Page 973 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼排気ファンの並列運転について araken 05/5/21(土) 9:57 ┣Re:排気ファンの並列運転について hatomori 05/5/21(土) 10:46 ┗Re:排気ファンの並列運転について stein 05/5/21(土) 16:45 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 排気ファンの並列運転について ■名前 : araken ■日付 : 05/5/21(土) 9:57 -------------------------------------------------------------------------
排気ファンの並列運転(2台同時)運転した時にファンの並列運転の性能曲線から排気ファン風量は必ずしも2倍になりませんが理由がわかりません。教えてください。 |
抵抗が風量に対して関係ないほど、小さければ風量は2倍になりますが 通常は抵抗が増えるので、風量は2倍より少なくなります。 |
設備は大気→ファン+ダクト→大気とします。先ず、以下の事項を確認しましょう。 1.ファンは必ず性能曲線(風量ー全圧)上で運転する。(回転数固定の場合) 2.ファンは風量が減ると全圧は上がる。(=風量が増えると全圧は下がる) 3.ダクト圧損はダクトを流れる風量の自乗に比例する。 4.ファンは、その全圧がダクト圧損と等しくなる風量で運転する。 第4項は、ダクト出口の圧力が大気圧でなければならない条件からきています。 これはまた、「ダクト圧損をファンが正確に補填する」とも表現できますね。 ここで、1基運転したの場合の、風量を1、全圧を1としましょう。(単位は省略) この場合、第4項によって、ダクト圧損も1になっています。 さて、 ファンを2基並列運転します。 仮にファン風量が1で運転できたとすると、 ダクトには2基分の風量の2だけ流れることになります。 すると、第3項によってダクトの圧損は4、第4項よって全圧も4になります。 しかし、風量1、全圧4はファンの性能曲線上にはありません。これは矛盾ですね。 従って、並列運転した場合、風量が1(=総風量が2)にはなりません。 第2項から、風量1が大きすぎるといえます。 では、どのくらいになるか検討してみましょう。 仮に風量が0.5になったとします。ダクトには風量1が流れます。 このとき、ダクトの圧損は1、ファン全圧も1になります。 風量0.5、全圧1もファン性能曲線上にはありません。 第2項から風量0.5が小さすぎるといえます。 結論として 「2基並列運転をした場合の総風量は、1基運転に比べて減ることはないが、 2倍にはならない」・・・となります。 |
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