Page    1073
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   建築設備フォーラムへ  ┃  会議室に戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼スクラバーの補給水について  北の国から設備屋2005 05/7/28(木) 16:23
   ┗Re:スクラバーの補給水について  stein 05/7/31(日) 14:55
      ┗Re:スクラバーの補給水について  北の国から設備屋2005 05/8/4(木) 21:06

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : スクラバーの補給水について
 ■名前 : 北の国から設備屋2005
 ■日付 : 05/7/28(木) 16:23
 -------------------------------------------------------------------------
   これは設計ではないかもしれませんが、ご存知の方
おりましたら返信お願いします。

工場で運転管理されている排気処理水スクラバー(処理ガス HCL・HF)
についてなのですが、メーカの取扱説明書には補給水量が明記されて
います。この補給水量の算定根拠について自分は一般的な冷却塔
の循環水に対する蒸発量0.85%から出ているのではと思ったのですが
ある方から、処理ガスの濃縮についてなにか計算根拠があるんじゃないか
と言われました。
また、スクラバー排ガスの分析は出来なかったのですが、スクラバー循環水の
ph測定を実施し、その補給水が適正なのかを調査してみようと思い
数台を調べたら3〜7までばらつきがありました。これは排気ガスの
濃度による違いだと思います。このデータから適正な補給水管理を
するというのは正しいのでしょうか?
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:スクラバーの補給水について  ■名前 : stein  ■日付 : 05/7/31(日) 14:55  -------------------------------------------------------------------------
   建築設備分野から少し外れる?ので簡単に。

スクラバーは、該当成分を含む排ガス(気体)を洗浄液(液体)に接触させ、
気液間の濃度差を移動推進力として、該当成分を気体から液体に移す吸収装置である。
基本的には、該当成分の吸収速度N(例えばmol/h)は、物質移動係数をK、
気液接触面積をA、該当成分の気体・液体中濃度をCG、CLとすると
N=KA(CG−CL)
で表わすことができる。
Kは、物質組み合わせ、気体・液体流量、温度、圧力などによって決まる。
実務的には、最適な物質の組み合わせを見つけるのが一苦労。

洗浄液が循環式(回分式)の場合は、
吸収液濃度CLは操業時間と共に大きくなるから、吸収速度Nは時間と共に悪化する。
吸収能力維持のため、常時吸収液濃度を計測管理し、適時補給・更新が必要。
詳しくは、化学工学の教科書等を参照のこと。
以下は該当ネット情報。
http://www.safe.nite.go.jp/airpollution/pdf/add03_Sec43mizu.pdf
http://www.nitto-kakoki.co.jp/sc_siryo.htm
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:スクラバーの補給水について  ■名前 : 北の国から設備屋2005  ■日付 : 05/8/4(木) 21:06  -------------------------------------------------------------------------
   Stein様

レスありがとうございました。
お礼が遅くなってしまいすみませんでした。
スクラバーについては、環境関係(大気汚染)の本を読んだり
しましたが複雑過ぎ、スクラバーメーカーの技術者の方に色々質問
しましたが「企業秘密です」が多かったです。
でも「pHが分かるなら最低4〜6の間で補給水管理して下さい」
と言われ。とりあえずはそれに従う事にしました。
少しモヤモヤ。まだまだ勉強不足です。


>建築設備分野から少し外れる?ので簡単に。
>
>スクラバーは、該当成分を含む排ガス(気体)を洗浄液(液体)に接触させ、
>気液間の濃度差を移動推進力として、該当成分を気体から液体に移す吸収装置である。
>基本的には、該当成分の吸収速度N(例えばmol/h)は、物質移動係数をK、
>気液接触面積をA、該当成分の気体・液体中濃度をCG、CLとすると
>N=KA(CG−CL)
>で表わすことができる。
>Kは、物質組み合わせ、気体・液体流量、温度、圧力などによって決まる。
>実務的には、最適な物質の組み合わせを見つけるのが一苦労。
>
>洗浄液が循環式(回分式)の場合は、
>吸収液濃度CLは操業時間と共に大きくなるから、吸収速度Nは時間と共に悪化する。
>吸収能力維持のため、常時吸収液濃度を計測管理し、適時補給・更新が必要。
>詳しくは、化学工学の教科書等を参照のこと。
>以下は該当ネット情報。
>http://www.safe.nite.go.jp/airpollution/pdf/add03_Sec43mizu.pdf
>http://www.nitto-kakoki.co.jp/sc_siryo.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    建築設備フォーラムへ  ┃  会議室に戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                Page 1073





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━