Page 947 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼倉庫の断熱施工について パルパル 05/4/28(木) 15:57 ┣Re:倉庫の断熱施工について @登戸 05/4/28(木) 18:54 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/4/29(金) 17:09 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について @登戸 05/4/29(金) 17:41 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/4/29(金) 17:55 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について ada 05/4/30(土) 21:11 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/5/2(月) 0:43 ┣Re:倉庫の断熱施工について hatomori 05/4/28(木) 21:41 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/4/29(金) 17:23 ┃ ┣Re:倉庫の断熱施工について @登戸 05/4/29(金) 17:28 ┃ ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/4/29(金) 17:47 ┃ ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について @登戸 05/4/29(金) 18:06 ┃ ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/4/29(金) 18:16 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について hatomori 05/4/29(金) 19:16 ┃ ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/4/30(土) 10:17 ┗Re:倉庫の断熱施工について stein 05/4/30(土) 16:31 ┗Re:倉庫の断熱施工について パルパル 05/5/2(月) 0:53 ┣Re:倉庫の断熱施工について stein 05/5/2(月) 5:34 ┣Re:倉庫の断熱施工について hatomori 05/5/2(月) 8:55 ┗Re:倉庫の断熱施工について uzumaki7 05/5/2(月) 20:46 ┗Re:倉庫の断熱施工について hatomori 05/5/3(火) 5:01 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 倉庫の断熱施工について ■名前 : パルパル ■日付 : 05/4/28(木) 15:57 -------------------------------------------------------------------------
初めて投稿させて頂きます。建築設計、空調施工の素人ですが、どなたかご教授頂けないでしょうか。 倉庫屋根に、特殊断熱材(遮熱+断熱)の塗布をした場合の、経済的効果についてです。 冷凍倉庫(食品冷凍庫1000m2建屋高さ8m:マイナス20℃設定温度、屋根裏から天井裏までは約3mの空気層、屋根裏に換気扇4基あり、断熱材は一般的な施工方法、築後約5年)の屋根(折板薄いグレー色さびはほとんど無し)に塗料型断熱材を施工することにより屋根からの侵入熱量を約50%低減できるのですが、空調の負荷がどのくらい下がり、最終的に電気代がどのくらい下がるのかを知りたいのです。 具体的に経済効果を算出するのに必要なデータと、それに基づいた計算式など、ご教授下さい。宜しくお願い致します。 |
屋根からの侵入熱が半分になるってわかっているならば 今までの75%の負荷になります 屋根以外の熱負荷の総和を100としましょう 屋根からの熱負荷を100としましょう 合計で200ですね これが、屋根からの熱負荷が50になるわけですから 熱負荷の総和は150です 断熱施工前と後の比較をすると 150/200=0.75 となります 電気代は・・・。 わかりません |
早速レス頂き有難うございます。 昨夕よりでかけておりまして返信が遅れました。 お詫び申し上げます。 さて屋根以外の侵入熱量の計算は、外壁材と窓、それぞれ採寸すればある程度わかるのですが、トラック出入り口と倉庫内にあるフォーク出入り口それぞれ、頻繁に出入りがあり、外気の侵入具合やフォーク出入り口からの冷気の損失具合など、考慮する必要があると思うのですが、これらについてはどのように考えればよいのでしょうか。 お差支えなければ再度ご教授頂ければ幸いです。 |
フォークリフトが出入りする倉庫ということですから 壁面に有圧扇があると思います この換気量=侵入熱負荷ってワタシは簡便的に考えています これがあまりにも少ない換気量だと あまりアテにはならない数値になるでしょうけど・・。 |
>フォークリフトが出入りする倉庫ということですから >壁面に有圧扇があると思います >この換気量=侵入熱負荷ってワタシは簡便的に考えています >これがあまりにも少ない換気量だと >あまりアテにはならない数値になるでしょうけど・・。 有難うございます。 一度、有圧扇、屋根裏換気扇のそれぞれの能力、稼動状況について確認してみます。 |
>一度、有圧扇、屋根裏換気扇のそれぞれの能力、稼動状況について確認してみます。 外部と内部に温度差がある場合、冷たい空気が開口の下半分から出て行って暖かい空気が上から入ります(自然対流)。昔、同じようなケースで対流による空気の入れ替わりを防止するためにエアカーテンを計画しましたが、エアカーテンの面風速を求めるとき温度差をパラメータとした対流風速を計算した記憶が有ります。なんせ大昔の事なので明確には覚えていないのですが、熱損失としては屋根負荷よりこちらの方がずっと大きくなるので一度検討されてはいかがでしょうか? |
>>一度、有圧扇、屋根裏換気扇のそれぞれの能力、稼動状況について確認してみます。 > >外部と内部に温度差がある場合、冷たい空気が開口の下半分から出て行って暖かい空気が上から入ります(自然対流)。昔、同じようなケースで対流による空気の入れ替わりを防止するためにエアカーテンを計画しましたが、エアカーテンの面風速を求めるとき温度差をパラメータとした対流風速を計算した記憶が有ります。なんせ大昔の事なので明確には覚えていないのですが、熱損失としては屋根負荷よりこちらの方がずっと大きくなるので一度検討されてはいかがでしょ 有難うございます。 一度詳しく検討してみます。 |
屋根から天井裏への熱量が50%低減される。 屋根裏は換気扇4台で換気をしている。? と考えてよいのでしょうか。 それだと冷凍庫の天井裏の空気温度が多少下がるだけですね。 天井面には今までも100mm程度の断熱材はあるでしょうから、 冷凍庫の冷却能力は、これまでとほとんど変わらないのではないでしょうか。 |
>屋根から天井裏への熱量が50%低減される。 >屋根裏は換気扇4台で換気をしている。? >と考えてよいのでしょうか。 > >それだと冷凍庫の天井裏の空気温度が多少下がるだけですね。 >天井面には今までも100mm程度の断熱材はあるでしょうから、 >冷凍庫の冷却能力は、これまでとほとんど変わらないのではないでしょうか。 早速返信頂き有難うございます。 昨夕から出かけておりまして返信が遅れました。 お詫び申し上げます。 さて屋根裏にある換気扇で、ご指摘のとおり屋根裏と天井裏との空間を、換気しています。そこで改めて伺いたいのですが、仮に天井裏表面の温度が、屋根表面への断熱材塗布の前後で8度ほど温度上昇が抑えられたとしたら、ある程度冷凍庫内の空調負荷は抑えられる、と考えてもよいものでしょうか。 お忙しいところ恐れ入りますが、再度ご教授頂ければ幸いです。 |
>>屋根裏は換気扇4台で換気をしている。? あ、そういうことか・・・。 よく読んでませんでした すみません hatomoriさんが書かれたように75%にはなりませんよね。 屋根と天井を勘違いしてました。 移動する空気が熱もって行っちゃいますからね・・。 |
>>>屋根裏は換気扇4台で換気をしている。? > >あ、そういうことか・・・。 >よく読んでませんでした すみません >hatomoriさんが書かれたように75%にはなりませんよね。 >屋根と天井を勘違いしてました。 >移動する空気が熱もって行っちゃいますからね・・。 やはり、あまり空調負荷の低減には、結びつかないようですね。 残念です。 ところで、今回のような熱量の出入りの計算式のようなものを、断熱材メーカーあるいは建材メーカーで、ソフトとして持っていると聞いたことがあるのですが、ネットでできたら無料でダウンロードできるものがあれば大変助かるのですが、何かご存知ないでしょうか。 再度ご教授頂ければ幸いです。 |
> ところで、今回のような熱量の出入りの計算式のようなものを、断熱材メーカーあるいは建材メーカーで、ソフトとして持っていると聞いたことがあるのですが、ネットでできたら無料でダウンロードできるものがあれば大変助かるのですが、何かご存知ないでしょうか。 > 再度ご教授頂ければ幸いです。 さすがに負荷計算ソフトは無料では無いと思います 熱の移動量は建築材料の熱通過率と厚さ、 室内外の温度差、方位、地域(つまり太陽の日射)によります 空気の移動によるものではエンタルピー差×換気量×1.2が 熱負荷になります 自然換気による換気量については 空調・衛生工学会の便覧に計算式が載っています |
>> ところで、今回のような熱量の出入りの計算式のようなものを、断熱材メーカーあるいは建材メーカーで、ソフトとして持っていると聞いたことがあるのですが、ネットでできたら無料でダウンロードできるものがあれば大変助かるのですが、何かご存知ないでしょうか。 >> 再度ご教授頂ければ幸いです。 > > >さすがに負荷計算ソフトは無料では無いと思います >熱の移動量は建築材料の熱通過率と厚さ、 >室内外の温度差、方位、地域(つまり太陽の日射)によります >空気の移動によるものではエンタルピー差×換気量×1.2が >熱負荷になります >自然換気による換気量については >空調・衛生工学会の便覧に計算式が載っています 早速のご教授有難うございます。 一から勉強したいと思います。 |
天井面を外皮と考えるか、内皮(こうゆう言葉があるかどうかは?)と考えるかが ひとつの問題点です。 外皮と考えた場合、(天井裏の換気は無視) 熱量Qは Q=A・K・ETD A:屋根の面積 K:熱通過率 ETD:実効温度差 =1000x0.33x(60-(-20))=26400w 単純に温度が8℃さがったとしますと Q=1000x0.33x(52-(-20))=23760w 注)0.33及び屋根面温度60℃は仮定ですが、そんなに大きく違わないとおも います。 この場合でもわずか2640w(屋根面からの負荷が10%)へるだけです。 実際は換気をして天井内の温度を下げている訳ですから、省エネの効果は ほとんどないのではないでしょうか。 参考までに 内皮と考えた場合 熱量Qは Q=A・K・Δt Δt:温度差(天井裏と室内の温度差) Kの値は空気層がなくなるのと、熱伝達率の違いを考慮すると0.35程度でしょう 天井裏の空気温度が何度になるかが問題ですが、換気してあることを考えると 有利に考えても1〜2℃ではないでしょうか。 2℃とした場合 省エネQ=1000x0.35x2=700w の省エネにしかなりません。 どちらにしても、冷凍庫の大きさからすれば、省エネとは言えないような数値になります。 |
>天井面を外皮と考えるか、内皮(こうゆう言葉があるかどうかは?)と考えるかが >ひとつの問題点です。 >外皮と考えた場合、(天井裏の換気は無視) 熱量Qは > Q=A・K・ETD A:屋根の面積 K:熱通過率 ETD:実効温度差 > =1000x0.33x(60-(-20))=26400w >単純に温度が8℃さがったとしますと > Q=1000x0.33x(52-(-20))=23760w > > 注)0.33及び屋根面温度60℃は仮定ですが、そんなに大きく違わないとおも います。 >この場合でもわずか2640w(屋根面からの負荷が10%)へるだけです。 > 実際は換気をして天井内の温度を下げている訳ですから、省エネの効果は >ほとんどないのではないでしょうか。 >参考までに >内皮と考えた場合 熱量Qは > Q=A・K・Δt Δt:温度差(天井裏と室内の温度差) > Kの値は空気層がなくなるのと、熱伝達率の違いを考慮すると0.35程度でしょう >天井裏の空気温度が何度になるかが問題ですが、換気してあることを考えると >有利に考えても1〜2℃ではないでしょうか。 2℃とした場合 > 省エネQ=1000x0.35x2=700w の省エネにしかなりません。 > >どちらにしても、冷凍庫の大きさからすれば、省エネとは言えないような数値になります。 hatomoriさんへ 懇切丁寧なご説明、誠に有難うございます。 大変参考になりました。 本当に有難うございました。 |
元工場設備屋です。 想像で計画するのもいいですが、冷凍倉庫が現に稼働しているわけですから 倉庫内要所(入口、高所、低所、中央など)、外壁、屋根裏、天井に温度センサーを設置し、 冷凍機に電力センサーをつけ、データロガで一週間ぐらい記録しましょう。 このデータから、屋根負荷だけでなく空調負荷全体の内訳が明らかになりますね。 後は、真夏時の温度などを推測し、断熱塗料の効果などをメーカーに聞けば あなたの事業所冷凍倉庫の、確かな省エネ効果が算出できると思います。 同時に、この調査・検討を通して貴方の空調設備ノウハウが増えますね。 冷凍倉庫の省エネ対策では、屋根断熱塗料塗布の他 1.入口の二重化及び自動扉採用 2.天井板の断熱強化 3.屋根裏下の遮光(輻射熱遮断の為の断熱材貼り付け) などが考えられます。 上の記録を勘案して、効果のある省エネ対策を実行しましょう。 |
>元工場設備屋です。 > >想像で計画するのもいいですが、冷凍倉庫が現に稼働しているわけですから >倉庫内要所(入口、高所、低所、中央など)、外壁、屋根裏、天井に温度センサーを設置し、 >冷凍機に電力センサーをつけ、データロガで一週間ぐらい記録しましょう。 >このデータから、屋根負荷だけでなく空調負荷全体の内訳が明らかになりますね。 >後は、真夏時の温度などを推測し、断熱塗料の効果などをメーカーに聞けば >あなたの事業所冷凍倉庫の、確かな省エネ効果が算出できると思います。 >同時に、この調査・検討を通して貴方の空調設備ノウハウが増えますね。 > >冷凍倉庫の省エネ対策では、屋根断熱塗料塗布の他 >1.入口の二重化及び自動扉採用 >2.天井板の断熱強化 >3.屋根裏下の遮光(輻射熱遮断の為の断熱材貼り付け) >などが考えられます。 >上の記録を勘案して、効果のある省エネ対策を実行しましょう。 具体的なご教授有難うございます。 一度、空調施工業者の方と相談してみます。 ところで、塗料型断熱材が最近、外断熱工法の一種として、数社出てきていますが、効果についてどのようにお考えでしょうか。 プロの目からどのように考えておられるのか、是非ご意見を伺いたいのですが。 |
> 具体的なご教授有難うございます。 >一度、空調施工業者の方と相談してみます。 > ところで、塗料型断熱材が最近、外断熱工法の一種として、数社出てきていますが、効果についてどのようにお考えでしょうか。 >プロの目からどのように考えておられるのか、是非ご意見を伺いたいのですが。 遅くまでご苦労さまです。 セラミック断熱塗料については、省エネルギーセンター発行の 月刊誌「省エネルギー」2003年9月号に特集記事が掲載されておりました。 http://www.eccj.or.jp/book/magazine/0309.html 主要6社の効果データも載っております。ご一読下さい。 今回の場合、倉庫の断熱強化が目的で、断熱塗料施行は対策選択肢のひとつです。 屋根断熱は従来工法でも可能です。[省エネ効果/投資額]で対策を決定しましょう。 また、前のレスに書きましたが、現状データを基にした対策立案が大事ですね。 データ分析にはExcelを活用しましょう。 |
5664のわたしの計算で誤解があるといけないので、追記させてください。 屋根部の熱通過率Kは断熱がない場合は 6.5前後 5mm程のぺフ断熱をした場合でも3.6前後になります。 これで、3.6/6.5=55% (屋根を通過する熱量は55%になります。) 今回は屋根裏が3mもあり冷凍庫の天井には断熱材があるので、屋根、空気層、 断熱材、天井材の全体で考えるとKの値があまり変わらないのではとゆうことです |
> ところで、塗料型断熱材が最近、外断熱工法の一種として、数社出てきていますが、効果についてどのようにお考えでしょうか。 >プロの目からどのように考えておられるのか、是非ご意見を伺いたいのですが。 断熱塗料という言葉が流行っていますが、そのようなものが世の中には存在しません。 断熱材とは、断熱性能と厚さの両方を兼ね合わせることで、はじめて断熱性能を発揮できるからです。JISでもきっちり定義されています。 正確に言いますと、『遮熱塗料』と呼ぶのが正しいです。意味としては、日射熱反射塗料ということです。 この遮熱塗料とは、『通常の塗料より、日射熱のうち近赤外線をよく反射する特性を持つもの』と定義されます(公的な定義はまだないはずです)。 遮熱塗料を評価しようとした場合、「日射吸収率」で評価され、負荷計算上で言うと「相当外気温度」とか「相当温度差」の部分にあたります。まちがっても、K値にはほとんど関係しませんので断熱性能が上がることを期待してはいけません。(塗膜の暑さがないからです) 書こうと思うといくらでも長くかけますが、遮熱塗料に関して簡単にまとめると ・夏場の日射カットなら遮熱塗料は有効 ・遮熱塗料は、普通の白色塗料とほぼ性能はかわらない ・遮熱塗料とは、着色したい場合に有効 ・冬は寒くなる ・断熱したら、遮熱はさほどいらない ・断熱性能はない。 |
ありがとうございました。 断熱塗料ってどんなものかな と思いながらレスをつけていました。 |
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