Page 2654 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼外部遮蔽のある熱負荷計算 三流設備設計士 12/3/29(木) 20:22 ┣Re:外部遮蔽のある熱負荷計算 しろべ 12/3/30(金) 9:06 ┃ ┗Re:外部遮蔽のある熱負荷計算 三流設備設計士 12/3/30(金) 17:24 ┣Re:外部遮蔽のある熱負荷計算 masa 12/3/30(金) 22:51 ┗[復元-15242] 外部遮蔽のある熱負荷計算 / 三流設備設計士 管理人(Yoh) 12/6/26(火) 13:25 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 外部遮蔽のある熱負荷計算 ■名前 : 三流設備設計士 ■日付 : 12/3/29(木) 20:22 -------------------------------------------------------------------------
いつも拝見して勉強にさせて頂いています。私、この業界に入って十数年のまだまだ三流の設備設計士です。現在、建物の廻り、建物から1.5m離れた周囲に外部遮蔽(日除けルーバー)のある建物の設備設計を行っています。熱負荷計算に於いて外壁の実行温度差の取り扱いをどの様に処理したら良いのかを悩んでいます。これらの外壁は、1日中日陰にはなりますが天空日射があるので 茶本の日陰のデータは使えないものと判断しています。通常の方位・数値にて設計すると 安全側ではありますが、せっかくの外部遮蔽の意味が無くなってしまいます。便覧などの手持ちの文献を探しても解決方法が見えません。先輩方のアドバイスを頂きたく投稿いたしました。宜しくお願い致します。 |
茶本のガラス面負荷の算定では、 天空日射成分IGSは、日陰の値を用いるとことになっています。 |
しろべさん、早速のアドバイスを有難うございます。 ガラス面負荷に於ける日陰の数値の定義に関して便覧にて確認した所、天空日射のみで直達日射がゼロとなっていました。よって外部遮蔽・日陰となる部分のガラス面負荷に関しては、茶本の日陰の数値を使用できると判断しました。 しかし、外壁に関しましては 天空日射及び直達日射共にゼロとなっています。 天空日射がゼロと言うことは、周囲が真っ暗な状態で日陰の状態とは大きな違いがあると考えています。外壁の日陰の数値をどの様に考えたら良いか今も尚、悩んでいます。 |
実効温度差は、室温と相当外気温度の時間毎の温度差に壁タイプに応じた、時間毎の応答係数をかけたものです。 日陰の場合の数値は、日射による外壁温度上昇はありませんので、室温と外気温度の温度差に応答係数をかけたものとなっているはずです。 したがって、日陰の場合の実効温度差を室温と外気温度の温度差でわれば、応答係数を逆算できます。 ガラス面の日陰の日射熱取得量は、天空日射の値ですので、その数値を表面熱伝達率でわった値に応答係数をかけた数値を、日陰の実効温度差に加算すれば、天空日射を考慮した日陰の実効温度差となるはずです。 |
15251) Re:外部遮蔽のある熱負荷計算 / こてつ masaさんこんにちは。 さすがだな〜。と思って手持ちの実効温度差計算(エクセル)で検証(計算)してみたのですが、masaさん提示のやり方だと天空日射による加算値は1℃程度、かたや手持エクセルでは直達日射を0として天空日射がある場合とない場合を比較計算すると(時刻により異なりますが)加算値はもっと高い値となります。 これは、手持ちのエクセルの実効温度差計算での引用元のMICRO-PEAK用 設計用気象データでの天空日射量の値と茶本のガラス面日射負荷(日影)の値は1桁違うことが原因で、それでしばらく考え込んでいました。 ここで、天空日射量とは、wikiによると(散乱日射量と同義)・・・長くなりますが以下引用 "空を見ると、太陽の存在する方向以外からも、時には青空からの青い光が、時には曇り空からの白い光が降り注いでいる。これらは大気の分子や雲粒で散乱された光が観測点へ届いているもので、これを散乱日射と呼ぶ。全天空のうち、このような太陽の光球以外の範囲からの日射量を測定したものが、散乱日射量である。実際の測定においては、自動式の太陽追尾装置等によって太陽の光球の方向に遮蔽用の円盤をかざして直達日射を遮りながら、残りの天空からの日射量(つまり散乱日射量)を、全天日射計によって測定する。この全天日射計は水平に設置されるため、散乱日射量は水平面で受けた放射照度として測定・記録されるのが通例である。" 整理すると、 直達日射:太陽の光球そのものからの直接の日射量 天空日射:散乱光により空全体から受ける日射量 また、以下のページから実際の数値を見てみると天空日射量は全天日射量の約5割程度あることがわかります。(8月の東京:全天日射量15MJ/m2、散乱日射量8MJ/m2 日射量データベース【日射量マップ】 http://app7.infoc.nedo.go.jp/colormap/colormap.html ガラス面日射負荷の日影の値は全天日射量(直達+天空)を遮蔽した地表からの反射のみの値であって、天空日射量は定義が異なる概念であり、実効温度差(日影)にガラス面日射負荷を補正して加えることはどうやらなじまないようです。 したがって、設問の「外部遮蔽のある熱負荷計算」では実効温度差の日影の値をそのまま用いるのが適切だと思います。 ────────────────────────────────────── 15255) Re:外部遮蔽のある熱負荷計算 / 三流設備設計士 masaさん、こてつさん、有難うございます。 分かりやすい解説でおおまかにですが理解できました。 設備設計の仕事は奥が深いと改めて痛感しました。 ────────────────────────────────────── |
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