Page 2469 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 建築設備フォーラムへ ┃ 会議室に戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼漏電調査の仕方をご伝授ください。 ビル管理1号 10/10/12(火) 7:47 ┗Re:漏電調査の仕方をご伝授ください。 銀河 10/10/12(火) 9:05 ┗Re:漏電調査の仕方をご伝授ください。 ビル管理1号 10/10/14(木) 15:22 ┗Re:漏電調査の仕方をご伝授ください。 銀河 10/10/14(木) 16:50 ┗Re:漏電調査の仕方をご伝授ください。 ビル管理1号 10/10/14(木) 23:04 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 漏電調査の仕方をご伝授ください。 ■名前 : ビル管理1号 ■日付 : 10/10/12(火) 7:47 -------------------------------------------------------------------------
ビル管理をやっております。 知っている人には全く初歩的な質問で申し訳ありませんが 漏電調査の仕方をご伝授ください。 クランプを使って漏電チェックをしているのをみました。 話によると漏電をチェックできるクランプとそうでないものがあるそうですが、その使い分け? クランプの電流値はどれくらいあれば正常なのか? 幹線が3本あるとき(その他の場合がありますか?)3本まとめて測るのか?それとも1本づつ? アース線は? いろいろご注意等ご享受ください。 |
漏電を計測できるクランプと、そうでないものと2種類あります。 一般のクランプメータは、負荷電流値のみを計測する計器です。 漏電も検出できるクランプメータは、負荷電流を計測できるほか、 漏電電流も計測できます。 負荷電流値のみを計測する場合は、負荷の電線を1本のみクランプ(計測する 輪の中に通す)して、計測します。(CTとして使う) 漏電電流を計測する場合は、3相電源の場合は、負荷の動力線3本を まとめてクランプします。(3本を輪の中に通す)アース線は 通しません。(ZCT=零相変流器として使う) 3本まとめて計測するので、クランプの輪が大型になっています。 各メーカーからいろいろな物が売られています。 高圧の変圧器のB種接地線の接地電流を計測する場合は、 接地線(アース)を1本のみクランプして計測する場合がありますが、 電気の資格のない人はこの作業はあまり行わないでしょう。 3本まとめて計測する理由: 3相電源はベクトル的な図を見ると、メルセデスベンツのマークのような 形をしています。漏電のない正常時はベクトル和がゼロになっているので クランプメータの輪(ZCT=ゼットシ−テ−)にベクトル的に 電流が流れていない状態になるので、漏電電流がゼロ=正常となります。 3相のうち、どこかで漏電すると、バランスが崩れてクランプの中に 漏電電流分が流れてそれを計測します。崩れた分の漏電電流はZCTの 外を通って(地面を通って)電源に戻ります。 クランプメータはクランプの輪の中に流れている電流によって起きる 起電力を計測しているので、輪の中の電流を計測すれば、負荷電流でも 漏電電流でも感度は違いますが、同じ原理で計測できます。 負荷電流の場合は数A〜数百Aまで計測できますが、 漏電電流の場合は数ミリA〜数百ミリAです。 桁が千倍も違うので、計れる計器とそうでない計器があるのです。 漏電電流の場合、基準はないと思いますが、 その設備の規模によって、また回路ごとにめることになると思います。 一般の漏電遮断器は人体保護の場合は15〜30mA程度で 火災予防の場合は100〜500mA程度の物が一般的です。 線路の絶縁抵抗値を、例えば5MΩ以上が正常と決めれば、 200Vの場合では、0.04mA以下の漏電電流が正常となります。 しかし、新らしい設備では絶縁抵抗値は、もっと大きくて、 数十MΩ〜100MΩもあります。この状態では、漏電電流が 少なくて、クランプメータでの計測では小さな値になって信頼性が 落ちるように思います。 絶縁抵抗値の測定は停電状態で絶縁抵抗計(メガー)で行うのが一般的ですが、 最近は活線でもできる計器があります。 漏電をクランプメータで計るのは活線でできる利点があります。 電路の状態は漏電電流値よりも絶縁抵抗値で表すことが多いと思います。 絶縁抵抗値か漏電電流値かは、データを必要とする方で決めてもらう ことになります。私なら絶縁抵抗値でよいと思います。 (多少説明の簡便のために実務、実際の理論と違う説明があると思いますがご容赦を) |
銀河さん ご回答ありがとうございます。 EPSの分電盤まで特定できたときに 今度はどこのブレーカーから??となりますが、 個々のブレーカーの負荷を調べる場合はブレーカーを落として絶縁測定という形になるのでしょうか? この場合はリーククランプは使えないのでしょうか? |
電路の絶縁測定は、一般の「メガー」を使って計測 する場合は、その電路を無電圧にして(MCCBをOFFして) 電線(多分、電動機への盤内の端子台)の絶縁抵抗を測定します。 感電事故が怖いので、必ず無電圧にすること。 リーククランプで漏電電流を測定する場合は、 負荷に電流が流れている状態で、負荷への動力線3本を クランプして測定します。 リーククランプで測定できるレンジ(数mAから数百mA)が あれば、活線で測定できるので、簡便です。 メガーの場合は、その回路のMCCBをOFFしなければ いけないので、計測する時間が、操業時以外となるなど 時間的な制約があるかも知れません。 故障検索の場合は、手持ちの計器によります。 急いでいるのなら、クランプが便利です。 リーククランプがあれば、稼動中でもできますので便利ですが、 メガーしか持っていなければ、停電するしか方法がない。 漏電している場合は、大方の場合、漏電遮断器が動作してしまい、 故障検索を活線でやろうとしても、漏電遮断器が 投入できない場合があります。 この場合は、メガーで1回路づつ、当たるしかないです。 今まではこのような方法でやっていたと思います。 |
銀河さん 早々のご回答ありがとうございました。 いざ、漏電検査を自分で一人でやると色々な疑問がでてきますが、今回の質問で一歩前進できました。 ありがとうございました。 |
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