Page 259 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼設計段階で相対湿度はどの程度重要視するものですか B−J 04/2/17(火) 12:10 ┣Re:設計段階で相対湿度はどの程度重要視するものですか punpun 04/2/17(火) 13:10 ┃ ┣夏の外気相対湿度は100%の釧路 おっちゃん 04/2/17(火) 18:16 ┃ ┃ ┗Re:レスありがとうごさいます B−J 04/2/17(火) 19:13 ┃ ┗Re:設計段階で相対湿度はどの程度重要視するものですか ナゾラ〜 04/2/17(火) 21:52 ┃ ┗Re:設計段階で相対湿度はどの程度重要視するものですか punpun 04/2/18(水) 7:58 ┗目一杯重視します 前世紀の空調技術者 04/2/18(水) 12:57 ┣Re:目一杯重視します stein 04/2/18(水) 17:35 ┃ ┗分る範囲でお答えします。 前世紀の空調技術者 04/2/18(水) 18:34 ┃ ┗Re:ありがとうございました。 stein 04/2/18(水) 19:37 ┗Re:目一杯重視します B−J 04/2/18(水) 21:54 ┗Re:目一杯重視します ぱんだ 04/2/19(木) 9:49 ┗Re:目一杯重視します B−J 04/2/20(金) 23:29 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 設計段階で相対湿度はどの程度重要視するものですか ■名前 : B−J ■日付 : 04/2/17(火) 12:10 -------------------------------------------------------------------------
ビルの設備管理の仕事をしています。設計に携わる方々の意見をお聞きしたいことがありまして投稿しました。(雑談的な内容と思いましてフリートークに書き込みです) 相対湿度についてなのですが、管理する物件で冬季に40%以上を満足できる建物(設備)が少なく、相対湿度というものはどの程度まで設計段階で重要視するものなのか、と思った次第です。 外気が概ね10℃50%の時など設定温度22度で相対湿度はよくて30%前半というのはよくあります。個人としてはこの程度の湿度があれば十分と思っているのですが、照明暖房?で日中は常に外気導入全開の建物など常に20%台という場合もあります。 出来上がった建物、設備で湿度が低くても どうしようもないな というのが周りの意見なのですが(私も含めて)、設計の段階でもう少し重要視してもらえればと思うこともありまして・・・予算、費用次第と言われるとそれまでなのですが、加湿設備はとりあえずつけている。という場合もあるのでしょうか。ご意見をお聞かせください。 |
施工およびメンテナンスの立場からですが、 おっしゃるとうり加湿器の重要性は生産設備、コンピューター室 など通常の空間でないところでしか考えられていないという事実が あります パッケージエアコンが主流となった空調システム(?) においては湿度は成り行きという現状であり また計画段階においても 「加湿器? あ、いらないよ」 てな話になってしまいますね その理由として工事予算、その後の維持管理コストが 発注者を圧迫しているという現状もあります もうひとつ、パッケージエアコンに関していえば 加湿器の組み込みがエアハンなどと比較した場合 組み込みが困難であるという面もあります 天カセ4方向タイプにおいてはほとんど問題なく 組み込みできますが(加湿量は少なめ)それ以外は 床置きを除き無理といえます 外付けタイプまでを要求するお客さんは少ないものです ロスナイなどにも加湿器の組み込みが可能ですが、 ロスナイ自体予算の問題で普通の換気扇になることも しばしば そういう理由から 無関心になっている現状があります メンテナンスの立場で言うと 機器内へ組み込みされても まったくのノーメンテになっています そのうちドレンパンが腐食し、機器の稼動を停止 するというお決まりのパターンです 法的な規制やらが無いとなかなな手つかずの領域かと・・・ |
こんにちはm(_ _)m 皆さんご存じの通り、釧路は「海霧」で有名な街です。 海霧が発生すると、いとも簡単に相対湿度が100%になってしまいます。 外気温は最高でも23〜25℃が年に数回ある程度、 冷房設備があっても、その負荷の大半が除湿負荷(笑) 外気冷房で十分なのですが室内は「じめ〜っと」不快そのものです。 除湿器を運転すると今度は「もわ〜っと」これまた不快(^_^; 冷房設備を設計する際、私の場合は相対湿度を十分加味します。 特に外気導入量が多い建物に関してですけど。 |
ビルメンの立場から相対湿度が問題視されるのが、ビル管理法で保健所の立ち入りがある時だったりします。設備構造上冬季40%は無理と説明したり、予算をつけてもらい改修予定がある事を言ったりと・・・ |
>メンテナンスの立場で言うと >機器内へ組み込みされても >まったくのノーメンテになっています >そのうちドレンパンが腐食し、機器の稼動を停止 >するというお決まりのパターンです >法的な規制やらが無いとなかなな手つかずの領域かと・・・ こんにちは。一応、ビル管法施行規則の建築物環境衛生管理基基準にて、 冷却塔・加湿装置・空調排水受けの点検等→使用開始時及び使用開始後1月以内ごとに1回点検し、必要に応じ清掃等を実施 冷却塔・冷却水管・加湿装置の清掃→1年以内ごとに1回 とあります。平成15年4月1日改正。 http://www.kenkou.metro.tokyo.jp/kankyo/bldg/kijyun.html ただし特定建築物(ビル管物件)のみが対象ですし、実際現場で月1で天井隠ぺいの加湿器を点検できるかどうか。物理的には可能ですけど、経済的には難しいと思います。 |
>ただし特定建築物(ビル管物件)のみが対象ですし、実際現場で月1で天井隠ぺいの加湿器を点検できるかどうか。物理的には可能ですけど、経済的には難しいと思います。 法的な規定っていっても強制力が 現実レベルではほとんど無いような状態なんでしょうな、 経済的な事もわかりますが 意匠優先のところは 物理的にも点検が難しい・・・ うーむ。 |
冷房、暖房の熱負荷を計算するとき、湿度を考慮しないと計算できません。また、装置を選定する場合も湿度を無視して、温度(顕熱)だけでやると能力が足りません。除湿/加湿(潜熱)と顕熱は大胆にいうと半分半分です。 ただし、設計と実際の運転はちがいます。 冷房の場合は自然現象として、空気を冷やすと同時に除湿もします。空気の条件がいつも同じでないので、結果としての湿度は成り行きになります。本気で湿度を目標通りにするにはそれなりの設備が必要です。 暖房の場合は 加熱と加湿を別々に行うこと、加湿には大きな熱量が必要なので、設備はしてあっても、運転しない場合が多いです、よね。 実稼動中の加湿不足にはもう一つ原因があります。特に水噴霧などで加湿する場合です。 暖房の設計をするとき、室内の発熱や日射など室温を上げる要因は無視して 設備容量を決めます。所定の暖房負荷があり、空気を加熱しその温度で噴霧した水が蒸発すると言う心積もりです。ところが、室内に発熱がたくさんあると、暖房しなくてもいいことになります。むしろ、冷房が必要になることもめずらしくありません。外気(OA)の温度が低いときはこれでチャラになる場合があります、外気冷房ですね。でも、水加湿がうまくいきません。冷風のなかでは十分蒸発できませんから。というわけで、冬はそういうことになります。 余談ですけど、まじめに、ふゆ20℃50%になるよう運転した場合、夜の間に窓が結露でベチョベチョということもよくあります。 |
調湿の実情について初歩的な質問を2点します。ご教授下さい。 1.実機では、除湿は冷却方式が主流ですか。 冷房の場合、再熱はなんとも増エネ的ですよね。 2.水噴霧加湿は、高性能スプレイノズルを用いてもだめですか。 蒸気噴霧加湿がベストですか。 |
>1.実機では、除湿は冷却方式が主流ですか。 そうだと思います。最近吸着式の除湿機が使われるようになってるようですが、 まだまだ高いです。ローター方式の除湿機は昔から使ったことがありますが、特殊用途です。空気温度が零下になると霜がつくのでうまく除湿できません。こういう場合、吸着式でやりました。露点温度が−50℃などにしておけば、−30℃の冷風を作っても冷却コイルに霜がつかないというわけです。自動車の性能試験室などがあります。 > 冷房の場合、再熱はなんとも増エネ的ですよね。 そのとおりです、一般空調では やりません。産業空調や恒温恒湿室むけでは必須です。コストよりも性能第一ですから。20℃40%±2%なんていうような条件が与えられます。 >2.水噴霧加湿は、高性能スプレイノズルを用いてもだめですか。 > 蒸気噴霧加湿がベストですか。 水噴霧は効率の問題もありますが、それよりも 5℃の空気を湿度100%にできたとしても、20℃になれば30%以下です(だいたい)。空気循環経路の中で、どこで噴霧するかに よります。まさか、部屋の中で直に吹くわけではないでしょう。どこで吹いても蒸発潜熱が必要なので、空気温度が下がることをお忘れなく。空調機方式で、返り空気の比率が多ければ(空気温度が高ければ)40%くらいにはできると思います。 自動車の腐蝕試験室で、30℃95%という条件がありましたが、その時は室内に向けて直接噴霧しました。もちろん、部屋内の壁床はぐっしょりです。 蒸気加湿の場合は 水が気体になっていますから大丈夫です。でも湿度が100%をこえるほど吹くと 霧の中の少女(ちょっと古いか)状態になります。 暖房運転の立ちあがりで、加熱と蒸気加湿を同時にスタートさせて、まだ温まっていない室内をぬらしてしまったという失敗談も聞いたことがあります。 |
貴重な事例を含めた的確な回答を頂き感謝します。 除湿については、 デシカント空調とコージェネ(又は排熱利用)を組み合わせたような 省エネ方式がこれからの主流でしょうか。 加湿については、 ご指摘のように蒸発潜熱をどう供給するかです。 これは新しいアイデア待ちの状態でしょうか。 多謝合作 |
前世紀の空調技術者様貴重なご意見ありがとうございます。 >実稼動中の加湿不足にはもう一つ原因があります。特に水噴霧などで加湿する場合です。 私の知っている建物で湿度が足りないのはすべて水噴霧のところです。一日中噴霧し続けても30%台、設定温度(20〜22度位)で満足しているので、加湿がのらないのは当然なのに少しは加湿されるのを期待しつつ水を垂れ流しているという現状です。 >暖房の設計をするとき、室内の発熱や日射など室温を上げる要因は無視して 設備容量を決めます。所定の暖房負荷があり、空気を加熱しその温度で噴霧した水が蒸発すると言う心積もりです。ところが、室内に発熱がたくさんあると、暖房しなくてもいいことになります。むしろ、冷房が必要になることもめずらしくありません。外気(OA)の温度が低いときはこれでチャラになる場合があります、外気冷房ですね。でも、水加湿がうまくいきません。冷風のなかでは十分蒸発できませんから。というわけで、冬はそういうことになります。 やはり成り行きという結論になってしまうのかな > 余談ですけど、まじめに、ふゆ20℃50%になるよう運転した場合、夜の間に窓が結露でベチョベチョということもよくあります。 結露の問題とか、室温が上がりすぎて”ムっとした”空気になったりとかで、個人的には30%台(20度)で十分(快適)だと思うのですが、ビル管理法があるばっかりに・・・いろいろと考えなければならないところです。 |
B−Jさん、おはようございます。 エアハンメーカー勤務の ぱんだ です。 お見知り置きを。 >>実稼動中の加湿不足にはもう一つ原因があります。特に水噴霧などで加湿する場合です。 >私の知っている建物で湿度が足りないのはすべて水噴霧のところです。一日中噴霧し続けても30%台、設定温度(20〜22度位)で満足しているので、加湿がのらないのは当然なのに少しは加湿されるのを期待しつつ水を垂れ流しているという現状です。 水がもったいないですね。 水噴霧(以下水スプレーと書きます)は以下のようにして加湿の計算をします。 (以前、私が別スレに対してレスした物のコピペですが… 設計の話1946です) 水スプレーの場合は噴霧量と加湿量の比率が一定しない(正確には一定しにくい)ものです。 給水利用効率(給水量=噴霧量と加湿量=利用水量の比率)は40〜50%と言われていますが、この他、空気線図上で求められる飽和効率が関係します。 (加湿前の状態点から等エンタルピ線上に線を引き、その線上に出てくる加湿後のポイントまでの線分を分子、飽和線にぶつかるポイントまでの線分を分母とする比率で、加湿の容易さを表す指標とお考え下さい。 計算式は η=(AH2-AH1)/(AH3-AH1)×100 [ % ] =(DB1-DB2)/(DB1-DB3)×100 [ % ] AH:絶対湿度(kg/kg' 又は g/kg') DB:乾球温度(℃ 又は K) 添字 1:加湿前 2:加湿後 3:飽和線上 です) 水スプレー式、水加圧噴霧式の水噴霧系加湿器において最大飽和効率は30%前後 です。 この飽和効率と給水利用効率の各々の制限を空気線図上に落とすと、どちらかの条件が低い加湿量となります。その低い方が有効加湿量と見なして良いと思われます。 (詳しくは最寄りのウェットマスター(株)や日本シーズ線(株):スプレーマスターです の営業マンにお問い合わせされるともっと詳しい事を説明していただけると 思いますよ(^_^) ) と言うことで、給水利用効率だけで加湿設計をされているビルが非常に多く、その手のビルに於けるリニューアル時には必ずと言っていいほど加湿方式を変えて、有効加湿量を増やしたいとご相談を受けます。 こういうビルは熱源も余裕がないでしょうから、気化式の方がまだ加湿がのると思われます。 >>余談ですけど、まじめに、ふゆ20℃50%になるよう運転した場合、夜の間に窓が結露でベチョベチョということもよくあります。 実際そうなんですよねぇ。 自宅の湿度対策として家内に夕方に洗濯をして、屋内に干し、翌日朝から外に干して日光で殺菌消毒をするようにさせていますが、寝る頃には窓の回りが結露水でべちゃべちゃ(^^ゞ ですが、チビ助がいるので湿度が下がって風邪やインフルエンザにかかることは かわいそうなので…やむを得ません。 >結露の問題とか、室温が上がりすぎて”ムっとした”空気になったりとかで、個人的には30%台(20度)で十分(快適)だと思うのですが、ビル管理法があるばっかりに・・・いろいろと考えなければならないところです。 ビル管法の湿度範囲の根拠となっていることは恐らく冬場の低湿度に於ける風邪やインフルエンザの蔓延対策と思います。 参考までですが、インフルエンザウィルスは22℃20%RHで生存率66%ですが、湿度を50%にすると4%に減少します。(ウェットマスターの資料による) また、湿度を上げると温度を下げることが出来ます。 (体感温度の問題ですが)同じ温度で湿度が下がると体表からの水分蒸発が増え、結果体感温度が下がります。逆に温度を下げても湿度を上げると体表からの水分蒸発を同じに出来る為、体感温度は変わらない と言うことも出来ます。 そうすると窓を含めた建築躯体からの放熱は温度差が大きいと放熱料は大きくなるので、(具体的な数字は分かりませんが)温度差を小さくすることで躯体放熱量も小さくなるので、一概に反エコとは言えないと思います。 尚、エアハンの場合は設計時に細かく計算しますが、予算の都合や熱源の問題などで最終的に客先指示により削除されることが割と多いのですが…。 そういった客先に限って納入後に加湿器をつけたいと相談が来ます。 これはこれで困ったチャンです。(^^ゞ なぜかというと、その手の物件は加湿器が無くなった分、箱を小さくして安くするように言われて納入しますので、加湿器をつけるスペースがないのですよねぇ…。 |
ぱんださん ご意見ありがとうございます >水がもったいないですね。 >水噴霧(以下水スプレーと書きます)は以下のようにして加湿の計算をします。 >(以前、私が別スレに対してレスした物のコピペですが… 設計の話1946です) 経費節減、省エネ関係の提案に、加湿器の水使用量の軽減を思いつきました。一日数時間でも止められる時間が出来れば私としては画期的な事項かなと思ったりしています。僅かな削減かも知れませんが、勉強してみます。多謝 >ビル管法の湿度範囲の根拠となっていることは恐らく冬場の低湿度に於ける風邪やインフルエンザの蔓延対策と思います。 法律には根拠があるわけでちゃんと守るようにしなければ・・・以前会社の上司にウイルスの事を教えてもらっていたのを思い出しました。 |
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