Page 3013 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼給気経路として使われる限度 ゆきんこ 15/2/27(金) 19:43 ┗Re:給気経路として使われる限度 masa 15/3/1(日) 13:26 ┗Re:給気経路として使われる限度 ゆきんこ 15/3/2(月) 13:03 ┗Re:給気経路として使われる限度 masa 15/3/2(月) 15:31 ┗Re:給気経路として使われる限度 ゆきんこ 15/3/2(月) 20:41 ┗Re:給気経路として使われる限度 masa 15/3/2(月) 22:25 ┗Re:給気経路として使われる限度 ゆきんこ 15/3/3(火) 12:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 給気経路として使われる限度 ■名前 : ゆきんこ ■日付 : 15/2/27(金) 19:43 -------------------------------------------------------------------------
初めて換気計算をします(グループホームです) 廊下に面した洗面所を中心に「汚物室・男子便所・女子便所・倉庫」があり 可能な範囲で洗面所からドアガラリで給気を 足りない分は室毎に給気口設置したいと思っています ただ一つの部屋を集中的に給気経路として使うにしても 風速や寒さの関係で限度があると思うのですが、何を元に考えればいいのでしょうか? 換気回数から計算した決定風量は 洗面所160 汚物室310 男子便所310 女子便所490 倉庫90(m3/h) となります。 洗面所以外の各室は、全て外気に面しています ご助言頂けたら幸いです |
部屋のレイアウトが良くわかりませんが、便所・汚物室・倉庫はすべて廊下からは、洗面所を経由しないと行けない配置と言う事でしょうか? その場合は、廊下への臭気流出を防ぐ為に自然給気を洗面所に設置するのは問題ありません。 外気そのままを給気する場合は、便所・汚物室・倉庫の入口ドアの直近に給気口を設置すれば良いでしょう。 洗面所入口開口の廊下からの給気面風速を0.2m/s程度確保出来る計画とすれば良いです。 仮に、ドアのサイズが、1m×2m=2uならば、風量=0.2×2×3600=1440m3/hです。 必要排気量=160+310+310+490+90=1360m3/hですから、ほぼ同一です。 基本的には、廊下の余剰排気を洗面所に取り込む計画とした方が良いです。 ダクト計画としては、廊下からのパスダクトを洗面所に設置するのが良いでしょう。 廊下には、各居室からの余剰排気を取りこむ計画とします。 居室の換気計画が不明ですが、居室を第2種換気(給気のみ)とするか、全熱交換器を利用した第1種換気として排気の一部を廊下にバイパスする方法が適当です。 寒冷地の場合は、外調器もしくは外気処理ユニットを使用するのが良いでしょう。 |
masa様ありがとうございます 給気面風速 0.2m/sは「煙やニオイが外に漏れ出さない風速」と解釈していいですか? 当方がもの凄く初歩的な考え違いをしているかも知れませんが 洗面所と廊下との間のドアが1m×2m=2uとしても ドアガラリの面積 0.5m×0.25m×0.45(開口率)=0.05625u 風量=0.2×0.05625×3600=40.5m3/h 給気面風速「0.2m/s」を守ろうとすると 洗面所160 汚物室310 男子便所310 女子便所490 倉庫90(m3/h) のどれもが、この状態では経路として使えないほど過剰給気する事になってしまうのでしょうか? ドアガラリ面風速 2m/s(ガラリ上限風速) ドアガラリの面積 0.05625u で 2m/s×0.05625u×3600s=405m3/h 405m3/h内に収まる部屋(男子便所と倉庫)を組み合わせて、給気経路とするのではダメなのでしょうか? ご指導頂けたら幸いです 宜しくお願い致します |
0.2m/sは、ドア解放時に臭気が外へ拡散するのを防ぐ為の風速です。 臭気発生室の臭気濃度によって加減する必要があります。 給気経路としては、洗面所を通じて、すべての室へ給気すると考えれば良いと思います。 ドアを閉じた時は、ガラリの有効換気量で足りない分を廊下からのパスダクトで給気する方法を取れば良いと思います。 排気量の合計=1360m3/hですから、1360ー405=955m3/hをパスダクトで洗面所に廊下から給気します。 パスダクト制気口の必要面積は、有効開口率0.85、通過風速2m/s(1.5m/sとしても良い)として、955/(2×0.85×3600)≒0.156u→400×400のスリットとなります。洗面所の洗面器前を避けるのならば、100×800のスリット2箇所を壁際に設置する方法もとれます。 臭気について、問題無いのであれば、洗面所のドア解放時の面風速を0.1m/s程度として、720m3/h程度で考える方法もあります。 どちらにしろ、汚物室・男子便所・女子便所は洗面所を経由する通路しかないのであれば、洗面所から給気した方が良いと思います。 汚物室・男子便所・女子便所の排気量合計=310+310+490=1110m3/hなので、1110−405=705m3/hを廊下からのパスダクト給気としても良いでしょう。 この場合は、350×350のスリットとなります。 給気経路は、廊下→洗面所→汚物室・男子便所・女子便所となります。 洗面所は給気経路なので、排気はとらない方が良いでしょう。(使用時間が違う場合は、単独排気を取る必要があります) |
有り難うございました。 考え方がわかってきました。 あと居室換気の考え方で、個室は第三種機械換気で考えていますが 複数人の部屋はロスナイを付けるべきか悩んでいます とある先輩は『四人部屋くらいならつけたら?』 べつの先輩は『別にいらないんじゃない?』 でした。 どちらの先輩も、計算ではなく経験からのアドバイスです 勿論第一は予算だと思うのですが、ロスナイ設置するか否かのポイントは何処で決めたらいいのでしょうか? ご助言頂けたら幸いです |
基本的には、コスト比較になると思いますが、300u以上の建築物の場合は、省エネルギー法の特定建築物になります。 その場合は、全熱交換器を採用しないと、省エネルギー基準が満たせない場合もあります。 全熱交換器を採用しないと、省エネルギー基準を満たせない場合は、無条件に採用する事になります。(空調機のCOPが良い場合は、採用しなくても良い場合もあります) 4人部屋の場合は、換気量はおおむね120〜140m3/hとなります。 この風量の換気扇は、天井埋込型で実勢価格で14,000円程度、全熱交換器の実勢価格は50,000円前後になります。 本体価格で約3倍、施工費で2倍程度の差となります。 省エネルギー効果は、空調の運転時間に依存します。 概ね、空調負荷の20%を節減出来ると仮定して、4人部屋の空調機を冷房能力5.6Kwと仮定し、空調期間所要電力を2,004kwhとすると、その20%を節減出来るとして、2,004×0.2≒400kwh、業務用電力の平均単価を17円/Kwhとすると、400×17=6,800円が年間節減出来る電気料金となります。 本体価格の回収年月ー(50,000−14,000)/6,800≒5.3年となります。(実際は施工費も高くなるので、さらに3年程度は長くなります) 機器寿命は、10〜15年なので、最終的な節減金額は、6,800×(10−5.3)=31,960円(回収年月を8年とした場合は、13,600円) 少なくとも、機器寿命までには、損は無さそうです。 後は、施主の意向しだいですね。 イニシャルを節減したいのであれば、採用は無いでしょう。 4人部屋以上なら、採用しても良さそうですね。(個室はコスト的には難しいでしょう) |
前に同様の施設に行ったとき、たまたま排泄の匂いが気になる個室に遭遇したので 4人部屋くらいなら付けるべきかなあ・・・程度のぼんやりでしかなかったのですが 色々な面を数値として説明下さいまして有り難うございます。 イニシャルは勿論ですが、その前に法令をきちんと確認しないと手戻りに なってしまいますね もの凄く時間かかってしまってるのですが、せめて今回の計算で 何から手をつけ・計算を始めればいいか整理できるようにしたいと思います 有り難うございました またご教授頂ける機会がありましたら幸いです |
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