Page 1997 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼上水道本管の洗管と水圧試験 やいも 11/3/13(日) 21:42 ┗Re:上水道本管の洗管と水圧試験 カラスガイ 11/3/16(水) 20:10 ┗Re:上水道本管の洗管と水圧試験 やいも 11/3/16(水) 21:33 ┗Re:上水道本管の洗管と水圧試験 カラスガイ 11/3/17(木) 23:19 ┗Re:上水道本管の洗管と水圧試験 やいも 11/3/20(日) 10:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 上水道本管の洗管と水圧試験 ■名前 : やいも ■日付 : 11/3/13(日) 21:42 -------------------------------------------------------------------------
下水道の設計初心者(経験2年)です。 上水道の話ですが、本管を設置後次のような作業があるようですが、どのような順序で行うのでしょうか? 口径150程度で管の線形がF字の感じです、延長は各々50mくらいです。 各既設管からは、仮設管がつながっています。 1.水圧試験は、どこから水を持ってきてどうやって水圧をかけるのですか? そのとき、両端は栓みたいなものでふさいでいるのですか? 空気はどこから排除するのですか? 2.洗管作業(ピグ出しと言っておられました)とは、どうやるのですか? 上記と同じで水は?排水先は?F字などの配管でも同時に出来るのですか? 3.仮設管から新設管へ戻すとき、宅内への給水も同時に全部つなぎかえるのですか? 水道管の切替作業がまったく分かりません・・・。 宜しくお願いします! |
以下、あくまで当方の水道事業者の場合であることに注意してください。 1.通常既設の配水管との連絡部分に設けられた(設けた)仕切弁から送水します。 もう一方の端部はメカ栓またはメカ帽で止めて、ポリ管等で地上へ出し、ここからエア抜きと水圧試験を行います。 どうしても両端が既設管連絡を行えない場合には仮設管で送水します。この場合は仮設管の経路が設計図書に明記されている場合が殆どです。 2.洗管は管の内径よりやや小さな硬質のピグとやや大きな軟質のピグを予め管内へ挿入しておき(挿入するのは送水する弁がある箇所の直近です)、反対の端部を曲管等を用いて地上まで出し、ポリスリーブ等で排出確認をします。 T字管があったり、口径が異なる場合等複雑な配水管経路の場合にはこれを複数回行います。 その為、どこからどういう順序で送水していくのか、その為の仕切弁が設けてあるか、予め施工計画しておく必要があります。 3.仮設管から本設の配水管へは一栓毎に切替します。 そのため、必ず仮設管と本設管の両方が配水されている時期が発生します。 |
ありがとうございます。 概要は分かりました! で、さらに詳しく教えて下さい! 1.連絡部分の仕切弁とは、直近の弁のことでしょうか? 50mくらい離れていてそこまでに家もあるので、その既設管からは送水不可能でしょうか? もしそこから送水しても、洗管や水圧試験はできませんよね? 2.仮設管も洗管や水圧試験はするのでしょうか? 3.口径が30mm等の小口径でもピグ洗管するのでしょうか? 4.「T字部や口径変更箇所は別ける」ということは、各々必ず継輪が必要となるわけですね? 5.切替え作業の間は仮設管と本設管の両方が配水?ということは、1本の直線の場合は両方片送りになるのですね? 6.下水マンホールを迂回するために、3mくらい布設替する場合でも、洗管・水圧試験はするのですか? 7.水圧試験後、最終的に既設管に接続する一部分は洗管も水圧試験も出来ませんよね? まとまりのない質問となってすいませんが、宜しくお願いします! |
繰り返しますが、あくまで当方の水道事業者の場合です。 1.質問を返すようですが送水不可能な配水管にどうやって配水するのですか?将来的に送水されるような宅地造成地でしょうか?状況が飲み込めません。 仮に50mm以下で設けた仮設のポリエチレン管等を使用して送水してもよっぽどの大口径管でないかぎり洗管は問題なく行うことができます。 水圧試験も同様です。 2.仮設管はポリエチレン管かSUSレンタル仮設配管が主に用いられています。最近はリサイクルの観点から後者が大部分を占めるようです。 どちらにせよ仮設であることもあり、洗管は通水して排泥程度で完了です。 ただし、水圧試験は保持時間が異なるものの、本設管と同じ試験圧力が必要となります。(当事業者では0.75Mpa-3min以上) 3.75mm以下の口径(ダクタイル鋳鉄管以外)の管種でピグによる洗管は行いません。あくまで通水後、末端か中間に設けた排泥弁から排水して完了としています。 4.洗管のことを考慮せずとも、通常の配水管路網であればループする箇所が多いので、ダクタイル鋳鉄管で施工する限りT字管の接合には部分的に継輪が必要になると思います。(K形管であっても挿込寸法の管理等から拝み倒し等による接合は禁じられているはずです) 計画されているのはF字形の線形とのことですが施工順序や仕切弁の配置、送水位置を工夫することで継輪がなくとも施工可能かと思います。 5.両端に仮設取出箇所を2経路以上設けて仮設、本設共に片送りにならないよう計画されている場合もあります。これは設計図書に従います。 また、やむを得ず片送りとなる場合で管路延長が長い場合には末端に排泥弁が設けられる事が多いです。これも設計図書に従います。(当事業者では原則50m以上は末端排泥弁が必須) 6、7.物理的に水圧試験、洗管作業が困難な場合ですが、水圧試験の代わりに通水時監督職員が立会いを行って埋戻す前に目視にて漏水等がないことを確認します。 また、ピグ洗管も行いませんが、既設管連絡や部分的な敷設替の場合は断水を伴う作業になることが多いので、この場合も監督職員が立会いを行って排泥とエア抜作業を行います。 |
ありがとうございます! すごく勉強になりました! また疑問点が出たらお願いします! |
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