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 ▼蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?  CHAPPY 04/2/19(木) 21:09
   ┣Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  ぱんだ 04/2/19(木) 21:26
   ┃  ┗Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  CHAPPY 04/2/19(木) 21:45
   ┃     ┗Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  stein 04/2/19(木) 22:59
   ┃        ┗Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  CHAPPY 04/2/20(金) 22:06
   ┃           ┗Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  stein 04/2/21(土) 0:18
   ┃              ┣Re:常圧温水循環加熱設備に変えたら?  stein 04/2/22(日) 7:43
   ┃              ┗御指導頂きありがとうございます。  CHAPPY 04/2/25(水) 21:15
   ┣真空式ボイラーって知ってますか?  前世紀の空調技術者 04/2/20(金) 9:08
   ┃  ┗Re:真空式ボイラーって知ってますか?  CHAPPY 04/2/20(金) 22:12
   ┃     ┗Re:真空式ボイラーって知ってますか?  通行人M 04/2/21(土) 10:20
   ┃        ┗Re:真空式ボイラーって知ってますか?  通行人X 04/2/21(土) 10:42
   ┃           ┣Re:真空式ボイラーって知ってますか?  ぱんだ 04/2/21(土) 14:23
   ┃           ┗バコチンヒーターって知ってますか?  ボイラー万 04/2/21(土) 21:20
   ┗Re:蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?  通行人M 04/2/21(土) 14:23
      ┗Re:蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?  CHAPPY 04/2/25(水) 20:28
         ┗Re:蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?  通行人M 04/2/25(水) 22:27
            ┗御指導頂きありがとうございます。  CHAPPY 04/2/26(木) 23:28
               ┗Re:あれ、同業者ですか?  ぱんだ 04/2/27(金) 20:37

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 ■題名 : 蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?
 ■名前 : CHAPPY
 ■日付 : 04/2/19(木) 21:09
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   以前蒸気圧力について色々御指導いただき有難うございました。
その後いろいろ調べていくうちに次々とおかしな現象が現れて…ますます謎になっています。
いちばん気になったことは蒸気圧がマイナスになっているのです。

ボイラーから棟屋にくるまでは、3.5kg/hrあり、減圧弁にて1.0kgまで落としております。
その後蒸気ヘッダーを通じて各空調機に蒸気を送っているのですが、末端部(蒸気コイル)に入るころ、蒸気圧が−0.8kg/hrになります。
一応ドレン側にドレン回収ポンプがついており−0.6kgにて回収しているのですが、差し引きしても−0.2kg/hr…どこからマイナス圧になるのかわかりません。
こんな経験ございませんでしょうか?
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  ■名前 : ぱんだ  ■日付 : 04/2/19(木) 21:26  -------------------------------------------------------------------------
   CHAPPY さん、こんばんは。
エアハンメーカー勤務の ぱんだ です。

蒸気圧が負圧になることが考えられることは、減圧後に非常に強い冷気に当たれば
一気に蒸気が還水になるため と言うことが考えられます。
蒸気と水はご存じの通り体積が大きく異なります。
それが故に凝縮時にギュッと体積が減れば、当然大きく圧力が減ることがわかりますよね。(多分P×V/T = Const. だったと思うのですが…。)


ちなみに…
一度この現象(と思われる現象)で熱交換器のチューブがやられたことがあります。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  ■名前 : CHAPPY  ■日付 : 04/2/19(木) 21:45  -------------------------------------------------------------------------
   なるほど…貴重な御意見有難うございます。
私も説明が洩れておりましたが、末端までの保温は吊り部分を除いては全て保温されております。
あと二方弁制御しておるのですが、25〜50%位の開度で運転しており、二方弁の手前までは表面温度計にて117℃前後、二方弁以降は65〜75℃まで下がっています。やはりどこかで凝縮されているとの事なんでしょうねぇ…
もしそうだったとしたら勿論だと思いますが凝縮水はマイナス圧の影響で引っ張られますよね?管内で滞留することはないですよね?
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  ■名前 : stein  ■日付 : 04/2/19(木) 22:59  -------------------------------------------------------------------------
   現状を解明してすっきりしたいですね。
先ず、現状把握を十分行いましょう。
1・蒸気圧力計(この場合は連成計ですね)の精度を確認しましょう。
  蒸気用圧力計は、衝撃を受ける可能性が高く3〜4年で故障します。
2.圧力計の取り付け位置は適正ですか。(弁・機器に接近しすぎていませんか)
3.空調機運転は定常ですか、非定常ですか。
   ・・・問題の現象はいつ起きますか。
4.空調機はその役目を正常に果たしていますか。
5.蒸気の乾き度は、その流量は適正ですか。
6.蒸気制御弁は正常に動いていますか、閉塞気味ではないですか。
7.空調機のドレンは、単独、集合回収ですか。またドレン回収管を介して
  他空調機との相互作用はありえますか。
これらを確認してからよ−−く考えましょう。
答えは現場にあります。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  ■名前 : CHAPPY  ■日付 : 04/2/20(金) 22:06  -------------------------------------------------------------------------
   貴重な御返事有難うございます。今の現状について回答致します。

>1・蒸気圧力計(この場合は連成計ですね)の精度を確認しましょう。
>  蒸気用圧力計は、衝撃を受ける可能性が高く3〜4年で故障します。
  ⇒蒸気圧力計は交換後1ヶ月しか経っておりません。
   ちなみにこの建物は竣工後3年です。

>2.圧力計の取り付け位置は適正ですか。(弁・機器に接近しすぎていませんか)
  ⇒圧力計取付位置は一般的に空調機加熱コイル入口の縦管についており、
   弁や機器に近過ぎず、遠すぎずって感じです。

>3.空調機運転は定常ですか、非定常ですか。
>   ・・・問題の現象はいつ起きますか。
  ⇒空調機は24時間運転です。但し制御はV字制御をしております。
   問題の現象は今でも起こっております。

>4.空調機はその役目を正常に果たしていますか。
  ⇒一概に正常とは言い切れません。空調機内の状態については工場生産ラインの為、停止不可能であります。定修は真夏の為、蒸気コイルの使用状況がはっきりしません。

>5.蒸気の乾き度は、その流量は適正ですか。
  ⇒これも一概に適正とは言い切れません。ただ、保温をきっちりしている割には全体的に凝縮水が多いのが気になります。

>6.蒸気制御弁は正常に動いていますか、閉塞気味ではないですか。
  ⇒弁は動いておりますが、開度は日によってまちまちです。制御の関係もあるので触ることは禁止されております。

>7.空調機のドレンは、単独、集合回収ですか。またドレン回収管を介して
>  他空調機との相互作用はありえますか。
  ⇒ドレンは集合回収です。数量的には空調機6台・レヒータコイル20台を一度に回収しております。
   ドレン排水は大気放流で以前ドレン回収がうまくいかなかったことから約1年半前に集合ドレン回収ポンプを付けました。

以上です。何か妙案はございますでしょうか?
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になりえると思います。  ■名前 : stein  ■日付 : 04/2/21(土) 0:18  -------------------------------------------------------------------------
   小生の質問に真面目に答えていただき感謝します。
質問と回答がかみ合っていない部分が多いのですが、
成り行き上、小生に回答する責任がありそうなので、
貴方の主たる疑問を「なぜコイル内が負圧になるか」と独断し、回答します。
設備フローとしては
減圧弁→蒸気管→制御弁→コイル→トラップ→ドレン集合管→ドレンポンプ
となっていますね。
さて、蒸気は減圧弁で1.0atm・Gに減圧され制御弁に入って来ます。
(制御弁入口側配管表面温度117℃に対応する飽和蒸気圧0.8Katm・Gから推測)。
今、コイルはその能力に比べて負荷が非常に少ない状態で運転されていると仮定します。また、コイル空気吹き出し温度は50℃あたりで高くないとします。
このふたつの仮定がキーポイントです。
このような状態では、新しい蒸気は殆ど必要ないですから、
制御弁は閉じた状態になります。出口のトラップも閉じているとします。
コイルは熱交換器ですが、体積を持ったタンクでもあります。
タンク内は、始めは蒸気だけですが、しばらくすると蒸気の一部が外部に熱を与え凝縮しますから、蒸気とドレンが共存するようになります。
少ない負荷をまかなうため、さらに蒸気は凝縮し、
ドレンは温度を下げてコイル表面を流れる空気に熱量を与えます。
この状態が続くと、蒸気とドレンの温度は等しくなります。
そして外部に熱を与えながら蒸気とドレンは冷えていくわけです。
後は、飽和蒸気の性質とボイルシャルルの法則で同時に圧力も下がります。
制御弁下流の配管表面温度が65〜75℃とありますから
これに対応する飽和蒸気圧はー0.74〜ー0.60atm・Gであり、
まさしく測定された負圧に近い値です。
この状態の維持時間は、コイル体積、負荷及びトラップ作動タイミングなどで
決まります。いずれにしても非定常現象です。
あとの細かな辻褄合せは、データをさらに細かく取れば可能でしょう。
ここまで書けば、なーんだ、前世紀の空調技術者さんの言ったことが正しいのか
と気づかれたことでしょう。ご理解いただけましたか。
このバーチャルサイトで、
小生が蒸気になったつもりでバーチャルなストーリーをお話ししました。
この続きは、自分の頭で考えて下さいね。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:常圧温水循環加熱設備に変えたら?  ■名前 : stein  ■日付 : 04/2/22(日) 7:43  -------------------------------------------------------------------------
   負圧現象は先のレスで説明しました。空調機を設備として考えると
1.負荷が非常に少ない
2.設備能力が大きすぎる
3.運転状態が安定しておらずトラブルも多い
4.ボイラから離れている?
5.温度制御はきっちりかけている。
などの問題点や特性があるようです。
そこで、この設備を常圧温水循環加熱設備に改造したらどうですか?
メリットとしては
1.運転が安定します
2.温度制御精度が向上します
3.省エネになります
等があります。生産設備にこのような改造をして
製品品質の安定と大きな省エネを実現したことを思い出しました。
だいぶ昔の話ですが・・・
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 御指導頂きありがとうございます。  ■名前 : CHAPPY  ■日付 : 04/2/25(水) 21:15  -------------------------------------------------------------------------
   下手な回答をしてしまい申し訳ございません。
なにぶん未熟者以前の者なので、普通なら休日とかに一度じっくり考えて検討してみるのですが、私には休みなんて月に一度取れるかどうかの奴隷者ですから、検討する時間は移動中の時間か、月90時間程度の睡眠時間の中で検討するしかないのです。
そんな愚痴もおいといて…
今の設備状況を頂きました回答に付け加えてみました。

>設備フローとしては
>減圧弁→蒸気管→制御弁→コイル→トラップ→ドレン集合管→ドレンポンプ
>となっていますね。
  ⇒はい、その通りです。

>さて、蒸気は減圧弁で1.0atm・Gに減圧され制御弁に入って来ます。
>(制御弁入口側配管表面温度117℃に対応する飽和蒸気圧0.8Katm・Gから推測)。
  ⇒減圧弁で3.5K⇒1.1Kに落としております。

>今、コイルはその能力に比べて負荷が非常に少ない状態で運転されていると仮定します。また、コイル空気吹き出し温度は50℃あたりで高くないとします。
  ⇒コイル空気吹き出し温度と言うのはコイル2次側熱交換温度(DB)で宜しいのですか? もしそうであれば設計上では38度くらいです。また、コイル熱交換の必要能力は少ないです。

>このふたつの仮定がキーポイントです。
>このような状態では、新しい蒸気は殆ど必要ないですから、
>制御弁は閉じた状態になります。出口のトラップも閉じているとします。
>コイルは熱交換器ですが、体積を持ったタンクでもあります。
>タンク内は、始めは蒸気だけですが、しばらくすると蒸気の一部が外部に熱を与え凝縮しますから、蒸気とドレンが共存するようになります。
>少ない負荷をまかなうため、さらに蒸気は凝縮し、
>ドレンは温度を下げてコイル表面を流れる空気に熱量を与えます。
>この状態が続くと、蒸気とドレンの温度は等しくなります。
  ⇒これは私の方も想定しております。生産ライン24時間運転の為、コイル表面温度については現状確認できませんが、表面温度計にて二方弁通過前では117℃、50%開制御にて通過後が87℃、コイル入口前では75℃、ドレン出口では32℃です。

>そして外部に熱を与えながら蒸気とドレンは冷えていくわけです。
>後は、飽和蒸気の性質とボイルシャルルの法則で同時に圧力も下がります。
>制御弁下流の配管表面温度が65〜75℃とありますから
>これに対応する飽和蒸気圧はー0.74〜ー0.60atm・Gであり、
>まさしく測定された負圧に近い値です。
  ⇒個々の空調機にもよりますが現在蒸気入口ゲージ圧が−0.6K〜−0.9Kと表示されております。

>この状態の維持時間は、コイル体積、負荷及びトラップ作動タイミングなどで
>決まります。いずれにしても非定常現象です。
>あとの細かな辻褄合せは、データをさらに細かく取れば可能でしょう。
>ここまで書けば、なーんだ、前世紀の空調技術者さんの言ったことが正しいのか
>と気づかれたことでしょう。ご理解いただけましたか。
  ⇒理解は出来ました。

ただ1つ気がかりなのは、今回の主題と関連性があるのかどうかで困っております。
実は以前投稿しているのですが、今回の主題は蒸気入口配管のネジ部がバネ上に減肉されて漏水が発生したのです。
客先設備担当者がなりふり構わず、ああだこうだと大騒ぎ立てて、みんなお手上げ状態になって行きながら調査していく中で、このことを発見したのです。
お恥ずかしながら現在調査費用も化学分析等含め、すでに???万円以上自費で使っておりながらいまだ答えを出せず、はっきり言って首を吊りたい位です。
でも、今までの調査したデータと比較すると関連性はありそうな気がしてきております。
貴重な御意見有難うございます。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 真空式ボイラーって知ってますか?  ■名前 : 前世紀の空調技術者  ■日付 : 04/2/20(金) 9:08  -------------------------------------------------------------------------
    蒸気圧は100℃で大気圧、ゲージ圧で0kg/cm2です。加熱コイルや熱交換器内部は100℃以下になるとゲージ圧はマイナスになります。日常的な自然現象です。以前にも同じ主旨の投稿をしたことがあります。
熱交換器の中は、蒸気で満たされているのではなく、凝縮水がかなりの水位になっています。最大負荷のときは蒸気がたくさん供給されて100℃以上になれば、プラス圧になりますが、通常は負荷がそんなに大きくないことが多いので、ほとんどの場合負圧になります。20℃くらいではほとんど−1Kに近いとおもいます。蒸気表で温度と圧力の関係がわかります。ここから、ドレンを排出するには、バキュームブレーカーをニ方弁のあとにつける方法もあります。
 真空式ボイラーは その名の通り、マイナス圧の蒸気で100℃以下の温水をつくるボイラーです。4,50℃の水でボイラー内部がいつも冷却されているわけです。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:真空式ボイラーって知ってますか?  ■名前 : CHAPPY  ■日付 : 04/2/20(金) 22:12  -------------------------------------------------------------------------
   貴重な御返事有難うございます。
蒸気圧と温度の関係について0kg/p2までについては資料を持っているのですが、100℃以下でマイナス圧になることははじめて知りました。確かに凝縮水の加減で体積が落ちることはあっても0kg/p2から下がることはないと思っておりました。
もしよろしければそういう表かグラフみたいなものございませんか?
頂ければ幸いです。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:真空式ボイラーって知ってますか?  ■名前 : 通行人M  ■日付 : 04/2/21(土) 10:20  -------------------------------------------------------------------------
   通常の飽和蒸気表は、絶対圧力表記ですので、お持ちのはずでは?
約100℃で大気圧(ゲージ圧0)ですよ。湿り空気線図(便覧には高温側も添付)
にも表現されています。また、ポンプのキャビテーション判定にも利用可能です。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:真空式ボイラーって知ってますか?  ■名前 : 通行人X  ■日付 : 04/2/21(土) 10:42  -------------------------------------------------------------------------
   横レスゴメン、
真空式ボイラーって存在するか?
答えはノーでしょう
そもそもボイラーの定義は
内部圧力が大気圧を超えるものを言うのであって
大気圧以下では「温水器」になるのでは?

余計な事だけど・・・
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:真空式ボイラーって知ってますか?  ■名前 : ぱんだ  ■日付 : 04/2/21(土) 14:23  -------------------------------------------------------------------------
   こんにちは。

更なる横レス申し訳有りません。

>真空式ボイラーって存在するか?
>答えはノーでしょう
>そもそもボイラーの定義は
>内部圧力が大気圧を超えるものを言うのであって
>大気圧以下では「温水器」になるのでは?
では「温水ボイラー」と称して販売されている物はどうなるのでしょうか??
これもボイラーではないことになりますよね?

定義は定義として、一般には水からお湯や蒸気作る機器をボイラーと言っているのではないでしょうかねぇ?
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : バコチンヒーターって知ってますか?  ■名前 : ボイラー万  ■日付 : 04/2/21(土) 21:20  -------------------------------------------------------------------------
    温水でも蒸気でもボイラーです.真空式ボイラーは一般名称で商品名はバコチンヒーターです.構造は、燃焼室と蒸気室があり、この中に温水パイプがあります。負圧の蒸気が温水に熱を伝えている方式の 温水ボイラーです。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?  ■名前 : 通行人M  ■日付 : 04/2/21(土) 14:23  -------------------------------------------------------------------------
   クレームに対し、具体的な方法を見い出せない時は、放置していることと
同じである。(少なくても相手はそう見る)
貴方のやるべきことは、自社での検討が第一でしょう。

蒸気減圧弁の出口は、ほぼ断熱変化の為、一次側の温度を保持しています。
しかしながら、圧力は低下するので、一部が水蒸気中に更に水分となって
移送される可能性があります。
この場合の状態を、湿り蒸気と呼びます。(過冷却状態)
さらに、これをポンプ等で吸引すると、減圧度が加速されコイル手前での
凝縮水の量も増加するような気がします。
(熱動トラップは勿論ですが、フロートトラップでもリークします)
また、強制吸引と真空破壊を同一回路で組込むと、永久運動をします。
この場合(実際の状況を見ないと解かりませんが)
二方弁とトラップ間に真空破壊装置(CVでも可)を設け、その接続を大気開放に
するか、又は回収ポンプ以降の凝縮水本管上取りにて接合(より省エネ)するだけ
で解決する可能性もあります。(回収ポンプ不要)
更に改善したい場合には(低圧の理由は、加湿系統もあった為と想像)
二次側蒸気圧の設定を低圧から 2KG に昇圧する方法もある。
(減圧弁の調整だけ)
この圧力までなら、どのメーカーのコイル(恐らく銅製)でも大丈夫(確認必要)
かと思います。(加湿系統も大丈夫かな)
回収ポンプがどのようなタイプかはわかりませんが、蒸気圧の扱いが理解されて
いない状態での使用にも問題があったようにも思います。
低温(しかも変動)で返ってくる空調機や外調機系統にはこの回収ポンプは
なじまないような気もします。また、集合管があった場合には、それぞれの負荷
も違いますので真空度にもバラツキがでるでしょうから、個別対応が理想かとも
思います。

通行人X氏からの指摘もあり、ボイラーの定義と関連しますが
 監督署扱いのボイラーが著しく少なくなっている(人件費等の経費節減)
 この頃ですが、温水の場合、管系の圧力を操作することにより色々なことが
 出来ます。
 蒸気表を良く理解していればわかりますが(蒸気ボイラーを除くと)
1.一般の温水ボイラー(大気圧で沸点100℃を超えない)
2.真空式ボイラー(温水器) 定義の必要ではないでしょう 対監督署だけです。
  大気圧以下のため(100℃未満) 安全装置として溶解栓(95℃?)
  吸収式冷温水発生機等も同じ扱い
3.高温水ボイラー 
  膨張タンク式  加圧により、沸点を上昇させる
  蒸気ボイラー式 ボイラー内部液面下での強制温水循環
           膨張タンクは液面上部で対応

通行人M(シービスケット)より 公約破りで申し訳ありません。
一部宿題のあったところと、ここに投稿しました。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?  ■名前 : CHAPPY  ■日付 : 04/2/25(水) 20:28  -------------------------------------------------------------------------
   貴重な御意見有難うございます。
自分自身が未熟者以前の者なので、こういう色々な知識を頂ける事は非常に勉強になります。こんなところではお恥ずかしい話ですが、自社の人間はみんな他人事のようにしか考えておりませんので、独学にて理解せざるを得ないのが現状なのです。
つまり、自分の事は自分でやる。他人の事はあいつにやらせておけばいい。
そんな世界なのです。
こんな情けない愚痴はおいといて…

>蒸気減圧弁の出口は、ほぼ断熱変化の為、一次側の温度を保持しています。
>しかしながら、圧力は低下するので、一部が水蒸気中に更に水分となって
>移送される可能性があります。
>この場合の状態を、湿り蒸気と呼びます。(過冷却状態)
  ⇒蒸気減圧弁では 0.35MPa⇒0.11MPaに落としております。
  参考までにこのときの蒸気配管温度は表面温度計にて142.6℃⇒117.6℃

>さらに、これをポンプ等で吸引すると、減圧度が加速されコイル手前での
>凝縮水の量も増加するような気がします。
  ⇒ポンプはドレン回収のみです。
  参考までに現地のフローとしては…減圧弁⇒蒸気ヘッダー⇒電動二方弁(給気温度制御)⇒加熱コイル⇒ドレントラップ⇒ドレン回収ポンプ⇒大気放流

>(熱動トラップは勿論ですが、フロートトラップでもリークします)
  ⇒現場のドレントラップはベローズサーモスタチック式です。いかがですか?

>また、強制吸引と真空破壊を同一回路で組込むと、永久運動をします。
>この場合(実際の状況を見ないと解かりませんが)
>二方弁とトラップ間に真空破壊装置(CVでも可)を設け、その接続を大気開放に
>するか、又は回収ポンプ以降の凝縮水本管上取りにて接合(より省エネ)するだけ
>で解決する可能性もあります。(回収ポンプ不要)

>更に改善したい場合には(低圧の理由は、加湿系統もあった為と想像)
  ⇒蒸気ヘッダーより加湿系統配管あり (加湿蒸気圧はヘッダー二次側にて0.035MPaまで減圧)

>二次側蒸気圧の設定を低圧から 2KG に昇圧する方法もある。
>(減圧弁の調整だけ)
>この圧力までなら、どのメーカーのコイル(恐らく銅製)でも大丈夫(確認必要)
>かと思います。(加湿系統も大丈夫かな)
  ⇒蒸気ヘッダーの仕様が0.1MPaの為、蒸気ヘッダーも全て交換必要となります。

>回収ポンプがどのようなタイプかはわかりませんが、蒸気圧の扱いが理解されて
>いない状態での使用にも問題があったようにも思います。
  ⇒メーカーはTLVと言うのはわかっておりますが、型式等は不明です。

>低温(しかも変動)で返ってくる空調機や外調機系統にはこの回収ポンプは
>なじまないような気もします。また、集合管があった場合には、それぞれの負荷
>も違いますので真空度にもバラツキがでるでしょうから、個別対応が理想かとも
>思います。
  ⇒ドレンは集合管になっております。(空調機6台 再熱コイル25台分)

いかがなものでしょうか?
お手数ですが御回答頂けたら非常に有り難い次第です。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸気圧ってマイナス圧になることあるの?  ■名前 : 通行人M  ■日付 : 04/2/25(水) 22:27  -------------------------------------------------------------------------
   >⇒蒸気減圧弁では 0.35MPa⇒0.11MPaに落としております。
>参考までにこのときの蒸気配管温度は表面温度計にて142.6℃⇒117.6℃
往管とはいえ管内のドレン量が多いので波打っている状態なのでしょう。
その結果として、特殊な模様が現れるのでは?
また、配管施工にも問題があるようにも思います。

>⇒現場のドレントラップはベローズサーモスタチック式です。いかがですか?
>⇒メーカーはTLVと言うのはわかっておりますが、型式等は不明です。
静的熱動トラップは開放状態です。これが集合していることは全体を一つの
回収装置(TLVパワートラップ?)でまかなっているのと同じことになります。
こういうのをグループトラッピングといい、真空度に差のある蒸気還水ライン
では好ましくないことの代表例です。
また、パワートラップであれば、各機器個別に真空破壊(バキュームブレーカー
又は逆止弁)を取付するだけで解決できるかもしれません。
暫定開放とし、確認後 還水ラインに接続がよいように思います。
TLVであれば、メーカーの担当者に実際の現場状況を見てもらい打開策を協議
することが最短・最良です。(親切に指導してくれると思います。)

>⇒蒸気ヘッダーの仕様が0.1MPaの為、蒸気ヘッダーも全て交換必要となります。
強度的(耐圧)には、なんら問題ありません。監督署に相談してみては?
現地で耐圧試験を受ける覚悟があるなら、交換の必要はありません。
正規にやるのなら製缶業者と打合せして下さい。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 御指導頂きありがとうございます。  ■名前 : CHAPPY  ■日付 : 04/2/26(木) 23:28  -------------------------------------------------------------------------
   色々と御指導頂き有難うございます。
今回の件で、だいぶ解決策が見つかったような気がします。
ただ私はメーカーの人間の為、今回のことを検討して設備会社さんにお願いすることしか出来ないので設備屋さんのほうが動いてくれるかどうか、正直言ってわかりません。
それだけは非常に心苦しいのですが、御勘弁願います。
 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:あれ、同業者ですか?  ■名前 : ぱんだ  ■日付 : 04/2/27(金) 20:37  -------------------------------------------------------------------------
   CHAPPYさん、こんばんは。
某エアハンメーカーの ぱんだ です。

>ただ私はメーカーの人間の為…
あれ、私と同業者なんですね?
同じような問題に某現場にて遭遇しました。
熱交換器(コイル)の内部が減肉され、かつ減径していました。
この時の対策は、設備配管側の対処はしてもらえなかったので、
伝熱管の肉厚をあげたコイルを製作し、交換しました。
但し、未交換の系統が順次同様の現象でパンクし続けています。
困ったものです…。

>ただ私はメーカーの人間の為、今回のことを検討して設備会社さんにお願いすることしか出来ないので設備屋さんのほうが動いてくれるかどうか、正直言ってわかりません。
難しいですが、設備屋さんが動かざるを得ない根拠が有れば
最悪今までの費用折半までは出来ると思います。
例えば、伝熱管の強度計算書を出し、強度上は全く問題なく、
完遂による腐食が原因という事が言えればいいかと思います。

>それだけは非常に心苦しいのですが、御勘弁願います。
私も同じくメーカーの人間です。
この場を借りて同じく皆様にご勘弁頂くようお願いいたします。

CHAPPYさんも立場上、(肉体的にも精神的にも)非常にお苦しいと思いますが、
気持ちが負けると、体も負けてきます。
へこたれず、頑張ってください(^_^)
同じくメーカーの人間として、同じ会議室の仲間として応援しています。
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