Page 2013 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼クリーンルーム 室圧の算出方法に関して レイノルズ 08/11/6(木) 20:36 ┣Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して u7 08/11/6(木) 23:00 ┃ ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して レイノルズ 08/11/7(金) 19:33 ┣Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して masa 08/11/7(金) 1:36 ┃ ┣Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して かあ母さん 08/11/7(金) 8:40 ┃ ┃ ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して masa 08/11/8(土) 15:43 ┃ ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して レイノルズ 08/11/7(金) 19:48 ┣Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して 設計初心者 08/11/7(金) 16:01 ┃ ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して レイノルズ 08/11/7(金) 19:47 ┣Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して こてつ 08/11/7(金) 21:38 ┃ ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して レイノルズ 08/11/8(土) 2:51 ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して レイノルズ 08/11/8(土) 3:07 ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して イワン 08/11/11(火) 15:39 ┗Re:クリーンルーム 室圧の算出方法に関して レイノルズ 08/11/14(金) 9:57 ─────────────────────────────────────── ■題名 : クリーンルーム 室圧の算出方法に関して ■名前 : レイノルズ ■日付 : 08/11/6(木) 20:36 -------------------------------------------------------------------------
はじめまして、レイノルズと申します。 私の会社では、クリーンルームの設計施工をしており、私はクリーンルームの施工を主として担当おります。 この度、施工ではなく設計を任されたのですがクリーンルームの室圧の算出方法が分かりません。 実際は小さな部屋が連なったルームなのですが、ここではややこしいので一つの小さなルームとします。 このルームの設計概要を下記とします。 ルームの構造…クリーンルーム用断熱パネル プレハブ構造 ルームの大きさ…W 2m × D 2m × H 2.4m エアーフロー概要…給気 :ファン付HEPAフィルターユニット×1台 リターン:グリル付リターンBOX×1台 ※外気以外の風量をそのまま循環させる。 外気 :外気取り入れ用の送風機によって、強制的に FFUの中に導入する。 ※取り入れた外気は排気グリルから自然放出させる。 この時、ルームの室圧を20Paに保つためには(若干の脈動はあってOK)、外気を何㎥/min導入すれば良いのか・・・ 市販の設計マニュアル本を見ると、ベルヌーイの定理から導き出された式が 載っており、 P=γ・V・V/2・g γ…空気の比重 V…開口を通過するエアーの風速 g…9.8 とありますが、経験上はこの式に当てはまる状態になったことが有りません。 実際、グリルの通過風速は微々たるものなのに、差圧計で室圧を見ると20Pa確保されていたり・・・ これは、クリーンルームパネルが実は密閉性が無く、他から漏れているということなのでしょうか? それとも資料が間違っているのか・・・ 重ねての質問、恐縮ですが、もし上記の部屋の横に隣接してクリーンルームが 有った場合、 つまり上記の外気が隣のルームを経由して、となりのルームにある排気グリルから放出される(当然、この部屋にも外気が導入されている。)場合には、一つ目の部屋から外気が抜けるのを隣の部屋の圧力が邪魔してしまうため、上記の式はそのままでは使えないのではないのでは・・・? という疑問もあります。 回りくどい質問の仕方で、分かりづらいかと存じますが同じような疑問を持たれた方、この問題を解決された方がいらっしゃいましたら、アドバイス願います。 何卒宜しくお願い申し上げます。 |
>P=γ・V・V/2・g まず、Paで話をされていて、この式がでてくる理由がわかりません。 Paであれば、gは不要です。 単位系を間違えているなんていうオチはないですよね? また、躯体の隙間量を無視して計算しても差圧は合うはずもないですので、その計算式だけでどうこうしようと思うのが無理です。 |
u7さんへ ご返答有難う御座います。 この計算式の答えの単位がmmAqであることは分かっていますよ。 現在の差圧表示はPaで行うので、そう表現しただけです。 文献に記載されていた式をあえてそのまま記したのが、 ややこしかったでしょうか。 躯体の隙間量が差圧の計算に必要だとした場合、私が資料で見た式だけでは 設計の約に立たないということですよね。 しかし、クリーンルームパネルメーカーが自社のパネルの隙間量を謳うはずが ない。まして、施工具合によって変わるもの・・・ そうなれば、みなさんは何を基に設計しているのか?? それが、知りたいのです。 |
理論式は、単純開口の動圧を計算しているだけなので、開口形状による形態損失を考慮していないので、実態とは合いません。(ただし、形態損失はかならず1以上になるので、開口の圧力損失はかならず計算値以上となります) 2室経由の場合は、最終排出室の排出先の静圧が、給気室の給気ファンの空気取入口の静圧と等しければ、最終排出室の排出先との差圧及び、給気室の空気取入口との差圧が等しく20Paであれば、2室の間の開口部は、圧力損失を0にする必要があります。(実務的には、開口部の通過風速を0.5m/s以下で設定すれば問題無いでしょう) なお、給気室から、最終排出室へかならず空気を流動させる為には、最終排出室の給気ファンより、給気室の給気ファンの静圧を大きくする必要があります。(給気室の圧力を最終排出室より大きくする必要があります) |
私も疑問に思ったので教えてください。 給気と排気の風量は同じで静圧だけを替えればよいのですか? |
あくまでも、理論的な計算ですが、A室(給気室)、B室(最終排気口設置室)の圧力バランスで、室内・室外差圧が決定されます。 室外(給気ファンの吸込口・最終排気口の排出先)圧力をゲージ圧力で0(大気圧)と考えると。 最終排気口の圧力損失=必要室内・室外差圧 最終排気口の排出風量=A室・B室の給気風量の合算 A室からB室への空気流入=A室の給気量 A室・B室の差圧≒0Pa(若干の差圧は必要) A室の給気ファンの静圧=A室の必要室内・室外差圧+A室の給気ダクト・吹出口の圧力損失+A室・B室の差圧 B室の給気ファンの静圧=B室の必要室内・室外差圧+B室の給気ダクト・吹出口の圧力損失 したがって、A室の給気ファンの静圧は、A室・B室の必要室内・室外差圧が等しいなら、B室の給気ファン静圧+(A室の給気ダクト・吹出口の圧力損失−B室の給気ダクト・吹出口の圧力損失)+A室・B室の差圧となります。 なお、この場合は、給気ファンの連合運転となるので、A室・B室の差圧を大きくとると必要風量が出ない場合があるので、差圧は可能な限り小さくとる必要があります。 実務的には、A室・B室の室外への開口を厳密に計算しなければいけません。(すきま面積及び形状損失等を厳密に計算しないと必要な差圧が確保できません) また、開口の形状損失を厳密に計算する必要があります。 |
masaさんへ ご返答有難う御座いました。 む、難しいですね…。 少し理解する時間を下さい。 |
私がクリーンルームを設計したときには クリフ(株)さんの微圧調整ダンパーを使用しました。 外気量は中で作業する人数から必要外気量を求め、 その外気量に見合った微圧調整ダンパーを選定しました。 また、局所排気装置が設置された部屋でしたので 排気が可変する為、室内圧を圧力センサで測定し 給気送風機のINVを室内圧力が20Paになるように 制御をかけました。 また、給気送風機の静圧がダクトの圧損等と 同様に制御したい室内圧力分見ておかなければならないと思います。 参考になれば幸いです。 |
設計初心者さんへ ご返答有難うございます。 おっしゃるとおり、微差圧ダンパーやインバーターで制御するのが一番 確実ですよね。 それは分かってはいるんですよー。 ただ気になっているのが、ダンパーや自動制御に頼らずに理論値だけでどこまで 望む室圧値に近づけるのか・・・ ひいては、クリーンルームの設計資料に載っている「あの式」は、どこまで 信用できるのか、載せてる意味があるのか、が知りたいのです。 もし、あくまで理論にすぎないという結論なのであれば、 皆さんはどうやって設計しているのか、これが最も気になります。 |
このような論文がありました。じっくり読んでみて下さい。 http://www.toda.co.jp/lucubration/pdf/p393.pdf クリーンルームで室圧制御なしというのは考えにくいですし、本の式が疑問であれば、最初からそのように書いていただかないと。 クリーンルームの例(?)をあげて、解決方法を聞くなどあまりよい趣味ではありませんね。 |
こてつさんへ ご返答有難う御座います。 確かに私の質問の仕方に問題がありますね。 自分で読み返しても、本当に知りたい部分が理解しづらいです。 クリーンルームの例を挙げたのは、私が読んだ資料に載っていた内容を 具体的に書いたほうが悩んでいる内容が皆さんに理解してもらいやすいか と思ってのことだったのですが、余計にややこしくなってしまっていますよね。 例を挙げたのが全く意味を成していません・・・。 どういったら良いのか・・・ 「実際のグリル通過風速値を式に当てはめてみたら、違う値になってしまった。 この式だけで室圧設計できるように書いてある本の内容が間違っているのか、 それとも気密があると信じていたクリーンルームパネルに実は隙間があって、 その実際には調査しようのない隙間の分の風量を仮に計算式に代入できた としたら理論式通りの結果になるのか、どちらが正しいのか分からない。 もし、後者で有った場合には、みなさんは隙間の分をどう考慮して設計 していらっしゃるのか、を教えていただきたい。」 結局ややこしい質問の仕方しかできませんが、聞きたかったことは上記です。 まずは、ご紹介いただいた論文に目を通してみます。 有難う御座いました。 |
ご返答いただいた皆様へ ご返答誠に有難う御座いました。 皆様からのご返答内容と、こてつ様からの率直なご意見から、 私の質問の仕方が非常に伝わりにくいものであると反省いたしました。 何分、表現が下手でやはり理解しづらい内容となっているかも知れませんが、 質問を書き直しますので、再度ご教授いただけませんでしょうか。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。 (下記は、こてつ様へのレスと同じ内容でございます。) 「実際のグリル通過風速値をある資料でみた室圧計算式に当てはめてみたら、 計算で出た室圧値が実際に室圧計に表示されている値と違う値になってしまった。 この原因が、 1、この式だけで室圧設計できるように書いてある本の内容が間違っている。 (ベルヌーイの定理の式) 2、気密があると信じていたクリーンルームパネルに実は隙間があって、 その実際には調査しようのない隙間の分の風量を仮に計算式に代入できた としたら理論式通りの結果になる。 上記のどちらが正しいのか分からない。 もし、後者で有った場合には、みなさんは隙間の分をどう考慮して設計 していらっしゃるのか、を教えていただきたい。」 まだ、内容足らずかもしれませんが、ご協力お願い致します。 |
少し論点がずれてしまうかもしれませんが,私が理解してる範囲では, 給気風量と排気風量の差 = リーク風量Q [m3/h] と,リーク面積A[m2]から リーク風速V[m/s]=Q/A/3600 となり, 差圧P = ρ・vv/2 であると思います. 参考文献:[Quantitative Multistage Pressurization in Controllde and Critical Environments」,ASHRAE 2004 Wei Sum 通常は,リーク面積など分からないので計算しようがないのですが, 過去ログにも 20Paだと 経験的に リーク風量を 換気回数 0.5〜2回/h とするなどの記載があったような気がします. |
イワンさん ご回答有難う御座いました。 なるほどやはり測る事のできない隙間があるために、計算式では 算出できないんですね。 有難う御座いました。 大変参考になりました。 |
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