Page 1600 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼配管診断後の余命寿命算出方法は? manji 07/4/20(金) 19:09 ┣Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? ada 07/4/20(金) 20:59 ┃ ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? manji 07/4/24(火) 19:09 ┣Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? 鉄人60号 07/4/20(金) 21:55 ┃ ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? 鉄人60号 07/4/22(日) 15:51 ┃ ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? manji 07/4/24(火) 19:30 ┃ ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? 鉄人60号 07/4/24(火) 21:01 ┃ ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? manji 07/4/25(水) 19:40 ┣Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? おっちゃん 07/4/21(土) 7:15 ┃ ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? manji 07/4/24(火) 19:37 ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? なかしん 07/4/22(日) 20:07 ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? manji 07/4/24(火) 19:44 ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? なかしん 07/4/24(火) 20:09 ┗Re:配管診断後の余命寿命算出方法は? manji 07/4/25(水) 19:48 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 配管診断後の余命寿命算出方法は? ■名前 : manji ■日付 : 07/4/20(金) 19:09 -------------------------------------------------------------------------
はじめまして。 客先より配管更新の為に既存配管の余命寿命を調べてほしいとの依頼があり 下記の要領で測定を行ないました。 排水配管については500mm程度切り取り半割して酸洗いをした後 残存肉厚を測定しました。 給水配管については継ぎ手を含む部分をレントゲン撮影をした後 残存肉厚を測定しました。 例えば、排水配管(雑排水)SGP65A 公称肉厚4.2mmについて(極端に表現します) 経過年数20年、残存肉厚2.2mmとした場合 20年で2mmの減肉なので(1年で0.1mmづつ減肉しているとして)、余命寿命を 22年とするのが妥当な考え方なのでしょうか? 最低肉厚を仮に1mmとした場合、余命寿命は12年となり結果が随分と 違ってしまいます。 最低肉厚や余命寿命について明記している文献を探したのですが、見つける 事が出来ず困っています。 また、給水配管のネジ部についてもどう評価していいかわかりません。 上記条件で評価するいい方法を教えて下さい。 宜しくお願い致します。 |
>例えば、排水配管(雑排水)SGP65A 公称肉厚4.2mmについて(極端に表現します) >経過年数20年、残存肉厚2.2mmとした場合 >20年で2mmの減肉なので(1年で0.1mmづつ減肉しているとして)、余命寿命を >22年とするのが妥当な考え方なのでしょうか? 余寿命というより、1年後に破断する確率が何%、5年後が何%、10年後が何%という ように表現したほうが良いかもしれないですね。 「確率論的破壊力学」で検索するといくつか出てきます。解析はコンピュータで 計算させているみたいです。計算を代行してくれるサービスも有る様なので 問い合わせて見てはいかがでしょうか? |
>余寿命というより、1年後に破断する確率が何%、5年後が何%、10年後が何%という >ように表現したほうが良いかもしれないですね。 > >「確率論的破壊力学」で検索するといくつか出てきます。解析はコンピュータで >計算させているみたいです。計算を代行してくれるサービスも有る様なので >問い合わせて見てはいかがでしょうか? 検索してみましたが、非常に高度な解析(原子炉等に採用されているように)で 今回客先より求められているものとは少し違うようでした。 もう少し、直感的に(素人でも理解できるような)判断できる方法を求めている ようです。 しかしながら、こういった考え方、解析方法があるということを知り大変勉強に なりました。 返信が遅れてしまいすみません。 |
元工場設備屋です。 全くの専門外ですが、ひとこと。 最低肉厚は、その部分に加わる負荷(軸応力、せん断応力、曲げ応力等)に耐える 最小許容厚さでしょうね。当然場所によって異なると思います。 第12版空気調和・衛生工学便覧5に「第10編第4章:診断と改修」が載っています。 それによると、配管診断の目安として、残存肉厚50%前後で即時改修となっています。 残存肉厚が50%以上の場合は、肉厚減少速度がリニアとして計算するようです。 確認してください。 |
前レスの追記・修正です。 >最低肉厚は、その部分に加わる負荷(軸応力、せん断応力、曲げ応力等)に耐える >最小許容厚さでしょうね。当然場所によって異なると思います。 > >第12版空気調和・衛生工学便覧5に「第10編第4章:診断と改修」が載っています。 >それによると、配管診断の目安として、残存肉厚50%前後で即時改修となっています。 便覧に載っていましたので、安易にレスしましたが、よく考えてみると、 拙レスの前段に書いたことが考慮されている一理ある便法だと思います。 圧力容器などの構造計算では、常温の場合、強度の安全率を4程度にとります。 例えば、圧延鋼材の許容引張応力は、鋼材の引張強さの1/4です。 引張応力などはおおよそ管肉厚に反比例します。 管肉厚が50%に減少すると応力は2倍になりますから、その時点での安全率は2になります。 後は現場実績としてどうなのかということでしょうが、 肉厚減少の不均一さやそれに起因する応力集中等を勘案すると 50%減がおおよそ許せる限界かなという気もします。 >残存肉厚が50%以上の場合は、肉厚減少速度がリニアとして計算するようです。 これは、肉厚減少傾向が時間的にリニア(あるいは肉厚減少速度が変わらない)として・・ に訂正します。 |
>>最低肉厚は、その部分に加わる負荷(軸応力、せん断応力、曲げ応力等)に耐える >>最小許容厚さでしょうね。当然場所によって異なると思います。 >> >>第12版空気調和・衛生工学便覧5に「第10編第4章:診断と改修」が載っています。 >>それによると、配管診断の目安として、残存肉厚50%前後で即時改修となっています。 残存肉厚から改修の時期を判断するひとつの考え方として非常に参考になりました。 >圧力容器などの構造計算では、常温の場合、強度の安全率を4程度にとります。 >例えば、圧延鋼材の許容引張応力は、鋼材の引張強さの1/4です。 >引張応力などはおおよそ管肉厚に反比例します。 >管肉厚が50%に減少すると応力は2倍になりますから、その時点での安全率は2になります。 >後は現場実績としてどうなのかということでしょうが、 >肉厚減少の不均一さやそれに起因する応力集中等を勘案すると >50%減がおおよそ許せる限界かなという気もします。 私も暫定的に残存肉厚50%を目安として考えていたので、上記の考え方に 共感しました。 >>残存肉厚が50%以上の場合は、肉厚減少速度がリニアとして計算するようです。 > >これは、肉厚減少傾向が時間的にリニア(あるいは肉厚減少速度が変わらない)として・・に訂正します。 確かに私も、腐食は施工当初から一定に進んでいる訳ではなくある時点から 加速度的に進行していくので、経過年数と肉厚減少速度が単純に比例するとは 考えにくいと思っていましたが暫定的に判断する材料としてベターだと 考えています。 ありがとうございました。 返信が遅れてすみませんでした。 |
>>これは、肉厚減少傾向が時間的にリニア(あるいは肉厚減少速度が変わらない)として・・に訂正します。 > >確かに私も、腐食は施工当初から一定に進んでいる訳ではなくある時点から >加速度的に進行していくので、経過年数と肉厚減少速度が単純に比例するとは >考えにくいと思っていましたが暫定的に判断する材料としてベターだと >考えています。 ここはちょっと違うと思います。 腐食速度は最初大きいですが時間と共に小さくなりある時期からは一定値になるようです。 こんな情報がありました。海水中のデータが分りやすいと思います。 http://www.kn-galva.co.jp/galva_durability.html 磨耗による減肉厚現象も、これと同じ傾向があるようです。 これらの事実から、 実績減肉厚と経年数から平均減肉厚速度を算出し、 それを用いて余寿命を算定しても、結果として安全サイドになり、 実務式として使えるのだと愚考いたします。 |
>>>これは、肉厚減少傾向が時間的にリニア(あるいは肉厚減少速度が変わらない)として・・に訂正します。 >> >>確かに私も、腐食は施工当初から一定に進んでいる訳ではなくある時点から >>加速度的に進行していくので、経過年数と肉厚減少速度が単純に比例するとは >>考えにくいと思っていましたが暫定的に判断する材料としてベターだと >>考えています。 > >ここはちょっと違うと思います。 >腐食速度は最初大きいですが時間と共に小さくなりある時期からは一定値になるようです。 >こんな情報がありました。海水中のデータが分りやすいと思います。 >http://www.kn-galva.co.jp/galva_durability.html >磨耗による減肉厚現象も、これと同じ傾向があるようです。 >これらの事実から、 >実績減肉厚と経年数から平均減肉厚速度を算出し、 >それを用いて余寿命を算定しても、結果として安全サイドになり、 >実務式として使えるのだと愚考いたします。 鉄人60号さん・・・ 私の考え方は完全に間違っていました。 情報も大変参考になりました。 的確な御指摘、本当にありがとうございます。 |
>また、給水配管のネジ部についてもどう評価していいかわかりません。 実際には施工時のねじ精度によっても変わりますが、 JIS B 0203(管用テーパーねじ)に 基準径の位置についての記載があります。 配管のねじ部診断の際はこの値を使用していたはずです。 |
>>また、給水配管のネジ部についてもどう評価していいかわかりません。 >実際には施工時のねじ精度によっても変わりますが、 > >JIS B 0203(管用テーパーねじ)に >基準径の位置についての記載があります。 >配管のねじ部診断の際はこの値を使用していたはずです。 上記資料入手しました。 確かにねじ精度によって少々違ってくるかもしれませんが、参考値として 引用してみようと思います。 ありがとうございました。 返信が遅れてすみませんでした。 |
はじめまして。manjiさん まじめな話は他の方がおられるので、別の観点から・・・・・・ ジョークとして書かせてください。お願いいたします。 >客先より配管更新の為に既存配管の余命寿命を調べてほしいとの依頼があり >下記の要領で測定を行ないました。 人間ドックに入り、レントゲンや細胞組織を取り検査、血圧の検査をして 私の余命はどれくらいですか?と先生に聞きました。 ガンではないですね。やや血管にコレステロールが溜まっています。 余命あと1年ですか? 3ヶ月ですか? 人間の死亡率は100%です。 人間の死亡率は、バスタブ曲線と言われるそうです。 小学生を人間ドックに入れ判断はできないように。 完全なる疾患があれば別ですが。 さて、あなたの血管年齢は?。しかし事故の確率も入れないと寿命は言い切れ ないのでしょうね。世間話はここまでで・・・・ 参考図書として、 「建築設備更新マニアル」技術書院 「建築設備の再生産」技術書院 配管余命の標準化式があります。参考まで |
>はじめまして。manjiさん > >まじめな話は他の方がおられるので、別の観点から・・・・・・ >ジョークとして書かせてください。お願いいたします。 > >>客先より配管更新の為に既存配管の余命寿命を調べてほしいとの依頼があり >>下記の要領で測定を行ないました。 > >人間ドックに入り、レントゲンや細胞組織を取り検査、血圧の検査をして >私の余命はどれくらいですか?と先生に聞きました。 >ガンではないですね。やや血管にコレステロールが溜まっています。 >余命あと1年ですか? 3ヶ月ですか? >人間の死亡率は100%です。 > >人間の死亡率は、バスタブ曲線と言われるそうです。 >小学生を人間ドックに入れ判断はできないように。 >完全なる疾患があれば別ですが。 >さて、あなたの血管年齢は?。しかし事故の確率も入れないと寿命は言い切れ >ないのでしょうね。世間話はここまでで・・・・ 本当にそう思います。 『この配管は余命10年以上です』と報告した配管が明日にでも漏水するかも しれないし、その逆もあると思います。 ましてや、配管の全部を見ているわけではなく代表ポイントの測定をしている からなおさらです。 >参考図書として、 >「建築設備更新マニアル」技術書院 >「建築設備の再生産」技術書院 >配管余命の標準化式があります。参考まで 配管余命の標準化式・・・非常に興味があります。 すぐに調べてみます。 ありがとうございました。 |
こんにちは。manjiさん 訂正があります。 >>参考図書として、 >>「建築設備更新マニアル」技術書院 「建築設備更新マニュアル」 ↑ュが抜けていました。 >>「建築設備の再生産」技術書院 >>配管余命の標準化式があります。参考まで ↑標準化されたものはないが、比較的よく使用される算定式 と訂正いたします。ごめんなさい。 このサイトの専門書店の中で「設備配管の診断・改修実務」という のも気になりますね。私は読んでいませんが。 読まれることを推奨いたします。 |
なかしんさん。 大変丁寧な返信、ありがとうございます。 別現場で新たに診断を行ないたいと要望があり、診断方法は未確定ですが 下記参考図書は探して一読してみようと思います。 >こんにちは。manjiさん >訂正があります。 >>>参考図書として、 >>>「建築設備更新マニアル」技術書院 >「建築設備更新マニュアル」 > ↑ュが抜けていました。 > >>>「建築設備の再生産」技術書院 >>>配管余命の標準化式があります。参考まで > ↑標準化されたものはないが、比較的よく使用される算定式 > >と訂正いたします。ごめんなさい。 > >このサイトの専門書店の中で「設備配管の診断・改修実務」という >のも気になりますね。私は読んでいませんが。 > >読まれることを推奨いたします。 |
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