Page 231 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼往・還り管の長さについて 未熟者 03/7/11(金) 13:23 ┣Re:往・還り管の長さについて どらちゃん 03/7/11(金) 23:12 ┣Re:往・還り管の長さについて 六馬身 03/7/12(土) 11:42 ┗Re:往・還り管の長さについて どらちゃん 03/7/12(土) 22:00 ┗Re:往・還り管の長さについて 未熟者 03/7/14(月) 17:11 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 往・還り管の長さについて ■名前 : 未熟者 ■日付 : 03/7/11(金) 13:23 -------------------------------------------------------------------------
各空調機までの熱源からの距離は、各機器で往・還り管の長さの合計が、ポンプからすべて均等でないと摩擦損失の都合上流量が変わってくるのから均等にしなくてはいけないのでしょうか? ポンプを選定するときは、最遠距離にある機器で選定するから配管長さは各機器で同じでなくてもいいと思っているのですが・・・ |
>各空調機までの熱源からの距離は、各機器で往・還り管の長さの合計が、ポンプからすべて均等でないと摩擦損失の都合上流量が変わってくるのから均等にしなくてはいけないのでしょうか? ポンプを選定するときは、最遠距離にある機器で選定するから配管長さは各機器で同じでなくてもいいと思っているのですが・・・ 距離を等しくするのは理想で、リバースリターン配管方式がそれですが、必ずしもそうでないといけないという事はありません。 流量が変わってくるのは、仕切弁,流量調整弁等で調整すれば済む事です。確かに、リバースリターンにしておくと、調整は容易ではあります。 空調機2方弁制御のように変流量系においては、リバースリターンも、さほど意味を持ちません。 理想は理想なのですが、固執する必要はないと思います。 |
設計事務所の先生の中には、空調機系統までこのリバースリターンにこだわった方もいます。 恐らく、図面上に記載されていたのでこういう疑問を感じられたのでは。 一般的には、管理上の問題でヘッダー方式にすると思います。(ここで流量調整可) 最近では、ヘッダーそのものも止める傾向がありますが。 リバースリターンにした場合、元弁の位置が建物内で機械室毎等に点在することになります。 更に、このシステムをリニューアルする時には、更新が全系統に絡んでいる危険性を伴います。 空調機制御については、二方弁制御全盛ですが、外調機(厨房等)と小型空調機等が同一系統の場合に一部支障をきたす場合があります。 寒冷地では、吹出し温度のバラツキが顕著(制御幅を大幅に逸脱)であり、また凍結 事故の可能性もあります。 リバースリターン以前に、ポンプを含めて系統分けが必要な場合もあります。 ポンプも台数制御が主流ですが、圧力制御方法、センサー位置によってクレームにつながる可能性があります。(最近は電磁流量計等による流量制御が主流か?) 参考程度に 私が今までに提案・実施してきたこと 要所要所(条件の悪いところ)の空調機に三方弁制御を組込む。(少し高額) 回路の流れ確保と負荷に即対応できる≒インバータ最少流量の確保 制御幅の縮小と精度アップ 圧力制御の場合は、一番重要なところを保証するよう センサーの位置を考慮 その他 同一機械室での各空調機の圧力計(付いている場合)の読みについて 一次側・二次側共ほぼ同一値(制御弁開閉の区別なく) 圧力計の意味? つけるなら 着脱式流量計ノズルが最良ではないかと。 先程の空調系流量調整とからめて、建物に流量計3〜4個(試運転⇒備品納入)あれば 概ね対応可能かと思います。 |
リバースリターンというキーワードから、質問の意図と少し乖離してきたような気がしますので、改めて回答させていただきます。 >各空調機までの熱源からの距離は、各機器で往・還り管の長さの合計が、ポンプからすべて均等でないと摩擦損失の都合上流量が変わってくるのから均等にしなくてはいけないのでしょうか? ポンプを選定するときは、最遠距離にある機器で選定するから配管長さは各機器で同じでなくてもいいと思っているのですが・・・ 各空調機への配管の距離を均等にする事によって、空調機毎の摩擦損失の総和を均等にする。つまり、配管長によって流量調整しなくてはならないのか。 最遠機器の流量,圧損を基にポンプを選定すれば、それ以外の機器はたとえ配管長さによる抵抗の総和が異なり少なくても、それぞれバルブ等で抵抗を付加し調整すれば、問題ないのではないか。 という質問と受け取りました。 私の回答は、「お察しの通り、必ずしも均等にする必要はないでしょう」です。 配管の長さに依存し各機器毎の圧損を均一化するのをリバースリターン方式といいます。 (まさか、ヘッダーから全ての空調機へ単独に配管し、その距離を等しくしようという内容ではないと思っています。あくまでも、1つの系統に複数の空調機がぶら下がっているものとして、その系統について考えさせていただきます。 複数の系統を有し、それぞれの系統の配管長を全て同一にしなければならないかというご質問なら、リバースレターンとは内容を異にしますが、バルブ等で流量調整すれば良いという点で、後述のダイレクトリターンと同義に考えてください。) リバースリターンにしておけば、各機器毎の流量調整は、ほぼ同一条件で行えます。 一方、配管長さが異なる(近い機器は短い,遠い機器は長い)ものは、ダイレクトリターン方式といいます。 これは、各機器毎に抵抗の差分を吸収するように異なった流量調整が必要となりますが、言いかえると、各機器毎に調整できるのであれば、リバースリターンにする必要も無く、各機器の調整を簡略化したいとか、流量調整弁などの設置を少なくしたいときのリバースリターンと思っていただいても良いかと思います。 以上、ファンコイル等の流量制御なし、もしくは空調機3方弁制御のような、定流量水系にについての内容ですが、2方弁制御などの変流量水系の場合は、多少異なります。 リバースリターンは、配管長さで抵抗総和を調整するものですが、変流量の場合、流量が変わることで配管抵抗の総和も常に変化することになります。 つまり、機器毎の抵抗を変える事で流量を変えて制御しているのですから、機器毎に抵抗を均一にする事が重要でなく、あまり意味のないものになるのです。 流量が1/2になると配管抵抗は1/4になるように、配管長さによる圧損のウェイトが小さくなる事も、変流量系統の場合、リバースリターンにこだわる必要がない理由の一つです。 リバースリターン方式は、一般的にコスト割高になるので、採用しないケースも多いと思います。(昔の、予算たっぷり、定流量水系の時代にはメジャーだった) こんな感じで、配管長さを均一にする必要があるかどうかの回答になりましたでしょうか。 変流量水系の系統分けや、その制御方法は、話がややこしくなるので、今回はこのくらいで。 |
みなさんありがとうございます。 早速参考にさせて頂きます。 |
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