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 ▼加湿方式  のん 07/3/9(金) 20:39
   ┣Re:加湿方式  戦慄の貴公子 07/3/9(金) 23:10
   ┣Re:加湿方式(←補足回答)  戦慄の貴公子 07/3/9(金) 23:51
   ┗Re:加湿方式  やま 07/3/10(土) 14:02

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 ■題名 : 加湿方式
 ■名前 : のん
 ■日付 : 07/3/9(金) 20:39
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   素朴な疑問です.
蒸気加湿の場合、なぜ640kcal/kgの傾きで加湿されるのですか?

文献を読んでもなぜそうなるかがわかりません.


各加湿方式と,この熱水分比の理論的な説明ができません.
どうかご教授の程お願い致します.

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:加湿方式  ■名前 : 戦慄の貴公子  ■日付 : 07/3/9(金) 23:10  -------------------------------------------------------------------------
   >素朴な疑問です.
>蒸気加湿の場合、なぜ640kcal/kgの傾きで加湿されるのですか?
>
>文献を読んでもなぜそうなるかがわかりません.
>
>
>各加湿方式と,この熱水分比の理論的な説明ができません.
>どうかご教授の程お願い致します.

戦慄の貴公子です。

熱水分比 u=h2-h1/x2-x1=hL

 ここが重要で 加湿装置のエンタルピー変化量と絶対湿度の変化量の比率です。

  (熱平衡:hと物質平衡:xで導かれます)

 したがって 蒸気で加湿する場合 1kg当り 640kcal熱を発するとして理解すれ ば良いと思います。 (実験の結果から導かれている ”定数”と理解すればよ いと思いますよ!)


 たとえば 空気の定圧比熱 0.24kcal/kg・℃ も同じく 一定の圧力下として考 慮して通常使用しています。 (空気1kgを1℃上げるのに必要な熱量です)
 したがって 1m3だと密度(1.2kg/m3)のため0.29kcal必要となります。
 この0.29はよく使用してますよね(従来単位で) これは導かれた定数です。


 お客に説明時は、分かりやすく 加湿(蒸気)1kgあたりの発熱量ということで
 説明すれば良いと思います。


 理論的に理解したいのであれば、詳しくは、熱力学の本に掲載していると思いま す。 (便覧にもあると思いますよ) ご参考まで

 by 戦慄の貴公子

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:加湿方式(←補足回答)  ■名前 : 戦慄の貴公子  ■日付 : 07/3/9(金) 23:51  -------------------------------------------------------------------------
   >素朴な疑問です.
>蒸気加湿の場合、なぜ640kcal/kgの傾きで加湿されるのですか?
>
>文献を読んでもなぜそうなるかがわかりません.
>
>
>各加湿方式と,この熱水分比の理論的な説明ができません.
>どうかご教授の程お願い致します.


戦慄の貴公子です

さきほどの説明不足に 補足します。

熱水分比 640kcal/kg →日本機会学会蒸気表抜粋 1968によると
     比エンタルピーのうち 蒸気 100℃の乾き飽和蒸気です。
     (水分のない状態での熱量です。したがって 蒸気加湿 1kgあたりの
      発熱量というのはあやまりで、勾配の定数と説明したほうが妥当)

     100℃の蒸気が実際発熱する場合 蒸発潜熱(与える熱量)は
     539.06kcal/kgです。
      (飽和水 100kcal/kgを引いた値となっています)

      
   以上です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:加湿方式  ■名前 : やま  ■日付 : 07/3/10(土) 14:02  -------------------------------------------------------------------------
   >蒸気加湿の場合、なぜ640kcal/kgの傾きで加湿されるのですか?
5℃の水加湿の場合5kcal/kgの傾きで加湿される事はお分かりですか?
これは5℃の水1kgの保有熱量が5kcalだからですね。湿度は上がる
けれど温度が下がるのは5℃の水が空気中に蒸発するとき周りの空気
から蒸発潜熱を奪って蒸発するため、空気としては奪われた蒸発潜熱
に相当する分だけ温度が下がる訳です。その反面絶対湿度は増加し、
トータルで5℃の水1kg分の熱量5kcalだけエンタルピが増加します。
これと同じで、100℃の飽和蒸気は1kg当たり640kcalの熱を保有して
いますから、誤解を恐れず言いますと640℃の水加湿を行うのと同じ
と考えれば熱水分比の傾きが理解できるのでは無いでしょうか。
ただ水の場合と違うところは蒸気は既に蒸発して気体になった状態で
外から入ってきますので、周りの空気から熱を奪う事(必要)があり
ません。逆に1kg当たり100kcal(正しくは100-室温)の顕熱を持って
いますのでその熱を周りの空気に与えて、空気の温度は少し上がります。
乾球温度の線より右に傾いて上がるのはそのためです。

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