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 ▼蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?  PX546 08/8/28(木) 22:15
   ┗Re:蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?  masa 08/8/29(金) 0:00
      ┗Re:蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?  PX546 08/8/29(金) 22:26
         ┗Re:蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?  鉄人60号 08/9/1(月) 13:03

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 ■題名 : 蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?
 ■名前 : PX546
 ■日付 : 08/8/28(木) 22:15
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   教育機関で建築(主に構造)を教える傍ら空調も担当しています。

いつも質問ばかりで情けないのですが、空調負荷計算で隙間風や外気の潜熱負荷を計算する際に水蒸気の蒸発潜熱に2500kJ/kgを用いますが根拠がわかりません。蒸気表によれば0℃で0.6112kPaの飽和圧力の時の値に該当するのですが、温度、圧力ともに通常の湿り空気の状態からかけ離れているので更に頭が混乱しています。そういうものだと割り切ってしまえばそれまでなのですが・・・

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?  ■名前 : masa  ■日付 : 08/8/29(金) 0:00  -------------------------------------------------------------------------
   非常に説明が難しいですが、0.6112kPaは、0℃の場合の飽和水蒸気圧を表していて、この圧力以上の水蒸気は過飽和状態になり不安定になる事を表しています。
0℃の空気中では、水蒸気分圧がこの値以上の場合は、飽和度が100%ですので、これ以上加湿できなくなります。(分圧ですので、気圧より低くなります)
つぎに、なぜ蒸発潜熱として、0℃の値を用いるかですが、空気中の水蒸気は、水蒸気になる際にそれぞれの温度条件に応じた蒸発潜熱を奪っていますが、何℃で蒸発したかは、区別できません。 したがって、計算上はすべて0℃で蒸発したと仮定して、2500kJ/kgで計算を行います。(たとえ話ですので、厳密な説明ではありません)
ある意味、そのようなものだと憶えてもらう方が簡単かもしれません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?  ■名前 : PX546  ■日付 : 08/8/29(金) 22:26  -------------------------------------------------------------------------
   ありがとうございます。つまり何故0℃が基準になっているかはともかく、0℃の飽和空気の水蒸気分圧が0.6112kPaになると考えておけば良いということですね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re:蒸発潜熱は何故2500kJ/kg?  ■名前 : 鉄人60号  ■日付 : 08/9/1(月) 13:03  -------------------------------------------------------------------------
   空気調和が専門ではありませんがひと言。

空気調和操作は殆どが等圧変化で行われますから、
熱の出入量は、操作前後の状態のエンタルピ値の差で計算できます。
そのエンタルピ値の基準温度は何℃でもいいと思うのですが、
空気調和分野では、0℃を基準としているようです。
このため、水の蒸発潜熱が0℃における2501KJ/kgになっているのだと思います。
非定常な計算をする場合などは、0℃基準が便利でしょうね。

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