Page 2266 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼札幌近辺の物件で設備設計をする際の注意点 kawa3z 09/9/4(金) 18:13 ┣Re:札幌近辺の物件で設備設計をする際の注意点 masa 09/9/5(土) 2:30 ┣Re:札幌近辺の物件で設備設計をする際の注意点 おっちゃん 09/9/15(火) 16:59 ┗Re:札幌近辺の物件で設備設計をする際の注意点 kawa3z 09/9/15(火) 21:01 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 札幌近辺の物件で設備設計をする際の注意点 ■名前 : kawa3z ■日付 : 09/9/4(金) 18:13 -------------------------------------------------------------------------
札幌でスーパーマーケットの一般空調換気設備及び衛生設備の設計をお手伝いすることになったのですが、私は関東在住で北海道に行ったこともありません。 設備計画&設計する際に注意しなければならないことを教えて頂きたいのですが 経験されている諸先輩方のご意見をお聞かせください |
重要事項としては、空調換気設備に関しては、以下のとおりです。 外気ガラリの防雪方法の検討及び外気ダクトの断熱(外気ダクトはすべて断熱する必要があり、キャンバス等も断熱する必要があります) 排気ダクトも、連続運転等で室温と同等となる場合を除き、外壁から2~5mを断熱する必要があります。 空冷パッケージの室外機は、防雪フード(完全な覆いではなく一部穴あきとした方がいい場合があります)の設置及び、設置場所が積雪の可能性がある場合は、積雪高さ以上の基礎を設置する必要があります。(メンテ経路も同じ高さのデッキとするか、融雪装置を設置する必要があります) 外気に面したサッシ付近のコールドドラフト対策。 空冷パッケージの場合は、暖房時の温度補正を確実に行い、必要能力を確保できるように選定する。 全熱交換器の静止型の場合は、熱交換素子の結露による能力低下を検討する。(回転式の間欠運転が望ましい場合もある) できれば、外調機の導入も検討する必要がある。 空調器やファンコイルなどは、冷温水配管の凍結防止の為、24時間運転の最低循環ポンプもしくは、インバーターによる冷温水ポンプの運転を行う。(熱源も運転する事が望ましい) エントランス等、直接外気が吹き込む部分の暖房能力の検討を詳細に行う。 外気に面した便所は、暖房設備の設置が必要である。 給排水衛生設備 受水槽・高置水槽設置場所は、凍結のおそれの無い場所とするか、受水槽・高置水槽の断熱を行う。 給水ポンプ等は、凍結のおそれの無い場所に設置するか、凍結防止ヒーターを設置する。 給水管は、凍結防止ヒーター設置とし、水抜栓も設置する。 排水管は下水よりの暖気の導入により、凍結のおそれは少ないが、周囲の状況を確認のうえ、凍結防止を検討する必要がある。 雨水樋は、凍結防止ヒーターを設置する。 衛生陶器類は、設置場所によっては寒冷地仕様を選定する。 水栓は、原則固定こまとして、水抜きに支障の無いものとする。 |
建物の構造・階層・規模の記載がないため細かくは言えませんが 2000㎡程度の面積と仮定して 給水に関しては、建物への引き込み部に水抜き装置を設け エンドユーザー側に水抜き管理をさせることで、凍結問題は解消されます。 排水は本州とさほど変わりがありません、屋外排水管の最小土被りは30㎝です。 しいて異なるのは、雨水配管ですがルーフ金物を介した屋内配管です(鋼管) 屋根形状が折版か陸屋根かわかりませんが、ルーフ金物を設けた場合は 融雪水も流しますので金物周りや配管にヒーター設置を検討します。 給湯は中央式はあまり好まれていないようで バックヤードに局所式の給湯器を設置しています。 衛生器具は、建物の断熱性能が良く 便所内にも凍結防止用のヒーターを設けますので 凍結の問題はさほど心配はありませんがロータンクなどでは 陶器表面で結露を起こすことがあるので防露タイプの器具を選定します。 水栓類は寒冷地仕様(水抜付)等がありますので、そちらを選定します。 消火設備が必要であれば、屋内消火栓は乾式で差し支えありません。 駐車場も立体式であれば移動式粉末や連結送水設備などが発生する場合があります。 その際基準は札幌市消防局で条例制定していますので確認が必要です。 空調に関しては、 店舗の営業時間帯の外気温を見て判断が必要かと思います。 大空間の店舗でもEHPやGHPでゾーン処理をして イニシャルコストを抑えているところもあります。 あと年間降雪深が1mを超えるので室外機を設置する場合は 除雪が容易な場所若しくは、基礎を高くするなど考慮が必要です。 寒冷地設置ということもあり、室外機にフードを設ける場合がありますので スペースの面でも気をつけてください。 換気に関しては、 基本的には店舗部分は1種換気ですね。 外壁に大きなガラリを設けてしまうと冬期間に雪の吹き込みが あるので、あまり大きな開口は意匠的にも好まれない場合があるので せいぜい500角以内の開口で納まるように計画します。 それと融雪対策でロードヒーティングをエントラスやポーチ部分に 設置する場合があり、温水式や電気式のいづれかを検討する必要があると思います。 スーパーマーケットの場合、5年償却で考えており よほどの大店舗でない限り施設管理員をおかないので あまり難しく複雑な設備を要望されないかと思います。 |
みなさん色々教えて頂きありがとうございます。勉強になります。教えていただいたこと参考にさらに勉強してこの設計に掛かりたいと思います。 |
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