Page 345 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼設備屋が後輩に伝えたいこと stein 04/5/11(火) 7:47 ┣Re:設備屋が後輩に伝えたいこと 兄やん 04/5/11(火) 20:46 ┣Re:設備屋が後輩に伝えたいこと stein 04/5/29(土) 12:20 ┣Re:設備屋が後輩に伝えたいこと かわすみ 04/5/29(土) 20:23 ┃ ┗Re:設備屋が後輩に伝えたいこと stein 04/5/29(土) 22:32 ┗Re:設備屋が後輩に伝えたいこと stein 04/6/16(水) 8:59 ┗Re:設備屋が後輩に伝えたいこと うどん 04/6/16(水) 21:23 ┗Re:設備屋が後輩に伝えたいこと stein 04/6/17(木) 5:00 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 設備屋が後輩に伝えたいこと ■名前 : stein ■日付 : 04/5/11(火) 7:47 -------------------------------------------------------------------------
「個性のある設備屋になりましょう」 60歳近くになると自分の仕事人生を振り返る機会が増えてきます。がむしゃらに頑張って多くの仕事に携わってきましたが、細部まで覚えている仕事は多くはありません。よく思い出すのは、金額の大きな仕事でなく、自分の技術的アイデアを組み込んだ仕事や苦労をした仕事などでしょうか。そんな仕事はどれも自分の頭をフル回転してやったように思います。 試行錯誤の末に自分のアイデアが設備に組み込まれ、順調に稼働したときの喜びは何ともいえません。最初は単純なアイデア実現でもそれがスタート点になり、設備の機能だけでなく、操作性、レイアウト、省エネ性など、それまであやふやでどうでも良いと思っていたことが、自分の経験・ノウハウに裏づけされた自分なりのポリシーで、だんだんと必然性を持って決められるようになります。その結果、仕事に自分の個性と呼べるものが見えてきます。何でもできるに越したことはありませんが、天才でない限り、限界があります。それよりも自分の得意な分野(小さなテーマでOK)で時間をかけて深く考え、それを仕事に生かす「個性を伸ばす」やり方が設備屋としては、競争力も付きますし、良いように思います。 苦労した仕事では、主に仕事の進め方、報告の仕方、人間関係などを学びます。これは設備屋だけでなく、誰もが苦労する一般的なテーマのように思います。多くのビジネス本と呼ばれるものが出ていますから参考にされ、自分の性格にあった手法を採用されたら良いでしょう。 |
私は「首を突っ込め!」と教えたい。 設備は意匠・構造・電気・管理・・・との取り合いが多く、 博学が要求されるので、なんでも興味を持って、 耳をダンボにしておいて欲しい。 時には「張ったり」も必要だね。 |
【設計書を本気で書きましょう】 このフォーラムには設計計算の質問がよく出てきます。私の年代から見ると、設計計算はもっと重みのあるものだと思っていますが、時代が変わったようです。表題に関して以下の3点を説明させていただきます。 1.説明できるように 設計書は設備屋の作品の一部です。本気で精魂込めて書きましょう。計算式は当然ですが、主柱とする構想やその根拠、準拠する基準などを必ず明記しましょう。また、設計書の内容を施主など外部の人に自信を持って説明できるようにしておきましょう。これからの設備屋にとって説明力は、ますます重要な能力になるでしょう。蛇足ですが、会社に入ってしまうと社内でしか通じない単語や短絡表現を使いがちです。読む人の立場に立って、できるだけ普通の日本語で分かりやすく書くようにしましょう。独立したり、外部投稿の際にも困りません。 2.検算を励行しましょう いくら高等な難しい式を使って設計しても、具体的な計算過程で計算ミスをすれば何の役にも立ちません。検算を習慣付けましょう。私も若いときに恥ずかしい計算ミスをしたことがあります。その後は、仕様書、図面、設計書などのすべての字句、線、数字をマーカーで塗りつぶす確認作業を欠かさないようにしています。 3.優れた設計書の真似をしましょう 世の中には優れた設計書があるようです。大いに真似をしましょう。私も数度見たことがあります。それを見た後、自分の体と頭が凍るような緊張を覚えました。その後、自分の設計方針やその根拠の書き方、設計書の構成などを真似させていただいたことは言うまでもありません。 |
設備の世界は、建築・機械・電気・計装・生物・物理・化学・有機化学・電子・法律・語学・・・・・あらゆる分野を乗せた地球船以上の広大な宇宙なり。 1、多いに勉学せよ。(次元を超越することも、新たに発展する設備学なり) 2、万事に原理原則を突き詰めよ。(マニュアル人間にはなるな) 3、汗をかいて知識を生かせ。(汗は努力なり、現実の物として残せ) 4、世の流れの船頭たれ。(先々を見据えて事にあたれ) 5、天狗になるな!(凡人は、概して、少々の知識がつくとこの病に感染する) 6、技術の世界では、ウソは絶対に通用しない。(張ったりは、瞬間的で後始末大 変なり) 大地に素足で歩く心地よさを満喫出来てこそ、真の技術を全うする道 それは、地位も資格も関係なく汗をかきひたすら歩み進むこと 時には、余りの熱さや、冷たさで飛び跳ねることもあり でも、一人ひたすら歩み続けなければ。 |
含蓄に富むご意見を頂き感謝します。 近頃の会社は、経営の効率化の名の下に人員削減や設備関連業務の外注化を行い、OJT教育もままならない状態です。若い技術者がかわいそうな気がします。我々を育ててくれた技術屋文化も消えていくのでしょうか。 こんなご時世ですから、このサイトで発言することも意味のあることだと思って投稿しております。今後とも宜しく。 |
レスが少ないので、今回で最後とします。ご精読感謝。 【設備屋は自分の才能を発揮できるフィールドです】 設備屋になり始めのころは、技術知識の乏しい設備屋さんを見るとその存在が不思議でしたが、最近はそう思いません。建築関係であれなんであれ、「設備屋の仕事は、社会、個人、企業の適正なニーズに応じた設備を実現すること」です。「設備屋の仕事は技術のみにあらず。設備屋は、やる気と向上心のある人が、才能を発揮できるフィールド」だということです。 話が大きすぎると思われるかもしれません。理由はこうです。設備(機械)文明は、まだ250年の歴史か持たない始まったばかりの文明です。そのうえ、初期の100年は工業のためだけの文明でしたから、人間や環境との関わり方においては、まだまだ未熟です。例えば、日本語には涼しさを表現する言葉がたくさん在りますが、設備の表現ではつい最近まで「温度が低い」だけでした。手持ちの技術が少なかったせいもありますが、こんな調子です。そのうえ、変化を進歩と勘違いしており、経済性偏重も重なって、文明の最初から環境破壊を起こし、大量殺戮兵器を生み出すなど、その弊害が現れています。 設備文化を担う次の世代は、人類のための設備を創り出すために、人間や環境などを中心に置いた広い視野で、これまでの失敗を反省・修復しながら、穏やかに進んでいくべきでしょう。このためには、理系・文系の多様な才能や感性を持った人材が必要になります。日本では高齢化が進んでいますが、高齢者が使えない機器がたくさんあります。高齢の親と生活している小生の実感です。例えば、高齢者用の空調機があっていいと思います。実は、高齢者は寒さよりも暑さに弱いのです。これは、多様な分野の人がきめ細かく知恵を出さないと創り出せません。このようなニーズは、その気になればいくらでも発見できます。 設備技術は、その進歩に伴って細分化され、経済・個人重視の面から非オープン化の傾向が強くなるでしょう。若い人は、できるだけ早く自分の専門分野を決め、関連情報、経験、ノウハウを蓄積して、時代に乗りましょう。公的資格も取りましょう。自信と個性に溢れた設備屋さんになってください。・・・以上 |
はじめまして。設計を始めて7年目になります。ある程度ですが資格も取り、昔の様にわからないことばかりでがむしゃらにという事もなくなり、心に隙が出来たのでしょうか将来の不安を感じめげそうな自分を励ましやっていました。この投稿を拝見し自分に照らし合わせて考えながら、自分が今書いている線一本、文字一字が建物に命を注いでいるという事実に気付きました。自分には設計に対する信念がなかったんです。この単純で一番重要な事を気付くきっかけを与えて頂きありがとうございます。 |
朝、メールBOXを開けたら貴方のレスが入っていました。 真摯なレスを頂き恐縮です。 今日は良い日になりそうです。ありがとうございました。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━