Page     403
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   建築設備フォーラムへ  ┃  会議室に戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼蒸気の凝縮潜熱について  初心者 03/12/24(水) 18:28
   ┗Re:蒸気の凝縮潜熱について  六馬身 03/12/25(木) 1:14

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : 蒸気の凝縮潜熱について
 ■名前 : 初心者
 ■日付 : 03/12/24(水) 18:28
 -------------------------------------------------------------------------
   みなさん、こんばんわ。
設備設計に携わっております。初心者と申します。

蒸気量を求めるにあたり、凝縮潜熱値が必要になるかと思います。
同じ負荷でも蒸気圧が小さいほど蒸気量が小さくなるのは
なぜなのでしょうか。
どのような理論になるのでしょうか。

潜熱値を見ておりますと蒸気圧が小さければ
小さいほど潜熱値が大きくなります。

ご教示ください。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気の凝縮潜熱について  ■名前 : 六馬身  ■日付 : 03/12/25(木) 1:14  -------------------------------------------------------------------------
   それだけ理解していれば、宜しいのではないでしょうか。
理論というよりもは、物理現象なんでしょう。
一般的には、熱物性値と呼ぶようです。
この中には、平衡性質(熱力学性質)、非平衡性質(輸送性質)、ふくしや性質
及びその他の性質とに分類されるようです。
熱力学性質の代表格 圧力-体積-温度間の関係は、純物質系では
PVT性質と呼ばれています。
蒸気表には、この中のをP(圧力)・T(温度)・V(比容積又は比体積=密度の逆数)
が記載されています。残りは各エンタルピーとエントロピーです。

熱力学性質には
 PVT性質、密度、圧縮係数、等温圧縮率、体積膨張率、ビリアル係数
 エンタルピー、内部エネルギー、エントロピー、定圧比熱、定容比熱、音速
 断熱指数、ギップス関数、ヘルムホルツ関数、ジュール・トムソン係数 等等

非平衡性質(輸送性質)には
 粘性率、動粘性率、熱伝導率、熱拡散率 等等
その他の性質には
 沸点、融点、凝固点、三重点、臨界点、等等

上記の中で、ジュール・トムソンのトムソンとは カルビン卿(K)のことです。
熱力学性質の中の物性値は、任意二要素の条件(例えば温度と比容積とが)が
与えられると、他の数値は自動的に決まってしまいます。
このことから、湿り空気線図も水との混合ゆえに、蒸気表と同じく
任意二点が与えられると、他の物性値が自動的に決まる仕組みになっています。
また、湿り空気線図の飽和線の延長上に大気圧での沸点100℃(99.974℃)が
有ります。

時間に余裕があれば、熱力学系の本でも買って下さい。
どんな本があるか不明な場合には、大きな書店に発売書目録(無料)というもの
があります。当然、店頭に並ばないものもありますので、何かの際のついでに
手に入れて下さい。

当方がよくやる手法
数値だけでは理解しづらい場合に、データをエクセル散布図にプロットする。
そうすると、物性の特徴がよく理解できる。曲線の方向性や近似的に
直線とみなせるか等等(勿論、式があれば引用、ない場合は自分で作るとか)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    建築設備フォーラムへ  ┃  会議室に戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                                Page 403





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━