Page 2309 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について ハッピー7 09/11/10(火) 19:44 ┗Re:工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について u7 09/11/13(金) 23:31 ┗Re:工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について ハッピー7 09/11/15(日) 1:23 ┗Re:工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について u7 09/11/15(日) 10:50 ┗Re:工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について ハッピー7 09/11/16(月) 20:18 ┗Re:工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について u7 09/11/19(木) 21:24 ┣Re:工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について 管理人(Yoh) 09/11/19(木) 22:47 ┗Re:工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について ハッピー7 09/11/25(水) 22:44 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 工場でゾーン空調をする場合の周囲温度の考え方について ■名前 : ハッピー7 ■日付 : 09/11/10(火) 19:44 -------------------------------------------------------------------------
・ある工場で部分的にゾーン空調(=冷房)をしようと考えています。 というのも当然ですが、工場全体を空調すれば快適になりますが、 その分、ランニングコストもイニシャルコストも増え、とてもこの時期 採用には至りません。 ・そこで考え方として、客先より作業者の配置・移動距離などを聞いて その部分にだけ空調すればと考えています。 ・具体的な方式としては、やはりスポット空調方式で考えることが一般的だと 思いますが、効果をどのように表すかが、課題だと思います。 ・スポット空調の評価としては、体感温度となるので下記評価方法があると 思います。 @スミナールの体感温度 ・・・湿度を持った空気は乾球温度よりも冷たいと感じる。 M=t-1/2.3(t-10)(0.8-h/100) t:気温(℃) h:湿度(%) v:風速(m/s) Aリンケの体感温度 ・・・風が身体に当たる風速が大きいと冷たいと感じる。 L=t-4√v ・上記の場合で@は作業者に当たる風の湿度及び気温が不明です。Aの場合は、 風が当たった場合における温度(=t)が不明です。 ・いずれにしても、施主に対しスポット空調をして何度で体感できるかを 数字で表すことは難しいです。オールレターン使用で空調機器を考えると 周囲温度が不明な為、吹出し温度が解らず、結果として効果が数値化 できません。 ・少なくともある工場をゾーン空調する場合、周囲温度は重要な要素だと 思いますが、解らないのが現状です。 ・そこでどう考えるかですが、施主に対し、(1)過去の工場実績温度データを 入手する (2)周囲温度を外気温度とする (3)温度では評価しない など考えますが、一般的に工場でスポット空調を考える場合、周囲温度は どのように考えるのが良いのでしょうか? 工場用途別の周囲温度データなどあるのでしょうか? または、何か工場空調を考える場合に指針となる参考資料は 存在するのでしょうか? ・ご意見宜しくお待ちしています *工場空調を考えているしがない担当者より |
> @スミナールの体感温度 > Aリンケの体感温度 いくつか体感温度の指標はありますけど、私はどちらも聞いたことがないです。 一般的な執務空間であれば、PMVかSET*であり、工場であれば一般的にはWBGTでしょう。 SHASEで本が出ています。 放射熱環境が卓越していれば、作用温度でもいいと思いますが。 >・そこでどう考えるかですが、施主に対し、(1)過去の工場実績温度データを > 入手する 普通の工場であれば、確実に記録しています。 WBGTで記録している工場も多いと思いますよ。 入手できない場合とかポイントポイントでしかない場合は、「おんどとり」を設置して数日記録しました。 仮に今の時期でも温度を記録しておけば、外気温と日射量(気象庁の気象データでそこそこ近いところでもよい)を調べ、かつ換気量を型番なり図面から調べれば、工場内の発熱量をおおよそ逆算することがができるので、そこから夏季の室温を計算することもできます。 湿度は、水蒸気発生がある工場でなければ、絶対湿度が外気同等でもいいと思います。 >(2)周囲温度を外気温度とする ありえないですね。外気温度であれば、そもそも問題になりません。 > 一般的に工場でスポット空調を考える場合、周囲温度は > どのように考えるのが良いのでしょうか? 工場の種類によります。 が、経験上、とりあえずで設定するのであれば、40℃くらいでしょうか。 それ以上の工場もよくありますが、42℃程度を上限にしておかないと、人が死にます。 |
u7様、ご意見ありがとうございます。 ・@スミナールの体感温度 Aリンケの体感温度 とも、実は、最近 某設計事務所の資料を拝見する機会があり掲載させていただきました。 確かに工場ではWBGTは一般的だと思いますが、SET*も私は、工場の提案に よく使います。執務空間にそれを使うとは少し意外でした。SET*は 6つの指標(温度、湿度、風速、着衣量、代謝量、輻射熱)で評価されますが 執務空間だと風速を抑えた設計になると思うので、どうして執務空間で その指標を使うのか可能でしたら教えてください。 ・『SHASEで本が出ています』 最近のを確認していませんでした。 再度調べてみます。 ・今のこの時期から夏場の内部負荷を求めることができるというご意見 ・絶対湿度が外気同等という考え方 ・・・大変参考になりました。 ・私が考える『周囲温度を外気温度とする』という意味は以下の内容です。 夏場で冷房のない作業域があったとして、新たにそのゾーンだけに直吹き パッケージエアコンを設置すればその付近は冷気溜まりができ空調機器 設置前は、仮に外気温度プラス5度だったとしても、空調機設置後は、外気 温並にならないかという意味です。もちろん機器の特性や、その場の状況 によりその範囲は変わると思います。それはやはり設置してみないと解ら ないことだと思いますが、できればその範囲を予想できないかと思って います。それが解れば、前述しました、SET*を加味して考え、空調機器 から仮に風速があたったところは、外気温度より更に快適になると思われ 施主に対して更に提案できると思います。 |
> 6つの指標(温度、湿度、風速、着衣量、代謝量、輻射熱)で評価されますが > 執務空間だと風速を抑えた設計になると思うので、どうして執務空間で > その指標を使うのか可能でしたら教えてください。 どうしてというよりも、SET*はそもそもそういった高温域で使うものではなく、執務空間用に設計されたものだからです。 計算式を理解すればよくわかりますが、基本的な考え方はPMVと同じで、計算プログラムも中身がよく似ています。 仮に工場をSET*で評価したとしても、PMVなら3を超える範囲となると思います。 とりあえずこちらをご参考に。 http://www.hit.ac.jp/~archi/zhp/nzhp/3-u.htm http://www.shasej.org/tosho/M-7.html なお、WBGTも、湿球温度とグローブ温度を使うので、着衣と代謝以外の指標の評価は含まれます。 グローブ温度を計算で出すとすると グローブ温度= (Tr + 0.237 * Vel^0.5 * Ta) / (1 + 0.237 * Vel^0.5) Tr:放射温度、Vel:風速、Ta:室温 > それが解れば、前述しました、SET*を加味して考え、空調機器 > から仮に風速があたったところは、外気温度より更に快適になると思われ > 施主に対して更に提案できると思います。 簡易的にやるとすれば、ゾーンを仮想空間として設定し、熱計算をするしかありません。 空間に入ってくる熱は、床からの冷熱(通常、床のほうが温度が低いとして)、空調機からの吹出、あとは周囲からの空気の流入出。 一番難しいのは、流入出量ですが、1回換気相当なのか2回なのか、まったく想像できません。さらに、外気開放していたり、給気口の近くだったりすると… 私が以前にそれをやった時は、気流解析をやって、温度を算出しました。 直近はともかくゾーンとしてみた場合、5℃は下がらなかったです(28kW) 負荷を推定する場合もそうですが、床の熱が無視できません。室温が40℃でも床は30℃くらいと低かったりするので6*(30-40)=-60となり60W/m2程度の冷熱源となっていますので、注意してください。 |
u7様、ご返信ありがとうございます。 大変参考になりました。 ・ただ、当方も指標の計算式など、深く理解しないまま使っていた ように感じましたので、早速ご紹介頂いた参考書は手配しました。 その上でかなり先になると思いますが、この会議室の中へ投稿したいと 思います。 ・周囲温度の考え方で難しいところは流入出量であることは、私も 多くの工場を拝見する中で感じたことでした。 ・『・・・かったりするので6*(30-40)=-60となり60W/m2程度の・・・』 の『6』はどんな考え方の数値ですか? 実測値から想定した数値ですか?よかったら教えてください。 |
> ・『・・・かったりするので6*(30-40)=-60となり60W/m2程度の・・・』 > の『6』はどんな考え方の数値ですか? > 実測値から想定した数値ですか?よかったら教えてください。 あんまり簡単すぎない建築環境工学の本には計算式や簡易値として載っていたりします。 空気は暖められると上昇し、冷まされると下降しますが、つまりこれは上昇するほうが熱は伝わりやすいということです。 一般的に室内の熱伝達率は9W/m2Kですが、もうちょっと詳しく書いてある本では床や天井では違う値となります。 床暖房であれば、11くらい。今回のように逆であれば6-7くらいと思います。 逆に天井冷房でも11くらいでしょう |
元発言の引用は禁止ですので、計算式を除き 全て削除して投稿していただくよう お願いします。 |
u7様 返信遅れまして大変申し訳ありませんでした。 質問に対する回答大変よく解りました。 また、また以前からのさまざまな質問に対し回答を頂き大変 参考になりましたと同時に、単に式を使って表面的に回答を 求めていた事に自分自身改めて気づきました。 今回、参考書も入手し初心に帰って勉強したい気持ちになりました。 いろいろありがとうございました。 ハッピー7 管理者様 ご指摘頂いた『引用』については大変申し訳ありませんでした。 今後注意したいと思っています。 ハッピー7 |
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