Page 394 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼フィルターの計算 かんき 03/12/15(月) 8:27 ┣Re:フィルターの計算 こてつ 03/12/16(火) 14:58 ┗Re:フィルターの計算 jun 03/12/16(火) 17:29 ┗Re:フィルターの計算 かんき 03/12/17(水) 8:20 ┗Re:フィルターの計算 こてつ 03/12/17(水) 13:16 ─────────────────────────────────────── ■題名 : フィルターの計算 ■名前 : かんき ■日付 : 03/12/15(月) 8:27 -------------------------------------------------------------------------
パッケージ室内機のフィルターの計算をしています。 ビル管理法に準拠しようとすると下記式を使用すると思うのですが・・・ ηi=(G+Co×Qo(1-ηo)−Ci×Qo)/(Ci×Qi)×100 ηi:室内機フィルター効率(比色法) Qo:外気量 Qi:室内機風量 η0:外気フィルター効率(比色法) Co:外気浮遊粉塵濃度 Ci:室内粉塵濃度 G:室内発塵量 ここで、ηがなぜ比色法なの?との質問をされて明確な答えが出来ずにこまっています。 何か解説の載っている本などご存知の方がいらっしゃいましたらご教授願えませんでしょうか?また、理由をご存知のかたいらっしゃいますか?対象となる粒子径に関係があるのでしょうか?宜しくお願い致します。 |
ビル管法の浮遊粉じんの基準は10μm以下の粒子について0.15mg/m3以下とされていますが、室内空気粉じんにはタバコの煙が多く含まれ、(粒子径0.1〜0.5μm)一般的に重量法80%前後の効率のフィルターではほとんどろ過されません。 フィレドンフィルターのタバコ煙に対するろ過効率3.4%(ろ材厚1cm、4枚重ね)のデータがあります。 よって、ビル管法の規定を満足するためのフィルターとしては、一般的に比色法65%以上のフィルターが必要となります。 なお、ビル管法の規定そのものは重量法での記載ですが、ビル管法施行規則にて、標準測定法として絶対重量濃度測定を定め、これと直線的な関係を有する相対濃度測定法(光散乱法[DOP法]、透過率方式[比色法]など)であればこれによってもよいと規定しています。 なお、文献ですが、この回答は、空気清浄装置設置管理指針(社団法人 空気清浄協会発行)をみながら記入していますが、空気清浄協会のホームページで発行図書を見たら現在は出版していないようです。他の手持ちの図書も見ましたが、これといった記述はみあたりませんでした。 なお、室内タバコの煙が多く含まれているというのは、ビル管法制定当時の話で、現在のように分煙対策が進んでいる状況ではこの基準もどうかなとも思います。(フィルターの交換費用が相当かかりますので)但しこういった基準を数値的に後退させるのはとっても難しいため現在の運用で進んでいくのではないでしょうか。 なお、ここでいう基準とは「比色法65%以上を用いること」の意味です。 |
補足ですが。 重量法(AFI)=粒子(1μ〜10μm) 比色法(NBS)=粒子(1μm) 計数法(DOP)=粒子(0.1μm〜1μm)=HEPAフィルター等 |
こてつ様 jun様 ありがとうございます。 会社にも空気清浄ハンドブックがありレスの内容に近いことが記載されていましたので もうちょっと調べてみます。 やはりビル管理法をクリアするには、NBS65%が必要そうですね。 最近の事務所ビルはビルマルチで天井カセットなんてものが多いと思いますが実際にNBSのフィルター(パッケージメーカーでいう高性能フィルタ)を入れているんですかね?メーカー標準のロングライフフィルタだけのビルが多い気がするのですが・・・ビル管理法って守らなくいいの?とも思ってしまいます。設計者としては当然法律は守るべきとも思いますし、昨今の状況を考えれば高性能フィルタの導入はイニシャル、ランニングのコストアップになるので無駄なのかなとも思います。 皆様はビル管理法についてどのような解釈で設計に着手されていますか? |
ビル管法の規定は目標数値であり、努力目標的な意味合いのものです。 罰則規定もありません。(良い悪いは別にして法的にはそういう扱い とうことで考えて下さい) 但し、定期的な測定で基準値を満足していない場合は、改善勧告が出る ようです。 実際の設計では、特にビルマルチの場合は付属のフィルターですますことが ほとんどと思います。全熱交換形換気扇とのセットの場合は、フィルター もつけません。(予算がきびしい場合が多いですし) もちろんビル管法を無視することを勧めているわけではありません。 補足の補足 重量法(AFI)、比色法(NBS)は、海外の測定法で、日本の規格は JISが各々あります。重量法はASHREAにもあり、資料を取り寄せた ことがありますが、あまり使われていないと思います。 輸入品のフィルターを取り扱うメーカー(進和、近藤、ニッタ)は 重量法(AFI)、比色法(NBS)表示で、国産のフィルターのメーカー (日本無機、忍足、バイリーン)はJIS表示と思います。(うろ覚えで 全部確認はしていません) 設計で、仕様書に記載するときにAFI、NBSと記入すると、メーカー を特定することになるので注意が必要です。(蛇足) |
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