Page 464 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼質問:クーラーの配線設計について教えてください。 KA 04/2/27(金) 21:05 ┣Re:電線の選定 銀河 04/2/27(金) 22:51 ┃ ┗Re:電線の選定 punpun 04/2/27(金) 23:19 ┃ ┗Re:電線の選定 punpun 04/2/28(土) 10:11 ┃ ┗Re:電線の選定 pochita 04/2/28(土) 18:57 ┗Re:質問:クーラーの配線設計(私はこうする。) 鹿の骨 04/2/29(日) 0:47 ┗Re:質問:クーラーの配線設計(私はこうする。) masa 04/2/29(日) 16:23 ┗Re:質問:クーラーの配線設計(私はこうする。) 鹿の骨 04/2/29(日) 16:28 ┗Re:質問:クーラーの配線設計(私はこうする。) masa 04/2/29(日) 17:47 ┗Re:質問:クーラーの配線設計(私はこうする。) 鹿の骨 04/2/29(日) 19:31 ┗Re:質問:クーラーの配線設計(私はこうする。) masa 04/3/1(月) 0:35 ┗Re:質問:クーラーの配線設計(私はこうする。) 鹿の骨 04/3/1(月) 0:40 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 質問:クーラーの配線設計について教えてください。 ■名前 : KA ■日付 : 04/2/27(金) 21:05 -------------------------------------------------------------------------
参考にしたのはダイキンのSZYCP140(N)の60Hzです。カタログでは電線3.5の30Aとなっています。しかしカタログが無い場合機器の表示を参考にしています。そこで、圧縮機が2.4KWのとき内規のP853・空冷式のウォーターチリングユニット項目の3.7KWで電線2.6の50Aでみるのか?それとも、P621の運転電流の1.2倍から、最大の暖房時の10.3A×1.2≒12.4Aで、電線2.0の20Aで考えるのか? それとも、消費電力3.25KW×1000÷200V÷1.73(√3)≒9.4Aとして、電線1.6の20Aでもいいのか?もしくは、9.4A×1.2倍≒11.3Aで考えるのか? もしくは、モーターと考えてP628から圧縮機出力の2.4KWを参考3.7KWで電線2.0の50Aにするのか。 もしくは、2.4Kwから2.4×1000÷200V÷1.73(√3)≒7A×3倍で見て、全負荷電流を参考にするのか?(クーラーなので3倍ではなく1.25倍でもいいのかな?) それとも考え方が間違っているのかな? かなり迷っています、ご存知の方がいらっしゃったら是非教えてくださいよろしくお願いいたします |
盤屋の銀河です。一応電気屋です。 >ダイキンのSZYCP140(N)の60Hzです。カタログでは電線3.5の30Aとなっています。 この「電線3.5」とは多分 IV(600Vビニル絶縁電線)の 3.5mu の事だと 思います。許容電流は30A程度(熱環境や本数によるのですが)ですので、記述は 合っています。 しかしカタログが無い場合機器の表示を参考にしています。そこで、圧縮機が2.4KWのとき内規のP853・空冷式のウォーターチリングユニット項目の3.7KWで電線2.6の50Aでみるのか?それとも、P621の運転電流の1.2倍から、最大の暖房時の10.3A×1.2≒12.4Aで、電線2.0の20Aで考えるのか? >それとも、消費電力3.25KW×1000÷200V÷1.73(√3)≒9.4Aとして、電線1.6の20Aでもいいのか?もしくは、9.4A×1.2倍≒11.3Aで考えるのか? >もしくは、モーターと考えてP628から圧縮機出力の2.4KWを参考3.7KWで電線2.0の50Aにするのか。 >もしくは、2.4Kwから2.4×1000÷200V÷1.73(√3)≒7A×3倍で見て、全負荷電流を参考にするのか?(クーラーなので3倍ではなく1.25倍でもいいのかな?) 電線の太さの選定は、許容電流で決まるので、実際に流れる電流を計算して 電線を決めるのですが、小さなモーターは、大体、容量(KW)で電流も決まってくるので、容量を参考に決めても問題ないと思います。 実際に動力盤の設計では、分岐に使う電線は負荷容量(消費電力)で ランクを決めています。 3相3線AC200V 2.2Kwまでは IV 2mu(1.6mm相当) これを超えて3.7Kwまでは IV3.5mu(2mm相当) 3.7kWを超えて5.5Kwまでは IV5.5mu (2.6mm相当)としています。 お尋ねの2.4Kwならば 3.7Kwの選定になり、IV3.5mu(2mm相当)の電線にします。 また、計算から出した値に125%していますが、この根拠は 3相電力の式 P=√3*V*I*COSθ の COSθ (大体0.8程度)を 勘案しているのだと思います。 この効率を見込んで 大体 1Kw当たり4A程度と思っていれば間違いない。 2.4Kwならば 9.6A 3.7Kwならば 14.8A となって ほぼモータの定格と合っています。 このKw当たり4Aの換算は 30Kw位までは概略合っていますので、覚えておくと 便利です。 面倒な計算をしなくても、モータ容量でランクを決めても問題ないと思います。 心配なら1ランク電線を上げておけば大丈夫です。 実際には短時間過負荷耐量や周囲温度、分岐遮断器からの距離、分岐遮断器の トリップ値、内線規定などすべて勘案して決めていますが、先の容量からの選定から 外れることはあまりありません。 参考になりましたか?説明がわかりにくいところは、再度レスください。 |
銀河さんこんばんは、KAさんもこんばんは Punpun(p-22)です 大先輩のレスがついたあとなので Punpun流邪道な手法にて計算します 室内側電動機が単相の小型の場合(400W程度まで) 私は以下の簡略方法にて算出する事が多いです 圧縮機の電動機容量の定格電流 I=P/V×0.8 全電流はIの大体1.1倍〜1.15なので Io=I×1.15×1.25 これを充足するものを選定します 経験値からだと 140(5馬力)はVVFだと3.5mm 作業性を考慮し CV5.5mm2 といったところでしょうか 圧縮機2.4Kwはおよそ3馬力 迷わずVVF2.0mm(cv3.5mm2)かな? |
自己れす 3.5じゃなくて2.6だった・・ |
建築設備手帳はお持ちですか? 動力負荷等は建築設備手帳を見ると、遮断器容量、電線太さ、 最大こう長が載っていて便利です。 2.4KWであれば安全側に見て、建築設備手帳より3.7KWと考え VVFの場合2.0、キャブタイヤは3.5mm2でそれぞれ23mまでとなります。 負荷想定では入力換算する場合、1.25倍と電気供給約款に記載されて いますので、銀河さんのおっしゃる通りです。 |
運転時の最大電流(10.3A)が解っていますので下記の手順で設定します。 電線サイズの選定 内線規定621ページ3705-1 第2項を参照し、定格電流を下記のように設定します。 定格電流=運転電流×1.2倍 =10.3A×1.2倍 =12.36A 内線規定623ページ3705-4 第1項 @ a (a)を適用し最低許容電流を算出します。 最低許容電流=定格電流×1.25倍以上 =12.36A×1.25倍 =15.45A以上 許容電流が15.45A以上の電線又はケーブルを探します。 該当電線及びケーブル(内線規定57ページ1340-2表参照) 1.6mmのIV線19A(配管配線を行う場合で周囲温度30度まで) VVF1.6のケーブル19A(周囲温度30度まで) 従って通常はケーブル配線を行いますのでVVF1.6−3C又はEM−EEF1.6−3Cとなります。 配線用遮断器の選定 内線規定623ページ3705-3 第3項を適用して定格電流の3倍以下のものを選定します。 定格電流が12.36Aですからこの3倍で37.08A以下になります。 従って30Aを選定します。 実際はMCCB3P50AF/30AT又はELCB3P50AF/30ATになります。 これで起動電流によりトリップする場合は、内線規定623ページ3705-3 第3項を適用して、電線の許容電流の2.5倍以下のものまで大きなものに変更可能です。 上記のケーブルの許容電流は19Aですから、19×2.5倍=47.5Aになります。 従って、MCCB3P50AF/40AT又はELCB3P50AF/40ATに変更可能です。 これで終わりか==>NO! まず周囲温度の検討です。 周囲温度30度と書きましたが、空調機の場合、屋外に室外機を置きます。 (屋外に置くから室外機と言う。<==当たり前の話。) この場合、周囲温度が30度と考えるのは少し楽観的です。 最低でも40度で見るべきです。 従って最低許容電流は 最低許容電流=定格電流×1.25倍÷温度補正係数以上 =12.36A×1.25倍÷0.82(内線規定61ページ1340-4表参照) =18.84A以上 結果はギリギリですが同じ電線又はケーブルでOKになりました。 次に電圧降下の検討です。(三相3線式200Vで記載) 通常分岐回路の許容電圧降下は2%以下です。 従って、許容配線長さ(正式にはこう長と言う。)は下記の計算式になります。 L=(A×e×1000)÷(30.8×I) L:配線長さ A:電線断面積mm2 e:許容電圧降下電圧値V(4V以下) I:定格電流A 電線太さ1.6mmの場合(断面積は2mm2) L=(2×4×1000)÷(30.8×12.36) =21m以下 電線太さ2.0mmの場合(断面積は3.5mm2) L=(3.5×4×1000)÷(30.8×12.36) =36m以下 電線太さ2.6mmの場合(断面積は5.5mm2) L=(5.5×4×1000)÷(30.8×12.36) =57m以下 実際にどの位の長さがあるか解りませんが、カタログの3.5mm2以上という値はいいところを突いていると思います。 最初に運転電流が解っていると書きましたが、通常はこれが解らなくて大騒ぎになります。 ですから、カタログ推奨値はもの凄く重要です。 以上参考になれば幸いです。 |
蛇足かもしれませんが、動力盤以降の電圧降下は1%で計算した方が安全です。(動力盤までの幹線で1%の電圧降下で設計されている場合は合計2%となります) 200Vの場合は2Vの電圧降下で選定するのが一般的ですね。 |
>蛇足かもしれませんが、動力盤以降の電圧降下は1%で計算した方が安全です。(動力盤までの幹線で1%の電圧降下で設計されている場合は合計2%となります) 確かに1%で選定しておけば間違いはありませんが、過剰設計だと思います。 >200Vの場合は2Vの電圧降下で選定するのが一般的ですね。 何をもって一般的と言うかどうかさておき、内線規定の規定に従って2%以下で設定するのが普通だと小生は思っています。 電気事業法の施行規則(何条かは知らない。)に依れば、電力会社は低圧の需要家に対して下記の電圧で電気を送らなければならないことになっています。 101V±6V(95V〜107V) 202V±20V(182〜222V) 電力会社の電圧保持範囲は上記の通りです。 従って、幹線で3%、分岐回路で2%という値は妥当な値だと思います。 |
すいませんでした、勘違いでした。(例は一般ではなく機械2次側配線の特殊例でした) 幹線2%(低圧受電で60mを超える場合は3%、自家用受電設備のある場合3%)、分岐回路2%の許容電圧降下でしたね。(200Vの場合は分岐回路4Vの電圧降下で問題ありません) |
>幹線2%(低圧受電で60mを超える場合は3%、自家用受電設備のある場合3%)、分岐回路2%の許容電圧降下でしたね。(200Vの場合は分岐回路4Vの電圧降下で問題ありません) 幹線の許容電圧降下で60m超過〜120m以下の場合は低圧受電の場合、3%ではありません。 この条項は間違えやすいのですが、下記のようにしてください。 0〜60m以下の場合で低圧受電の場合。 幹線で2%以下、分岐回路で2%以下。 幹線及び分岐回路、各々独立で設定します。 幹線1.5%+分岐回路2.3%=計3.8%はアウトです。 60m超過〜120m以下で低圧受電の場合。 幹線及び分岐回路で合算で4%。 幹線及び分岐回路の合算で判定します。 幹線1.5%+分岐回路2.3%=計3.8%はOKです。 |
なるほど、分岐側は特別な指示がないかぎりは2%の電圧降下で設計するでしょうから、120mまでは幹線は2%の電圧降下ですね。 120mを超えたら幹線は3%の電圧降下でいいのかな?(許容電圧降下==>200m以下合計5%、200m超合計6%) |
その通りです。 自家用は幹線部分で1%上乗せです。 マンションで電力会社の借室がある場合も1%上乗せになります。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━