国民生活センターは、東日本大震災など一連の地震で、屋外に設置されている電気温水器や CO2冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)の貯湯タンクが倒れたり、傾いたりして故障してしまったという相談が複数寄せられており、中には設置の不備が疑われる事例もあったことから、注意喚起のリリースを出した。
ユーザーからの相談は 96件寄せられており(7月10日現在)、アンカーボルトで固定されていなかった機器が転倒し、隣家の塀や窓ガラスが割れてしまった事例や、マンションのベランダに設置してあるのに振れ止め金具で固定されていなかった事例などがあるという。
同センターでは、給湯器メーカーに対して、消費者にとってわかりやすく、工事の内容ができるだけ詳細に確認できる[チェックリスト]を作成するとともに、今回の震災による給湯器の貯湯タンクの転倒の被害を十分に検証し、今後の耐震性能のあり方を検討するよう求めている。
また、販売業者、設置業者に対しては、以下の3点を徹底するよう要請している。
1. 機器の設置工事に不備があったり、震災により機器が不安定になっている可能性があることから、既に設置している機器の点検を行うこと。
2. 設置指示書どおり工事を行うよう徹底すること。
3. チェックリスト等を利用して、設置指示書どおり工事を行ったかどうか消費者に説明するとともに、設置指示書やチェックリストは消費者に確実に渡すこと。
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