(株)東洋製作所と東洋熱工業(株)は、ICT(情報通信技術)機器から排出される高温空気が周りの空間に拡散する前に効率的に捕集し、冷却することで、ICT機器が適正に稼働できる運用空間にする冷却ユニットシステム『グリーンアイル』を開発し、8月1日から販売を開始する。
『グリーンアイル』は、冷媒技術に強みを持つ東洋製作所と、熱源の高効率運用や気流制御技術にノウハウを持つ東洋熱工業が共同で開発した成果で、ラック背面の上部に設置する天吊型空調方式の「冷却ユニット」と、サーバ室内や機械室などに設置して冷却ユニットをコントロールする「冷媒ポンプユニット」で構成されている。
ICT機器の排熱を効率的に捕集する機構と、高性能ファンや高効率熱交換器の採用によって送風動力を低減し、高温冷水(13℃)を利用することで熱源機を高効率運転でき、冷媒の循環も冷媒ポンプ方式を採用することでコンプレッサー方式よりも動力を低減しており、従来のデータセンター用床吹き出し空調システムに比べて、空調エネルギーを約34%削減できるという。