Page 2455 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ダクト内面の結露の可能性について ING 10/10/1(金) 12:24 ┣Re:ダクト内面の結露の可能性について 外注社員5年目 10/10/1(金) 21:08 ┃ ┗Re:ダクト内面の結露の可能性について ING 10/10/2(土) 11:23 ┃ ┗Re:ダクト内面の結露の可能性について 外注社員5年目 10/10/4(月) 19:24 ┃ ┗Re:ダクト内面の結露の可能性について u7 10/10/4(月) 22:32 ┗Re:ダクト内面の結露の可能性について u7 10/10/2(土) 17:12 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ダクト内面の結露の可能性について ■名前 : ING ■日付 : 10/10/1(金) 12:24 -------------------------------------------------------------------------
掲題の件、給気ダクト内を14℃DB,95%RHの空気(空調された空気)が通過しており、あるタイミングで運転が切り替わることによって、当初の空調された空気の流入が遮断され、28℃DB,75%RHの空気(外気)がダクトを通過する場合、空調された空気の影響によりダクト材質が14℃に冷却されているため、28℃DB,75%RH(露点約23℃)の空気が通過することで、理論的にはダクト内面に結露が生じると考えますが、実際はいかがでしょうか。見解をお聞かせ下さい。 なお、諸条件を以下に示します。 ・ダクト外面には保温を施工しているため、ダクト外部との熱の出入りはない。 ・ダクト内風速は約4m/s程度(640m3/h,φ250)。 補足ですが、例えば、エアコンで20℃に空調した室において、あるタイミングでエアコンの電源をOFF、窓を全開にして外気を一気に取り入れたとしても室内に結露は発生しないように見受けられるため、感覚的には上記内容でも結露はないようにも思います。 理論立てて理解したいので、検討方法等についても教えて頂けると助かります。 |
結露水が生じる条件としては ・ダクトが露点温度(23℃)以下のまま ・気流による蒸発がない の2点かと思います。 「ダクトが露点温度(23℃)以下のまま」というのは概念的に考えたほうがよいでしょう。 よほど分厚い鉄板でずっとひんやりしてるならともかく、1mm程度であればすぐに温度も変わるでしょう。 配管に温水を通水した際に表面温度を測定したことがあるのですが、かなり早く温度が変化しました。ダクトとは条件が違うでしょうが、鉄の温度の伝わり方はかなりのものです。 気流による蒸発は「風速がどれくらいで、どれだけ蒸発するか」という数式があった気がしますが、難解だった気がします。 学生時代の教科書では見たのですが、ネットで検索してみても見つかりませんでした。 しかし、風速があがれば蒸発量はあがります。で、あればダクト内の風速であればある程度の蒸発量が見込めると思います。 |
回答ありがとうございます。 >「ダクトが露点温度(23℃)以下のまま」というのは概念的に考えたほうがよいでしょう。 確かに、ダクトが露点温度以下のまま継続することで結露が発生するというのは納得です。具体的に捉えることが難しい分、概念的に考えるべきということもわかりますが、以下について知っていればご教示もしくはコメントお願いします。 (1)わずかな時間であっても露点温度以下のダクトに空気が触れることによって、理論的には凝縮水が発生すると考えますが、実際のところ微量な凝縮水は発生しているのではないでしょうか。 (2)"ダクトが露点温度以下のまま継続することで結露が発生する"ということが記載されている文献等ご存知でしょうか。 以上 |
(1)、(2)についてはどちらも痛いところを付かれました。 というのも、 仮にダクトの表面が結露したとしましょう。 すると、すぐにダクトの表面と空気の間で湿気伝達が行われます。 しかし、その境界を測定するのは困難なのです。 これは湿気の研究(←という言い方で正しいかは分かりませんが)の分野で言われていることです。 u7さんからルイスの関係について説明をいただきましたが、この境界における湿気伝達に関しては検証されていないはずです。 ただし私の知りうる話は一昔前の話なので今はどうなっているか分かりませんが…。 つまり、 (1)については【実は結露して、凝縮水が確認できるかどうかは分からない】 (2)については【そんな文献はないと思われる】 と、回答します。 自分の前レスを自ら完全否定してますね・・・orz |
>u7さんからルイスの関係について説明をいただきましたが、この境界における湿気伝達に関しては検証されていないはずです。 この手の研究は、あくまで定常状態の話なので、突き詰めればいまだにわかっていないというのが正解なんでしょうね。 少なくとも私の知る限りは、凝縮の起こる冷却水面において、ルイス関係が成り立つという実験結果を報告した論文を私のいた大学の先生と同期の修士論文で投稿していました。(思えばすでに10年前です…) |
キーワード:ルイス関係 湿気伝達率は、風速3.0m/s以上において、対流熱伝達率に近似する。(ルイス関係) 対流熱伝達率は、風速が一定速ある場合、強制対流として扱われ、ユルゲスの式により、導かれる。 感覚でもわかると思いますが、風速が増せば、湿気伝達率は増します。 結露量と湿気伝達量(蒸散量)のバランスがあるので、風が吹いているところでは早々結露しません。 単純なものではないですが、理論的に検証するのであれば、両方を計算してみたらいいと思います。 そもそも結露の基本として、空気が滞留しやすいところで発生する。対策の1つとして、空気を撹拌するというのがあります。 教科書レベルで比較的わかりやすく書いてあるのは、エース建築工学シリーズの環境工学2 当然、空気調和・衛生工学便覧にも書いてありますが。 |
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