Page 1079 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼エア配管の流量について シロクマ 05/8/8(月) 17:04 ┣Re:エア配管の流量について noa 05/8/9(火) 12:19 ┣Re:エア配管の流量について NoFi 05/8/10(水) 14:49 ┗Re:エア配管の流量について stein 05/8/10(水) 20:19 ┗Re:エア配管の流量について・・・補足 stein 05/8/13(土) 15:15 ─────────────────────────────────────── ■題名 : エア配管の流量について ■名前 : シロクマ ■日付 : 05/8/8(月) 17:04 -------------------------------------------------------------------------
今通ってる現場の施主さんから既設のエア配管(ステンレス鋼管65A)で流量 7000L/minでるか?と質問をうけたのですが、計算方法がわかりません。 どうか教えて下さい。宜しくお願いします。 |
noaです。 情報が少なすぎませんか? >計算方法がわかりません。 何を求めたいのでしょう? 7000L/minのエアを流して配管が大丈夫かというのを知りたいのですか? |
参考までに エアー供給量 420m3/Hr エアー供給圧4.0Kg/cm2 (ゲージ圧) 配管長 100m 配管サイズ65A(SGP) 以上条件にて計算 流速 6.62m/s 終圧 3.97Kg/cm2 正解かどうかはわかりません? |
元工場設備屋です。 ぶっきらぼうに答えれば、どんな流量でも流すことは可能です。 但し、必要入口圧力を確保するという条件が付きますが!。 さて、エアーは気体(圧縮性流体)ですから、 温度・圧力が変われば密度そして流速が変わり、流れの様子も大分異なります。 従って、気体流量を表す場合は、その温度・圧力を明記する必要がありますね。 問題にしているエアーは 空調エアー(ほぼ大気圧の冷・温エアーなど)でしょうか? コンプレッサーで作られた圧縮(高圧)エアーでしょうか? 空調エアーであれば、配管流れは通常のダルシーワイズバッハ式で扱えます。 建築設備又は流体工学の教科書に載っています。確認してください。 圧縮エアーであれば、先に述べた圧縮性を正しく考慮する必要が在りますね。 また、流れを等温流れと見るか、断熱流れと見るかで計算式は違ってきます。 実際の流れはどちらかというと断熱流れに近いのですが、式が複雑になるので ここでは、等温流れの計算式を紹介します。 入口・出口の圧力をp1、p2、入口流速・密度をV1、ρ1、 気体定数をR・・・乾燥気体の場合はR=287.1J/kgK 気体絶対温度をT、管の直径・長さをD、L、平均管摩擦係数をλとすると 次式が成立します。単位はSIです。 p1^2−p2^2=[(V1^2)(ρ1^2)(RTλL/D)][1−(2D/λL)Log(p1/p2)] 流れ条件を、慣用流速の範囲で、管径Dに比べて管長Lが十分大きく、 圧力損失がそれ程大きくないと仮定すれば、右辺の対数項は省略できますね。 |
>実際の流れはどちらかというと断熱流れに近いのですが、式が複雑になるので >ここでは、等温流れの計算式を紹介します。 >入口・出口の圧力をp1、p2、入口流速・密度をV1、ρ1、 >気体定数をR・・・乾燥気体の場合はR=287.1J/kgK >気体絶対温度をT、管の直径・長さをD、L、平均管摩擦係数をλとすると >次式が成立します。単位はSIです。 圧力は絶対圧を用います。また、乾燥気体→乾燥空気に訂正です。 管摩擦係数λは、レイノルズ数Rと管内面粗さで決まります。 気体の粘性係数をμとすると R=ρVD/μ です。 このレイノルズ数Rを少し調べてみましょう。 式の分子は、管径Dが一定であればρVも質量保存則(又は連続の式)で一定になり 管内で圧力変化があっても、管のすべての点で同じです。 式分母の粘性係数μは温度には敏感ですが、圧力には殆ど影響されません。 例えば、常温エアーの1気圧当りのμ上昇率は0.1%以下です。よって、等温流れであれば、 式分母も管内で圧力変化があっても、管のすべての点で変わらないと見ていい訳です。 従って、管入口での気体データ(圧力、温度、流速)等が与えられていれば、 それを基にその管での正確なλが計算できます。・・・λはおおよそ0.02です。 実務技術者として見ると、これは理想気体等温流れの持つ有用な性質ですね。 |
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