Page 2083 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼クッションタンクの方式 hayato 09/2/12(木) 20:15 ┗Re:クッションタンクの方式 masa 09/2/14(土) 0:24 ┗Re:クッションタンクの方式 hayato 09/2/14(土) 11:10 ┗Re:クッションタンクの方式 masa 09/2/14(土) 14:45 ┗Re:クッションタンクの方式 hayato 09/2/14(土) 16:35 ┗Re:クッションタンクの方式 masa 09/2/14(土) 17:29 ┗Re:クッションタンクの方式 hayato 09/2/15(日) 0:22 ┗Re:クッションタンクの方式 masa 09/2/15(日) 0:46 ┗Re:クッションタンクの方式 hayato 09/2/15(日) 1:40 ─────────────────────────────────────── ■題名 : クッションタンクの方式 ■名前 : hayato ■日付 : 09/2/12(木) 20:15 -------------------------------------------------------------------------
クッションタンクの機器選定を行っているのですが、開放式にするか 密閉式にするか悩んでいます。 システムとしては空冷ヒートポンプチラー(冷暖切替型 100HP×1台)に 空調機が1台だけぶら下がっています。チラーの必要保有水量をメーカーに 確認した所2200Lit必要なのですが、配管の保有水量だけでは足りないので、2000Litのクッションタンクが必要です。 本来であれば密閉式のクッションタンクにして膨張タンクを設ければよいと 思うのですが、屋上の機械置き場が狭くて設置できないので、開放式のクッションタンクにしたいと思っています。 開放式にすると配管内の腐食等の問題があるのでしょうか。 配管材はSGP(白)です。 ご教授お願い致します。 |
腐蝕等の問題もありますが、開放式の場合は、自動給水で補給されるので、補給水を定水位弁(電極制御)にしないと、膨張時のオーバーフローで、補給が頻繁に起こります。 密閉式膨張タンクは、必ずしも屋上に置く必要は無いので、密閉式クッションタンクのみ、屋上に置いてもいいのではないでしょうか? |
masa様返信有難うございます。 >腐蝕等の問題もありますが、開放式の場合は、自動給水で補給されるので、補給水を定水位弁(電極制御)にしないと、膨張時のオーバーフローで、補給が頻繁に起こります。 →膨張量は約90Lit(全水量2500Lit、温水55℃、補給水5℃とした場合)で、クッションタンクの大きさが1.5m(w)×1.5m(D)×1.5m(H)なので、膨張時のタンクの水位上昇量は0.04mとなります。定水位は0.9m(水槽必要容量2000Lit)なので水位が上昇してもオーバーフローしない位置にオーバーフロー管を設ければ基本的に補給はないと考えています。 補給水による循環配管系への溶存酸素の混入は無いと考えていますが、開放式のタンクの為空気と接触しているので、こちらからの溶存酸素の影響を心配しています。防食材をいれれば良いのか、別に対策は必要ないのか程度が分かりません。 施主が殆どメンテをしない所なので、出来るだけシンプルなシステムにしたいと考えています。 後、防食材を使ったことがないのですが、防食材は一度入れればその後は特にメンテは不要なのでしょうか。 ご教授お願い致します。 >密閉式膨張タンクは、必ずしも屋上に置く必要は無いので、密閉式クッションタンクのみ、屋上に置いてもいいのではないでしょうか? →上記に書いた通り出来るだけメンテのかからないシンプルなシステムにしたいのと、納まり・金額の面でもタンクは1つにしたいと考えています。 |
水位制御をシビアに行えば、補給水量は少なくてすむかもしれません。 ただし、開放系なので、蒸発等による冷温水の成分濃縮等はあるので、一定期間で強制ブロー等による希釈は必要になります。 防錆材の他にも、殺藻材や、スケール分散材の投入が必要になると思います。 システム稼動後、一定期間は、冷温水の水質管理を頻繁に行って、薬剤投入・強制ブロー時期を決定しなければいけないので、むしろ開放式とした方が、メンテナンスコストは、密閉式より多くなるのではないでしょうか? 自動補給水装置のメンテナンスコストもかかるので、長期のメンテナンスコストでは、かならずしも開放式が得とは言えないような感じがします。 |
masa様返信有難うございます。 おっしゃる通りに開放式でもコストがかかることが分かりました。 もうひとつ教えて下さい。 密閉式のクッションタンク+開放式の膨張タンクにすると開放式のクッションタンクと比較して空気と接触するのが膨張分(約90Lit)+蒸発分でしかないので、全保有水量(2500Lit)と比べると少なく問題無いと考えることは出来るでしょうか。 密閉式にすると補給水を上水からもって来ているので、縁を切るのにチャッキバルブしかなく不安なので、出来れば開放式にした方が間違いがないと思っているんですが良い案があればご教授お願いします。 |
膨張タンクのみを開放式とした場合は、蒸発量はかなり少なくなるでしょう。 ただし、給水を自動補給とするなら、メンテナンスコストの低下はあまり無いのではないでしょうか?(給水を手動補給とする方法も考えられますが、水位監視を行う必要があります) また、開放式膨張タンクの位置は、少なくとも、配管接続位置の配管圧力+数mの高さが必要です。 密閉式回路の場合は、通常自動補給とはしません。(蒸発が無いので、漏水以外の水位低下はありません) 自動補給とする場合は、密閉式の場合、空調専用の加圧シスターンを設置する事になります。(空調専用加圧シスターンは、空調機の加湿器で吐水口空間をとれない場合も必要になります) 一般的な方法としては、密閉式冷温水回路に給水用タッピング(バルブ付)を用意して、定期メンテナンス時に、小型加圧シスターン(移動型)で補給する事になります。 |
masa様 返答有難うございます。 おっしゃる通り密閉式膨張タンクだと自動補給にする必要はありませんね。 密閉式のクッションタンク、密閉式の膨張タンクで検討しようと思います。 補給水は手動バルブを設け常時閉とし、逆流しないように減圧式の逆流 防止器(ワッツ社製)を設置しようと思います。 後、もうひとつ教えて下さい。 以下どちらの方がメンテナンスのコストが掛かるでしょうか。 1、密閉式膨張タンク、密閉式クッションタンク、手動給水 2、開放式膨張タンク、密閉式クッションタンク、ボールタップによる自動給水 ご教授お願いします。 |
メンテナンスコストとしては、開放式+自動給水の方が、薬液使用量及び、自動給水装置の保守費用がかかるので、高くなると思います。 密閉式の場合は、定期保守コストとなりますが、保守の周期によって変わってきます。(一般的には、冷房・暖房の切り替え時の年2回程度でしょうか?) クッションタンクでかなり、配管の保有水量に余裕はあるので、グラウンドパッキンからのリークも対応できるのではないでしょうか?(経年変化により、リーク量が増加した場合は、保守間隔を短くする必要があります) 上水系を空調給水に直結すると、クロスコネクションのおそれがあるので、建築物衛生法(ビル管法)により、保健所より指摘を受けるので注意が必要です。(薬液注入を行う場合は特に人体に被害を与えるおそれがあります) 補給水量は、それほど大量ではないので、給水用タップ(バルブ・ホースカップリング付き)を設置して、補給するときだけ、可動式加圧シスターンを接続するのが、いいと思います。(保守業者は備品として持っているはずです) |
masa様 返答有難うございます。 ご教授頂いたメンテコスト、クロスコネクションを考えて 密閉式のクッションタンク、密閉式の膨張タンク、給水用タップ(バルブ・ホースカップリング付き)で検討しようと思います。 大変勉強になりました。 有難うございました。 |
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