Page 2214 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/3(金) 9:42 ┣Re:雪冷房って採算合うの? u7 09/7/3(金) 21:09 ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/4(土) 7:04 ┃ ┣Re:雪冷房って採算合うの? masa 09/7/4(土) 16:03 ┃ ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/4(土) 17:43 ┃ ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? masa 09/7/4(土) 20:13 ┃ ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? u7 09/7/4(土) 22:25 ┃ ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? 鉄人60号 09/7/4(土) 22:55 ┃ ┃ ┣Re:雪冷房って採算合うの? u7 09/7/4(土) 23:13 ┃ ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/5(日) 7:28 ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? u7 09/7/4(土) 23:15 ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/5(日) 9:13 ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? masa 09/7/5(日) 16:14 ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/5(日) 21:00 ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? masa 09/7/5(日) 21:54 ┃ ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/6(月) 13:02 ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/6(月) 12:43 ┗Re:雪冷房って採算合うの? u7 09/7/8(水) 22:45 ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/9(木) 13:02 ┗Re:雪冷房って採算合うの? u7 09/7/12(日) 9:19 ┣Re:雪冷房って採算合うの? masa 09/7/12(日) 13:29 ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/12(日) 17:53 ┗Re:雪冷房って採算合うの? masa 09/7/12(日) 21:59 ┗Re:雪冷房って採算合うの? GULL 09/7/13(月) 20:38 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 雪冷房って採算合うの? ■名前 : GULL ■日付 : 09/7/3(金) 9:42 -------------------------------------------------------------------------
皆様お疲れ様です。 最近、自然エネルギー活用の話の中で雪冷房がありますが、 あれって採算が合うシステムなのでしょうか? 私なりに試算してみました。(地域によりますが仮定します) ■計算条件 氷の融解熱 93kw/ton 雪の比重 0.5 冷房機のCOP 3.0 動力電気代 12円/kw 500uの建物を想定して年間10,000kwの冷房負荷があるとします。 ■一般冷房機の場合 10,000kw÷3.0kw/kw(COP)×12円/kw=40,000円/年 (基本料金は冬も電気で暖房するとして無視します) ■雪冷房 10,000kw÷93kw/ton÷0.5=215立米 更に夏までの放熱損失も加えないといけませんよね? 雪は除雪で発生するので費用は0円としても 215立米と言ったら立派な1軒家相当になります。 (放熱負荷と詰込み率を考えたらそれ以上?) 断熱は住宅並みに高気密高断熱を要求されますから 数百万はかかるかと思います。仮に見積って400万としても 元を取るには100年ということでしょうか? ここまで悪いと自己満足の世界を超えているかと思います。 ソーラーパネルは太陽光をの回収効率を上げる技術の伸びで 採算の合うものになってきそうですが、 こと雪に関しては既に終わりが見えているような気がします。 これが私の意見なのですが皆様の多種多様なご意見聞かせて下さい。 |
国交省が設計指針出してますね。 結構細かく載ってました。 http://www.mlit.go.jp/common/000037710.pdf 官庁仕様なので基本的に中央熱源の機械室が縮小した分、貯雪槽という考えなのでしょうか。ただ、実際には、地下ピットの利用をすると思います。 冷房熱源が不要になりますけど、なぜイニシャルコスト低減は考慮しないのでしょうか? 暖房熱源だけになるのであれば、ボイラーだけになりませんか? あと、実際には雪の廃棄コスト低減もありますね。 |
私も国交省の計画指針は軽くですが読んで投稿致しました。 イニシャルコストである冷房熱源は確かに不要になりますが、 冷水配管や熱交換器、ファンコイルユニット、自動制御工事を 考えると大差ないかと思い、先投稿では省略しまいした。 更に計画指針では雪と熱源併用方式も載ってますが このパターンになると、もう何も良い事がないかと思われます。 それとボイラーを使うというのは想像してませんでした。 CO2抑制のためのシステムだと思ってましたので、 冬期間は化石燃料を使うというのはどうなのかと考えた次第です。 >あと、実際には雪の廃棄コスト低減もありますね。 私は札幌から投稿してますが雪の廃棄コストはダンプに積んでの 移送のコストがかかりますが捨てるのは無料です。 市内半径5km圏内には無料雪捨場が所々あります。 また雪を貯蔵する施設を建てる土地があるなら、そこに雪山を 作ってっておいけば良い話なので廃棄コストは問題はないです。 いろいろと調べましたが、どうやら年間電気量が削減できる というのが最大のメリットのようです。 先の投稿での条件で例えると年間3333kwの削減ができる事になります。 電気1kwの削減でCO2が0.55kg削減できるという事なので (↑この数値もいかがなものかと思いますが) CO2が1833kg削減できるようです。CO2の排出権利って確か1ton当たり 数千円だったはずです。これなら雪貯蔵庫作るより植栽したほうが 数百倍地球環境に貢献できるのではないでしょうか? 話ずれますが、 電気1kw(860kcal)でCO2-0.55kg 灯油1リットル(約10kw,8600kcal)でCO2-2.5kg なんか変でないです?これでは電気はクリーンエネルギーでない事に なってしまいそうですが・・・・? |
COP<1であれば、電気はクリーンエネルギーではありません。(COP<1となる、電機ヒーターなどは、燃焼エネルギーの直接加熱よりCO2発生量は多くなります) なお、COPに関しては、利用する機器により異なるので、おおむねCOP>3以上であれば、電気の方がCO2発生量では有利になります。 燃焼エネルギーでも、伝熱効率により、かならずCOP<1となります。(潜熱回収できる機器では、見かけ上低位発熱量基準のばあいは、COP>1となりますが、高位発熱量基準では、COP<1となります) ガスコンロでは、バーナーの形状により異なりますが、鍋などに対する伝熱効率は、電磁誘導式加熱調理器よりかなり悪いでしょう。 給湯器の場合は、ヒートポンプ給湯器は、COP>3なので、ガス給湯器より有利ですね。(ガスヒートポンプ給湯器などが発売されれば、状況は変わるかもしれません) ヒートポンプエアコンでは、電気式・ガス式・灯油式では、圧縮機入力当たりのCOPはほぼ同等なので、あとはエンジン効率とモーター効率・電力のCO2発生量で比較する事になります。 電力会社の発電エネルギーの比率により、電力のCO2発生量は異なりますが、現在は原子力発電所の比率が大きいので、燃焼エネルギー利用の発電より、CO2発生量は少なくなっています。 東京電力の場合は、公表値は以下のとおりです。 全電源平均・・・0.339kg-CO2/kwh(平成18年度、東京電力公表値) 火力電源平均・・・0.69kg-CO2/kwh 0.55kg-CO2/kwhは、電力供給事業者の平均から算定した、原単位なので、今後は電力供給会社の原単位で算定する方向になるかもしれません。 現状では、冷凍機・ヒートポンプ(エアコン・給湯器)に関しては、CO2発生量に関しては、電力が有利とりそうですね。 |
私の話ずれますがの件で詳しく回答くださいまして 有難う御座います。大変勉強になりました。 ところで深夜電力を使う電気温水器はどうなんでしょう? もろヒーターですが・・・? |
深夜の場合は、電力会社によっては火力発電の比率が低く、原子力発電の比率が大きくなるので、厳密にはCO2発生量が下がる事になります。 また、原子力発電の場合は、発電量の制御幅が少ない為、深夜など電力負荷の少ない場合は、揚水発電所を利用して蓄電するか、余剰電力を捨てる事になります。 したがって、電力会社は深夜電力の料金を割引して、深夜の電力負荷を一定量確保するようにしています。 深夜電力の利用は、省エネルギーとはいえませんが、無駄に捨てていた電力を利用して、昼間の電力負荷を軽減できれば、結果的に火力発電比率を下げられるので、CO2削減になるという事ですね。 |
昼間の電力負荷を低減できるのは間違いないと思いますが、貯湯式温水器や蓄熱系システムであれば放熱ロスもあり、その辺を見込んでもトータルとしてはエコ・CO2低減になるのかなぁ??というのが、私の中の疑問として残り続けています。 省コストにはなりますけどね。 |
こんな資料があります。 http://criepi.denken.or.jp/jp/topics/061030.pdf オール電化にすれば、エコキュートを使うという条件付きで、 家庭が排出するCO2ガス量を16%削減できます。参考にして下さい。 |
あんまり家庭用のことは考えていなかったのですが、このレポートについても結局第3者がだしているわけではないので、電気は電気が有利なように、ガスはガスが有利なように計算しているだけのように思います。 1.給湯器の効率がエコジョーズに比べてかなり低い 2.暖房をガスファンヒーターとしているが、そんな家ってほとんどなくない?? 3.結局、エコキュートは貯湯式であることによる放熱ロスやお湯を沸かしすぎるリスクを考慮していない あと、話はずれますが発電所って建設に伴うCO2排出って考慮しましたっけ?? ダムや原発なんか、とんでもないことになってそうなと、ふと思いました。 |
面白い資料有難う御座います。 IHヒーターはガスコンロより44%CO2増加させちゃうのですね。 COPだけにこだわるならエコキュートは気温の高い日中に室外機を 動かしたほうが効率は良いですよね?となるとCO2だけの事を 考えると話の方向が変わって来るかと思ってしまいます。 もちろん深夜電力を使ったほうがコストが安いというのが文句なの ですが、コストの話になるとイニシャルが2〜3倍高くなりますし 設置スペースも考えると本当に地球に優しいのか疑問です。 u7さんもおっしゃるように放熱ロスも気になります。 メーカーとしては放熱数値を出したり、外気温別に効率を示して いただけるとコスト計算は楽になるのですが・・・・。 沸かしすぎは翌日に繰り越して使えるので良いのでは? |
寒冷地における中央式の暖房システムCOPって今、どうなってるんでしょう?? ビルマルはどんどんチューニングが進んでおり、寒冷地の暖房COPも3以上あるようになったようですが… (これも実際どうなのかは知りません) たぶん、この数字次第なところが大きいんじゃないかと思います。 改修年数を25年とした場合 ・イニシャルコスト差を400万とすると年間16万の差が必要になります ・イニシャルコスト差を300万とすると年間12万の差が必要になります ・イニシャルコスト差を200万とすると年間8万の差が必要になります 現在のCOPでどうなるかはわかりませんが、ちょっと前であればイニシャル・ランニングコストを厳密に積み上げていくと、結構きわどい感じになるのではないかなぁと思います。 なお、イニシャルについてはトランスサイズダウン、幹線サイズダウン、配線工事減、自動制御工事減、熱源機ダウンなど、結構いろいろつみあがるのではないかなぁと。 >私は札幌から投稿してますが雪の廃棄コストはダンプに積んでの >移送のコストがかかりますが捨てるのは無料です。 私も札幌には住んでいましたのでその辺は知っていますが、特に行政の場合、税金で除雪してますので、その辺も考慮していたのではないかと。 あとは、集雪と除雪のコスト差。搬送コスト以外にも多少あるように聞いたことがあるのですが… 申し訳ありませんが、詳しくは知りません。 とにかく、現在の検討条件は、雪室のイニシャルコスト差が400万であるという前提になっているので、そのあたりも厳密に調べる余地があるのではないかと思います。 国交省ももうちょっとデータだしてくれればいいんですが、学会系もランニングばっかりでイニシャルを出しているのは見た記憶がないです。 |
ここ数年、寒冷地用のエアコンも発売され厳寒期も能力が 出せるという事ですが私自身、実際の暖房負荷と電気量を 調べてないので何とも言えないです。 ただ降雪時などは室外機フィンに着氷するので除霜時間も 多く実際メーカーが出しているCOPよりは下がるのでは ないかと思ってます。それでも昔に比べると素晴らしく 良い商品になりました。こと暖房に関しては冷房よりも 効率が良くなってます。 CO2排出だけにこだわって考えればCOP=2.0程度でも地球に 優しいという算定になってしまいます。 ------------------------------------------------------ 鉄人60号さんのリンク先の資料より 電気1kwh当たりのCO2排出量は0.372kg 都市ガス1Gj(278kw)当たりは51.3kg→(1kw当たり0.185kg) 0.372kg/0.185kg=2.0より。 ------------------------------------------------------ 20年くらい前でヒートポンプ技術も今ひとつで、雪国では ボイラーを使っての温水暖房が当たり前の時代だったら 雪冷房はいい勝負ができたのかも知れません。 ただ、今は北海道でも冷温水配管は少なくなりビルマルが 主流になってます。 先の投稿の条件は表現しやすいように400万と書きましたが 215立米、安全率150%を見て322.5立米。これを階高4Mと 考えると約9M角の建物になるかと思います。 指針の貯雪庫の仕様を見るとダブル折半の100ミリ断熱材 外壁はALCにポリスチレンボード150ミリ。構造体は 重機で押しても大丈夫な構造となってます。 内装工事は無いにしても400万は安い見積りかと思います。 あと土地代なんかも考慮するとどうでしょう? 除雪で集める雪山は4M以上積むことは簡単です。 仮に重油で温水暖房を行うとして、トランス幹線ダウン 冷熱源不要で、イニシャルが引き分けになったとします。 (まずそんな事はないかと思いますが) ランニングではどうでしょう? 雪冷房の冷房コストがほぼ0円だとしても先の条件では ビルマルにしてしまえば4万円/(年間冷房代)という事です。 あと運用管理は雪冷房のほうが明らかに難しいです。 雪の残量をチェックしながらビクビクしながら管理しないと いけません。深夜電力の電気温水器のお湯を使いきったので 明日までお湯出ないとはワケが違うかと思います。 施設によっては事件にもつながりかねません。 あえて決定的な弱点を言うと冷房だけに動力を使うとなると 基本料金が30〜40万円/年ほどかかるかということでしょうか。 ただ先にも書きましたが温水暖房は本当に流行らなくなりました。 原油高の影響で、その意向がますます強くなってます。 余談ですが、北海道の高圧受電の1kwあたりの基本料金って 本州に比べると倍くらいの金額なんですよね。 これでは一生懸命、工場誘致しても皆懸念しますね。 |
約款を見ると以下のとおりですが、従量料金を含めて考えれば、それほど違わないのではないでしょうか?(高圧Aは極端に違いますが) 北海道電力約款 業務用電力 基本料金 1kW 1,785円00銭 電力量料金 一般料金 1kWh 12円29銭 時間帯別料金 昼間時間 〃 14円67銭 夜間時間 〃 8円72銭 高圧電力 基本料金 1kW 1,963円50銭 電力量料金 一般料金 1kWh 10円59銭 時間帯別料金 昼間時間 〃 12円12銭 夜間時間 〃 8円72銭 東京電力約款 業務用電力 基本料金 1kW 1,638円00銭 電力量料金 一般料金 1kWh 13円75銭(夏季)、12円65銭(その他季) 季節別時間帯別料金 ピーク時間 1kwh 16円60銭 昼間時間 〃 15円92銭(夏季)、14円56銭(その他季) 夜間時間 〃 9円20銭 高圧電力A(500kw未満) 基本料金 1kW 1,233円75銭 電力量料金 一般料金 1kWh 13円59銭(夏季)、12円51銭(その他季) 季節別時間帯別料金 ピーク時間 1kwh 17円23銭 昼間時間 〃 16円55銭(夏季)、15円19銭(その他季) 夜間時間 〃 9円20銭 高圧電力B(500kw以上) 基本料金 1kW 1,732円50銭 電力量料金 一般料金 1kWh 12円44銭(夏季)、11円47銭(その他季) 季節別時間帯別料金 ピーク時間 1kwh 15円34銭 昼間時間 〃 14円71銭(夏季)、13円30銭(その他季) 夜間時間 〃 9円20銭 年間負荷稼働時間=8h/日×260日×需要率0.7=1456hとした場合は、1kw当たりの基本料金・従量料金の合計は以下のとおりです。 北海道電力 高圧電力 基本料金 1,963円50銭/kw・月×12ヶ月=23,562円 従量料金 10円59銭/kwh×1,456h =15,419円4銭 合計 23,562円+15,419円4銭 =38,981円4銭 東京電力 高圧A 基本料金 1,233円75銭/kw・月×12ヶ月=14,805円 従量料金 13円59銭/kwh×1,456h×0.25+12円51銭×1,456h×0.75=18,607円68銭 合計 14,805円+18,607円68銭 =33,412円68銭 高圧B 基本料金 1,732円50銭/kw・月×12ヶ月=20,790円 従量料金 12円44銭/kwh×1,456h×0.25+11円47銭×1,456h×0.75=17,053円40銭 合計 20,790円+17,053円40銭 =37,843円40 |
masa様、丁寧に有難う御座います。 こうしてみると確かに違いは少ないですが、 こと冷房機など年間300時間程度しか使わない 条件に関しては基本料金の比重が大きくなって もっと悪い方向に行くかと思います。 |
冷房は運転時間を考えると、電気は不利でしょうね。 北海道の場合は、むしろ冷房より、暖房要求が多いでしょうから、空調用熱源はガス・石油利用の方がいいでしょう。(GHP・KHPや冷温水発生機など) |
なるほど。そういう発想もありますね。 ただGHP等もオーバーホール費用のコストを考えると 結構な金額がかかるのも事実ですよね。 私は結局、北海道でもビルマルが一番良いかと考えてます。 冬も電気で行えば高圧受電の基本料金も元が取れるかと思います。 雪冷房が採算あうものなら、再び冷温水配管の時代が来くるのも ありなんでしょうが・・・・。 |
トピックに子レスが付かないので、 もう少し分かりやすいように仮条件を変更します。 500平米は中途半端でした。 50平米(30畳程度)の住宅や小さい事務所だとします。 年間冷房負荷平米単位20kw/年・u(指針では札幌17.1kw)とすると 年間1,000kwの冷房負荷になるとします。 雪冷房の場合 氷の融解熱93kw/ton,雪の比重0.5ton/m3とし (指針では顕熱も入れてますが簡易計算ということで省きます) 1,000kw÷93kw/ton÷0.5ton/m3=21.5m3 階高2.4mの雪貯蔵庫とし21.5m3÷2.4m=9m2の貯蔵庫が必要となります。 (放熱や積込率は無視します) イニシャルコスト 約3m×3m×2.4の物置≒30万+物置断熱+ピット基礎+自動制御+1次側冷水配管 (ファンコイル,冷温水配管設備は暖房設備と重複するので無視) ランニングコスト =ほぼ0円+貯蔵庫に雪を詰込む労力 一般冷房のコスト計算 イニシャルコスト 5.0kwクラスのルームエアコン≒30万程度 年間ランニングコスト 1,000kw÷3kw/kw(COP)=333kw 333kw×25円kw=8,325円/年 雪冷房の正確なイニシャルコストを出さないと話は進みませんが ランニングがほぼ0円の限り、いつかは元を取れる勝算かと思います。 (物置断熱〜1次側冷水配管まで83万だとしたら約100年となりますが・・・) ただし!9m2(約5畳半)の高断熱高気密の家を月700円程度で借りられる と考えると私自身は採算性のない設備と考えてました。 |
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g102272j.pdf http://www.asa.hokkyodai.ac.jp/research/staff/kado/08ch9.pdf マンションなんかだと、まともにやってもダメっぽいです。 あとは、どうも耐用年数の違いで更新コストも差としてあるようですね。 言われてみれば、たしかに… まあ、エアコンが13年で壊れるかは知りませんが。 ちゃんとは見ていませんが、「雪冷房 イニシャルコスト」でググるとちょこちょこ出てきますね。 見ていると、電気代の差が結構あるように書かれています。 その根拠がイマイチよくわかりませんが。 |
私のググり方がヘタクソでした。これは見つけられませんでした。 具体的な数値が出てて面白い資料ですね。 ただ、どちらも総熱量として比べてません。 後者のPDFの最後のページは貯蔵時の放熱量を無視しても 間に合わない計算になるかと思います。 (資料に出ているコンテナが18立米程度×3台とした場合) 別トピックでも話題になっている太陽光発電もそうですが、 なかなか自然エネルギーを使うのは難しい話です。 資料にも書かれてましたが、雪を貯蔵するイニシャルが大きいかと 思います。これさえ解決できれば・・・・。 で、ちょっとクダラナイ事を考えたのですが、 例えば雪なら50kw/立米, 100℃の湯なら116kw/立米というように、 1立米当たり1番多く熱を貯められる装置なんかがあったら 商品化しないでしょうかね。ネーミングとしては「ヒートタンク」が 良いかと思います(どんな媒体があるのか私は勉強不足ですが) 夏の間はヒートタンクにエネルギーを貯蓄して温度を下げ、 冬に熱を開放し暖房として使う。こんな「瓦屋根」が超進化した ような品物ができれば、すごい事ですよね。 |
せっかくなので、もうちょっと調べてみた。 http://www.yukidaruma.or.jp/experiment/exp_ojiya.htm ランニングコストはちゃんと書いてないけど、イニシャルは事細かに載ってますね。 これは、低温室とか言って、野菜とか保存する用の冷蔵庫?雪の放熱も有効利用したいってことなんでしょうね。 ただ、冷房だけだとやはり無理ってことですね… いろいろ見てみて思うのは、イニシャルコストを考えて主流は全空気式なんでしょうかね。 すごい細かい。これはすごいです。100ページ超。 http://www.tech.nedo.go.jp/PDF/100005936.pdf まあ、低圧じゃあるまいし、電気代23円/kWはどうかと思いますが… |
高圧受電で、業務用電力の場合は、基本料金+従量料金で考えると、消費電力当たりの実質的な従量料金は26円/kwhで考えないと収支的にはきついですね。 内訳は書いてないですけど、そこら辺はきちんと計算はしているのではないでしょうか?(年間の消費電力と、最大需要電力から算定した基本料金をもとに、実質的な従量料金を逆算しているはずです) |
>すごい細かい。これはすごいです。100ページ超。 >http://www.tech.nedo.go.jp/PDF/100005936.pdf 端折って読みましたが1時間くらい見入ってしまいました(汗 要約すると55頁(PDF60/107)の下部が結論なんだと思いますが 結局6000千万円近い補助金を使って水冷チラーより4%安い という事でしょうか。ソーラーパネルやハイブリット車の補助金は 景気対策やメーカーの開発費(まだまだ伸びる業界です)に使われれば 最終的に回収の余地がありますが、雪冷房に補助金って必要なのかな? と思いました。CO2は年間20tonほど削減できる算定ですが、 CO2排出権価格で考えれば数万円程度ですし・・・・。 更にこれはランニングコストでも負けている計算ですかッ!??? 28頁でモデル建物が1400平米、計算すると冷房能力123kw必要になって いるかと思いますが、このクラスの冷熱源(ファンコイル等含まず)で 8000万円も掛かるものなのでしょうか?教えて下さい。 私は水冷チラーや冷温水発生器は疎いので概算でも出しにくいですが ビル用マルチで計算し室外機だけで考えると1/10でもお釣りが十分来る かと思います。あと2250kcal/kw(COP2.6)(56頁)で計算しているのも どんなものかと思いました。 本日、テレビ見ていたら小○製薬から熱○まシートという商品がCMで やってました。8時間後でも変わらず皮膚の温度を2℃下げるようです。 あのジェルに秘密があるのでしょうか?雪を溜めずに、あのシート内に 熱を溜めればイニシャルで問題の貯蔵庫も小さくなるのでしょうかねぇ? |
熱さまシート自体は、濡れ手ぬぐいと同じ効果しかないので、蓄熱材としては水と同じです。 ジェルは保水材の高分子ポリマー(紙おむつなどで使用されているものと同等)で、あくまで熱をさますのは、ジェルに含まれる水が蒸発して潜熱を奪う事が主です。(ジェルには、体にあたる面に冷感材が配合されていて、冷感効果を持続するように工夫されています) |
え?熱さまシートって水分の気化熱利用なんですか? 初めて知りました。(へぇ〜×20) 私はてっきりジェルに秘密があるのかと思ってました。 私の前投稿(09/7/12(日) 17:53)に間違い発言がありました。 結局6000千万円近い補助金を使って〜 →6000万円 このクラスの冷熱源(ファンコイル等含まず)〜 →冷房設備全ての概算でした。 この場で訂正致します。すみません。 先のPDFを読むとファンコイル機器や配管工事にも補助金の割引が あるという算定でした。熱源が雪という事だけで同じ品物に 税金を使うのはどうなのかと思います。 せめて貯蔵庫だけなら理解できるのですが・・・・。 |
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