Page 2271 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼外調機について ひろゆき 09/9/17(木) 16:46 ┣Re:外調機について masa 09/9/17(木) 23:09 ┃ ┗Re:外調機について ひろゆき 09/9/19(土) 8:38 ┃ ┗Re:外調機について masa 09/9/19(土) 12:05 ┃ ┗Re:外調機について 通りすがりのヒロポン 09/9/19(土) 20:18 ┃ ┣Re:外調機について masa 09/9/19(土) 22:08 ┃ ┃ ┗Re:外調機について ひろゆき 09/9/24(木) 8:46 ┃ ┃ ┗Re:外調機について masa 09/9/24(木) 12:45 ┃ ┗Re:外調機について ひろゆき 09/9/24(木) 8:44 ┗Re:外調機について しろべ 09/9/24(木) 10:26 ┗Re:外調機について ひろゆき 09/9/26(土) 16:27 ┗Re:外調機について lan 09/9/26(土) 22:21 ┗Re:外調機について ひろゆき 09/9/29(火) 15:41 ┗Re:外調機について lan 09/9/29(火) 21:24 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 外調機について ■名前 : ひろゆき ■日付 : 09/9/17(木) 16:46 -------------------------------------------------------------------------
今とある物件の提案を担当しているのですが、その中で、外調機にするか熱交換器にするかで口論が続いています。 もともと建築卒の私ですが、どちらかというと電気系を得意としているので、機械設備に関しての事は無知と言ってもおかしくは無い様な状態です。 皆さん、教えて下さい。外調機とは何か?熱交換器と何が違うのか? |
外調機→外気を室内設定温度程度に調整する空調器 全熱交換機→外気と室内排気の間で熱交換を行い、外気と室内設定温度の中間温度付近で室内に給気する熱交換器又は送風機付きの熱交換器 外調機は、室内温度付近で給気できるので、室内温度に影響を与えませんが、全熱交換機の場合は室内温度と給気温度が違うので、吹出口付近では、室温の変動が起きます。 なお、ヒートポンプ組込型の外気処理ユニットの場合は、外調機と同様に室内温度程度の給気温度と出来ます。(直膨コイル組込型外気処理ユニットも同様) |
早速の回答ありがとうございます。 大きな違いとしては室内温度への影響と考えて良いのでしょうか? |
室内への影響としては、全熱交換器のみの場合は、吹出口付近では、室温変動があるという事です。 省エネルギーの観点では、全熱交換器は、送風動力(回転式の場合はローター回転用モーター動力も加算)のみで、全熱回収が可能なので、外調機より省エネルギーとなります。 なお、全熱交換機を使用する場合で、室温変動を避ける必要がある場合は、全熱交換機の給気を空調器の外気取入口に接続して給気する方法を取ります。 |
外調機は冷房時には外気を冷却除湿した後に加熱を行うため(露点付近の温度から室内温度近くにするため) 一般的に生外気導入(外気をそのまま吹出す)よりエネルギーが増大します。 (外気負荷の100%+αのエネルギーを消費する。) そのかわり吹出空気の温湿度がほぼ一定となるため室内温湿度は安定します。 全熱交換器は排気する室内空気と外気を熱交換させて吹出すので 外気負荷を全熱交換効率60%であれば60%低減できますので省エネにはなります。 ただ40%程度の負荷は残るため室内温湿度は外気温の影響を受けます。 ※全熱交換器は圧力損失が高くなるので、生外気導入よりファンの動力が高くなります。 また室内温湿度と外気温湿度が近くなる中間期では『ファンの搬送動力』>『全熱交換器のエネルギー削減効果』 となりますので注意が必要です。 建物用途・設備目的が分かりませんが『品質』か『省エネ』かどちらにするにせよ 室内側の負荷が変わりますので室内の空調機も変わるということに注意してください。 |
全熱交換機が全熱回収できるとの表現は、やや不適当でした。 正確には、「全熱(顕熱・潜熱)の一部が回収できる。」です。 外調機で、再熱まで行うのは、相当高級なシステムではないでしょうか?(恒温・恒湿を要求される部屋など) 通常は、パッケージの室内機・ファンコイルなどに、潜熱負荷を負担させるので、外調機の送風温度は、室内設定温度−2〜5℃程度(通常は20〜22℃程度、場合によっては室内設定温度とする場合もあります)としている例が多いのではないでしょうか?(室内顕熱で再熱される事になります) 外調機ですべて除湿すると、かなりの大容量となります。 |
という事は、外調機での除湿は考えずに除湿をする場合は室内機のみでの除湿と考えた方がいいのでしょうか? |
外調機で室内温湿度条件までの除湿のすべては行わないだけで、60%程度の潜熱負荷(外気潜熱負荷)は負担します。 残りの40%は室内機で除湿するという事です。(外調機の吹出温度の露点温度付近までは除湿されます) |
レスが遅くなりまして申し訳ありません。 詳しく教えて頂き誠にありがとうございます。 参考にさせていただき、設計の方に取組んでいきます。 |
換気(給気)の熱負荷の処理方法のご質問ですね。 室内空気を循環させる通常の空調機に対して、外気を室内条件に合わせて給気する用途に特化したものが外調機です。全外気で使用するため、風量の割に大きな熱処理能力を持ちます。 (全)熱交換器は、排気の熱を給気(外気)に与える(熱交換)ことで、ほかの熱源を使わずに給気を室内条件に近づけて供給しようというものです。(効率50%程度) 前者はコストが掛かりますが、室内環境は安定しやすく、後者は安いが室内環境は外気に左右されやすいといえます。これらを組み合わせたものもあります。 どちらを採用するかは、室内環境の要求度(室の用途)によります。 用途と規模がわかれば、より具体的なアドバイスが得られると思います。 |
レスありがとうございます。 室の用途としては、事務所なんですが、コールセンターということもあり 女性従業員が多い事務所となっております。 なので、室内環境としては、充実させた方が良いかと今は考えています。 |
以前コールセンターで加湿不足を指摘されたことがあります。 (ビルマルチ[天カセ加湿器組込み] + 全熱交換器[加湿なし]) 外調機・全熱交換器どちらを使用するにせよ、 加湿についての配慮が必要かと思います。 機器組込みの加湿器のみではまかなえない場合もあります。 その場合は単独設置タイプの併設も検討要かと思います。 天カセ組込みの加湿器なんかはほんとに気休め程度です…。 |
レスありがとうございます。 lanさんは加湿をするために どのような対策を取られたのですか? |
その時は組込み加湿器の設定を変えたりして(サーモOFFしても送風と加湿器が動作するようにするなど。)いろいろ試しましたが根本的な解決にはならず… 最終的には据置型の加湿器を追加設置することになり、 あまりスマートな解決にはなりませんでした。(ーー;) ・機器発熱が多く、暖房時もサーモOFFして送風が停止しやすい。 ・喋るのが仕事のため、喉に負担がかかりやすい。 ・女性はお肌の状態にも敏感。 空調方式にもよりますが、 出来れるだけ空調から切り離して加湿するのが望ましいと思います。 (全熱交又は外調機へ組込み、加湿器の単独設置、又はその併用。) いずれにせよ使用状況を十分ヒアリングして設計するのが大事だと思います。 (私は設計専門ではないのでえらそうなことは言えませんが…) 超基本的なことだと思うのですが、出来ていない物件も良く出会います。(^_^;) |
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