ダイダン(株)は、コージェネレーションシステム(CGS)や、蓄熱槽などをもつ大規模熱源の効率的な運転を支援するためのシステム『Optismart(オプティスマート)』を開発し、ホンダの鈴鹿製作所に納入した。
『Optismart』は、建物が必要とする電力、冷水、温水、蒸気などの需要を予測し、それらを造る熱源の運転コストが最小となるように機器の運転パターンを計算し、オペレータに提示するもので、例えば、昼間の電力使用量を一定量以下にするのなどの制約条件も設定でき、その条件を満たす最適運転パターンを計算することができる。
施設全体の需要予測は、過去のデータや翌日の気象条件(温度、天気など)、カレンダーなどにもとづいて最長48時間先まで行うことができ、各熱源を製造するための運転コストを最小にする最適計算のほかに、二酸化炭素排出量や一次エネルギーを最小にする計算も可能になっている。
システムの価格は1000万円〜(センサー取付などの計装工事は別)で、導入効果は建物によって異なるものの、5%程度の運転コスト削減が見込めるという。
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