Page 153 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼静圧再取得法って・・・ 眠眠マン 03/5/12(月) 23:02 ┗Re:静圧再取得法って・・・ masa 03/5/13(火) 0:49 ┗Re:静圧再取得法って・・・ 眠眠マン 03/5/13(火) 23:29 ┗Re:静圧再取得法って・・・ なかしん 03/5/15(木) 19:59 ┗Re:静圧再取得法って・・・ masa 03/5/16(金) 2:00 ┗Re:静圧再取得法って・・・ どぉも 03/5/16(金) 9:30 ┗Re:静圧再取得法って・・・ PUNPUN 03/5/18(日) 12:34 ┗Re:静圧再取得法って・・・ masa 03/5/18(日) 16:49 ┗Re:静圧再取得法って・・・ 眠眠マン 03/5/20(火) 23:01 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 静圧再取得法って・・・ ■名前 : 眠眠マン ■日付 : 03/5/12(月) 23:02 -------------------------------------------------------------------------
皆さん静圧再取得法でダクト系を設計されたことはありますか? 大抵は定圧法だと思いますが・・・。 この前、私は静圧再取得法をポリシーとする 設計事務所の大先生の思想の元で設計作業を行いました。 計算上は静圧が再取得されるというのはわかるのですが 図面として出来上がってみると、「ホント大丈夫なのか?」っという図面に 仕上りました。(笑) これを定圧法の考えで静圧計算を行うと明らかに静圧不足となり ますます不安に・・・。またもや「ホント大丈夫なのか?・・・」 定圧法の考えが染み付いている私にはやっぱり不安です。 こんな私の不安を取り除いてくれるやさしいお言葉お待ちしております。 |
現在の定圧法(等摩擦損失法)は全圧基準の定圧法です。 給気ダクト系に関しては低圧ダクトの範囲では静圧再取得法を利用する必要はありません。 ただし大風量ダクトから極端に小風量の分岐を行う場合などは静圧再取得を考慮するか、分流後のメインダクトの風速を分岐ダクトの風速に合わせないと分岐ダクトに風が流れない場合があります。 排気ダクト系に関しては、合流ダクトが存在する場合は静圧再取得を考慮するか、等速法で設計しないと同様にダンパーでは風量調整ができない場合があります。 本来全圧基準の定圧法では、送風機吐出動圧を減じたものが送風機静圧となります。 一般的に低圧ダクトの範囲では送風機吐出動圧は50Pa(5mmAq)程度なのでファンの余裕静圧として全圧損失からは減じないと思います。 局部損失を静圧基準で算出して求めた静圧損失が全圧基準で求めた全圧損失より50pa(5mmAq)程度少ないのは問題ありません。 それを超えている場合でも、各吹出口・吸込口ごとの風量×静圧損失(送風機からの静圧損失を吹出口・吸込口ごとに計算したもの)の合計が送風機の風量×静圧より小さければ風量バランスはとれます。(一般的なダクト損失計算がインデックスサーキットで求めたダクト損失を送風機全圧又は静圧とするのは、インデックス以外のルートのダクト損失をダンパー等でバランスさせる為です) 厳密に静圧再取得法で設計されたダクトはダンパーでの風量調整がほとんど不要となる場合もあります。(一般的には高圧(高速)ダクト系以外はダンパー調整がいるのが大部分ですが) |
ありがとうございます! masaさんのコメントっていつもの事ながら勉強になります。 >現在の定圧法(等摩擦損失法)は全圧基準の定圧法です。 給気ダクト系に関しては低圧ダクトの範囲では静圧再取得法を利用する必要はありません。 ただし大風量ダクトから極端に小風量の分岐を行う場合などは静圧再取得を考慮するか、分流後のメインダクトの風速を分岐ダクトの風速に合わせないと分岐ダクトに風が流れない場合があります。 >排気ダクト系に関しては、合流ダクトが存在する場合は静圧再取得を考慮するか、等速法で設計しないと同様にダンパーでは風量調整ができない場合があります。 これって静圧再取得法を気にする以前に感覚的に図面化していることですよね! 排気の合流部分はボックス受けするとか・・・「ふむふむそーゆー事だったのかー」 っと歓心してしまいました。 |
>ありがとうございます! >masaさんのコメントっていつもの事ながら勉強になります。 > >>現在の定圧法(等摩擦損失法)は全圧基準の定圧法です。 給気ダクト系に関しては低圧ダクトの範囲では静圧再取得法を利用する必要はありません。 ただし大風量ダクトから極端に小風量の分岐を行う場合などは静圧再取得を考慮するか、分流後のメインダクトの風速を分岐ダクトの風速に合わせないと分岐ダクトに風が流れない場合があります。 >>排気ダクト系に関しては、合流ダクトが存在する場合は静圧再取得を考慮するか、等速法で設計しないと同様にダンパーでは風量調整ができない場合があります。 > >これって静圧再取得法を気にする以前に感覚的に図面化していることですよね! >排気の合流部分はボックス受けするとか・・・「ふむふむそーゆー事だったのかー」 >っと歓心してしまいました。 不安になるかもしれませんが・・・・・・(すいません) 私が勉強した、まだ昭和時代でしたが静圧取得法は、低速ダクトには使用しない と教わりました。高速ダクトのような風速が早いもの、距離が長い同サイズの ダクトで多くの分岐がある場合は、考慮する方が良いと聞いていました。 排気系ではなく、送風系で同サイズダクトで計画してあり、各分岐で風量が 減ったことのより、風速も下がり(動圧の減少)で静圧が回復するという ことだったように記憶しています。 ご参考まで。 |
なかしんさん補足ありがとうございます。 基本的に低圧ダクト(以前は低速ダクトでしたが、国土交通省・空気調和・衛生工学会共低速ダクトという区分は無くなりましたのでこのように表記させていただきます)で全圧基準の等摩擦損失法でダクト設計する場合は静圧再取得を考慮しなくてもダンパーにより風量調整は可能です。(局部損失を全圧損失で計算している為、静圧再取得分は送風機吐出動圧を減ずれば相殺されます) ただし等摩擦損失法の場合は静圧基準にしても全圧基準にしてもダクトの単位摩擦損失を同一にして設計している為以下の特性があります。 1.送風ダクト系では末端ほど風量が出過ぎる。 2.複数の吸込口を持つ排風系ダクトでは送風機に近い吸込口ほど風量が大きくなる。 3.吹出口・吸込口ごとの圧力損失が違うので必ずダンパー等で調整する必要がある。 以上の特性は静圧再取得法を用いても等摩擦損失法で設計している以上免れる事は出来ません。 送風系の高速ダクトで静圧再取得法が使用されていたのは、高速ダクトの場合風量が出過ぎた場合は局部損失・直ダクト損失共著しく増大する為風量を下げる方向へ制御されるためです。 この為厳密にサイジングされたダクト系ではほぼ調整無しに設計風量が出る場合が多かったのです。 全圧基準の等摩擦損失法で各分岐ダクトの圧力損失をインデックスサーキットに合わせれば上記の問題は解消できますが、設計は非常に煩雑になります。 また上記の問題が多くでるのは、なかしんさんの指摘された送風ダクトの主ダクトをヘッダーダクトとした場合と複数の吸込口を持つ排風系ダクトです。(実際に現場でのトラブルが多い例です) これらはダンパーで風量調整しようとしても騒音やダンパーで絞りきれない事が多いですね。 |
脅すようですが、一般的に成功しているのを見たことありません。 事務所などの一般換気程度にしか利用できないでしょうねぇ。 一番成功に近い状態だったのは、静圧が計算上0Paに近づく地点にバカデカイチャンバで膨張させて・・・でしたなぁ。 大概吸込み側の機械が抵抗状態になってます。 できるだけ高い精度の風速・静圧測定できるようにしておいてください。 |
>脅すようですが、一般的に成功しているのを見たことありません。 >事務所などの一般換気程度にしか利用できないでしょうねぇ。 これって将来的な小規模の改修とか機器の能力が落ちてきた時とか 性能を維持出来なくなる恐れがあると思います。 ギリギリというのは良い様で 怖いと言う面もありますよね。 |
静圧基準の局部損失表を手に入れられるかというのも問題かもしれないです。(一般的な書籍では全圧基準の局部損失係数しか記載されていません) あと静圧再取得係数にあやふやな所(一般的には0.5〜0.9程度、分岐形態によって異なる値です)があるので、相当経験がある人でないと設計は難しいかもしれません。 全圧基準の等摩擦損失法で概略設計して、全圧法(各送風経路の全圧損失をそろえる方法)でチェックする方が確実かもしれませんね。 本来は全圧基準の等摩擦損失法と静圧再取得法では低圧ダクトの範囲では50Pa(5mmAq)程度しか圧力損失に差が出ないはずなので、それ以上の差があるとすると局部損失を全圧基準で計算している可能性もあるかもしれないです。 |
みなさま貴重なご意見ありがとうございました。 みなさまの意見を元に再検討させていただきます・・・。 毎日疲れますねネー・・・ |
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