(リリース引用)
新国立競技場整備計画再検討にあたっての提言
私たち建築設計三会は、安倍首相のリーダーシップにより新国立競技場建設計画が白紙撤回されたことを歓迎します。景観の問題はじめ、建設コストの肥大化、建設工事の至難さ、工期上のリスクなど、複雑な問題を解決することが可能な最後のタイミングで英断がなされたと考えております。 しかしながら、これから行われるデザインおよび設計、建設工事のプロセスに残された時間は少なく、同様な問題を繰り返すことがあってはならないと危機感を抱いております。私たちは建 築の専門職能団体として、この懸念が現実のものとならないように、以下の提言を行うとともに、 第三者的立場にある団体として、要請があればできる限りの支援をさせていただきたいと考えております。
〔提言の骨子〕
1. 設計条件の見直しについては、多目的利用の見直し、競技場機能の絞込みとともに、費用のかかる地下・低層部分の施設も大幅な縮減をすること。
2. 工期短縮のためには、これまで設計を担当した設計事務所チーム(設計JV)を再召集して、 設計の見直しに参加または設計業務を担当させること。なおこの体制で「設計と施工を分離する方式」を採用した場合には今回のオリンピック開催までに間に合うと考える。
3. デザインおよび設計・工事については細部にわたって意思決定をし、それを組織決定として固めるサイクルを迅速に行うために、専門家を加えた実務体制をとるとともに、情報公開を十分に行うこと。
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