)する場所に排気ファン設置する場合も 余裕をもった能力のファン(1.5倍くらい)を設置してインバータ制御が 良いと思ってしまったのですが、インバータがなんでも良いとは思わなかったので。 |
蛇足かもしれませんが、横レスします。 >文頭の内容についての回答ですが、まず必要風量を変化させたいという >基本的な要望があります。 ユーザー設備が求められる機能を果たすために必要な最小風量が必要風量です。 計画風量や実風量には余裕・過剰風量が含まれています。 余裕・過剰風量を削ぎ落とすこと(運転の適正化)が、省エネの第一歩です。 削ぎ落とした後の高効率運転化ステップが、省エネ制御機器の出番です。 >基本的には連続運転で希望排気風量は30m3/minなのですが、場合によって >(これの周期・頻度は不明ですが)60m3/minまで上げたいとの事。 >そこでインバータの周波数調節が良いのかなと思いました。(省エネにもなる) この場合、 大きな送風機を設置しインバータで風量調節する方法は、 設備がシンプルになり初期投資は小さくなりますが、 省エネ的にはどうでしょうか。 送風機効率、インバータ効率、モータ効率は負荷率や減速率が下がると悪化します。 例えば、インバータ効率は、負荷率80%以上では95%近くありますが、 負荷率30%、減速率30%では85%に下がります。 風量にあわせた台数制御運転も選択肢に入れてはどうでしょうか。 実務的には、風量ー運転時間パターンを先ず想定して、 機器効率を勘案して設備案毎のランニングコストを計算し、 総合的に、比較検討する必要があると思います。 |
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