日立アプライアンス(株)は、ガスエンジン発電機の廃温水、廃蒸気と都市ガスの3つのエネルギーを活用する空調用熱源機『温水・蒸気投入型ガス吸収冷温水機』(300〜1000USRT、8機種)を製品化し、1月31日に発売する。
従来の「ガス焚ジェネリンク」が都市ガスとエンジンの廃温水を熱源としているのに対して、新製品は、都市ガスとエンジンの廃温水,廃蒸気の3つのエネルギーを利用することが可能で、廃蒸気の冷熱変換効率が高いため、例えば、廃熱の1/2を廃蒸気で熱回収した場合、全量温水回収する場合に比べて、約1.36倍の冷房能力となり、試算では従来のコージェネレーションシステムに比べて、冷房に使う年間の1次エネルギー消費量とCO2排出量を約25%低減できるという。
また、エンジン停止時には都市ガスでバックアップすることが可能なため、従来のCGSでは併設が必要なガス吸収冷温水機などの熱源機が不要となり、設置場所の省スペース化も図れる。 |